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p31 世間 現在および将来、自分に関係ある人たちだけで形成される世界
社会 現在および将来、全く自分と関係ない人たちで形成される社会
p34 世間というのは日本人が集団となった時の力学
社会 世間
契約関係 贈与互酬の関係
個人の平等 長幼の序
個々の時間意識を持つ 共通の時間意識を持つ
個人の集合体 個人の不在
変革が可能 変革が不可能
個人主義的 集団主義的
合理的な関係 非合理的、呪術的な関係
聖俗の分離 聖俗の融合
実質性の重視 儀式性の重視
平等性 排他性
非権力性 権力性
世間のルール 4つ
お返しのルール,身分制のルール、人生平等主義のルール、呪術性のルール、
相手を身分でしか見ていない 海軍海兵学校一番から成績順に番号がつく ハンモックナンバー
年齢を基準とすれば順番で済むので、ジャッジする能力がなくてもいい 卒業時の成績だけに頼る
キリスト教 お返しの関係を否定して、神様との関係に変えた
香典半返し 1970年代にできた比較的新しい習慣
呪術性や贈与互酬の関係を利用したビジネス
p50 世間の特徴
贈り物は大切、年上がえらい、同じ時間を生きることが大切、神秘性、仲間外れを作れ
外国 非常時に警察が機能しなくなるので暴動が起こる
日本は世間のルールが働く 暴動が起こらない
外国 トイレットペーパー買い占めは起こるが、冷静に諭す人が出てくる(個人がいるから)
ネットで誹謗中傷を繰り返す人 internet troll p67
日本人は、身分制のルールがあるため、他人を信用できるか否かは、世間の中でどういう地位や身分を占めるかで判断してきた(名刺や肩書きで判断)
人を見極める能力がないことが、根拠のない情報に踊らされ、パニックを起こしやすい
p86 山本七平 同調圧力には、水を差すことが有効
じゃんけんが日本人を議論下手にした
イギリスの演劇学校で、みんなが嫌がる課題の順番を決めようとして、じゃんけんを提案したら、イギリス人から、こんな重要な課題を決めるのに、偶然に任せてい平気なのかと言われた
世間話 お互いが同じ共同体にいることを確認しあう作業
「お出かけですか」「ちょっとそこまで」
番組 cool japan
恋人とどこであうか? 日本 会社や友達の紹介など世間 外国は社会であう
忖度 英訳できない
自己責任という村八分
複数の弱い世間に属する
p171 階層に限定された言語である日本語を使う限り、世間に絡め取られる
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会社での息苦しさ、居心地の悪さは同調圧力のせいだったのか。
特に上司や役員との会議で必ず感じる後味の悪さ。
空気を読めという風潮。世間と社会の違い。
忖度という世間のルール。不寛容の空気。
そういう中にいると具合が悪くなる。
会社とは何だろうか。世間とは。社会とは。
個人主義を貫く。世間とはゆるくつながる。
人との濃厚で窮屈な付き合いは避ける。
会社という世間とはもうほどほどにして、別の自分の生きがい、生き心地の良い別の世界を見つけなければ。
残り少ない自分の人生なんだから。
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鴻上さんのAERAの連載など共感するところがあり、日本社会の同調圧力の正体とは?の理解を深めるため購入しましたが正直がっかりでした。
「なぜ息苦しいのか?」というよりは「息苦しいよね、ほんと〜」という感じ。ひたすらお二人が日本社会の同調圧力はこんな場面に出ていて苦しいを冗長に話しているだけと感じました。そこに出てくるエピソードも「えっ!」という新しい発見はなく、そんなことみんな気づいてますよ、というものばかり。欧米社会は〇〇で〜や、〇〇なのは日本人だけだ、という論調があまりにも多く本当にそうなの?と言われたときに根拠がないであろう話が多い。
散々日本人社会が息苦しい話をした後に「じゃあどうすればいいか?」がなくご本人たちはこのような話を多くの人に届けたいというが、「部活や会社では先輩が絶対」「下着や靴下の色さえ指定される学校」のような同調圧力エピソードをみんなに広めて、それを知った側が「あぁ日本は同調圧力の国だから仕方ないんだ」と諦めにかかってしまうのではないかなと。そんな社会にこんなツイートしたら炎上しちゃったよ、が多すぎて、もはや炎上したがってるとしか思えないほど‥炎上することで自分は日本社会とは一線を画しているんだ、みたいな。
日本の同調圧力によるメリットだけを手放しに称賛するつもりもないですし、書いてあるエピソードにも共感はしますが、生産性がなさすぎて全くオススメできないです。本当にがっかりでした。
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良書。
日本は特殊なのに、日本人は自覚していない。
日本には、個人が無い、世間という特殊な世界があるため。
だけど世間は無くせない。なので、浅く複数の世間に所属してうまく付きあう。
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いま読むのに最適な本。
社会と世間の捉え方がおもしろい。
会社というのは一つの強い世間。
サークルや地域の共同体に参加することで
会社や家庭という一つの強力で
狭い世間で支えない。
ホントにそう思う。
会社という世間だけで自分の存在基盤を
支えている人がどれだけ多いか。
人を信用する基準は、
どこに属しているかで判断している。
つまりその世間から外れてしまったら
ただの人になってしまう。
また、自分の属してる世間だけが
自分の唯一の世界だと勘違いしてしまう。
ここで何かあったら生きていけない、
くらいの気持ちになる。
万が一コロナにかかってしまったら
何が怖いかって、死ぬことや周りにうつすこと
それ以上に、会社からなんと言われるか
自分のせいで仕事を止めてしまう、
そうなったら周りからどれだけ
バッシングされるんだろう、と。
そう思わざるを得ない空気。
この本にもあるようにコロナで謝罪会見。
なんでも最初はすみません。
どうしてこんなに謝ってばかりいるのか。
風邪ひいたり、病気になってしまっても
出社したらすみません、
旅行に行くのにもすみません、、
同調圧力に慣れすぎてしまって
自分がその圧力になってることすら
気がつかないのかも。
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忖度、承認欲求‥「みんな仲良しこよし」の文化で息苦しい。
ずっと感じてきたことを、見事に言葉に表してくれた、という印象。
ただし、ではどうすればいいのかという内容は薄い‥
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もう、十数年ほど前になるでしょうか
「同調圧力」という言葉を
筑紫哲也さんの本の中で
「なぁるほど そういうとらえ方が あるのか」
と もの凄く腑に落ちた記憶がある
それ以来
この「同調圧力」を
「言葉」もさることながら
身の回りの「さまざまな事柄」に
ずっと感じ続けている
その感じる度合いが
昨年末来の「コロナ禍」の中では
より強く感じるようになり
ますます顕在化してきている
と思っている
そう感じている中で
手にした本書
きっと 私だけに関わらず
相当数の人たちが
「そうだ そうだ」と
本書を読み進めていることでしょう
何人かの方がブックレビューにも
書かれておられたように
知らず知らずのうちに
自分自身が同調圧力の側に
知らず知らずのうちにたってしまっていることに
触れておられたけれども
ほんとうに その通りですね
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明日は我が身の可能性すら想像できず、コロナ感染者を悪と見なし、戦時中の隣組同様に歪な正義感を振り回す世間という奇形な同調圧力形態
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西欧型「社会」と日本型「世間」の違いという説明で、西欧でも昔、いや今でも田舎にはそういうのがあるって事は、日本はガラパゴス的存在なんだなぁと、なんとなく腑に落ちた。
同調圧力を息苦しく感じる人には、、、
ゆるやかな複数の世間を持ちなさい、というのが処方箋のようで、まぁそれはわかるんだけど、世の中は変えてくれるようなヒントは無かったなぁ。
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日本社会特有の息苦しさをテーマとした対談本。
日本には成熟した「社会」がなく、内向きの「世間」しかない、という分析はとても的確なものに思えた。
色々なことを考える際の視点の一つとして活用していきたい。
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20201023 鴻上 尚史さんの世間学。解説書、コロナ下の社会情勢での疑問にスッキリと解説してもらっている。そう言う事なんだと今更ながら納得する。社会を構築していくのでは無くて内と外の考えを理解して生きていく。日本人のこれからのグローバル化なんて話よりは楽しい。
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社会と世間は違う、わかっていることではあっても明確に言葉にされると「もやっと感」は確かに少し減ったような。
本書を手に取る人は大なり小なり「同調圧力」というものを自分なりに何とかしたいと思っているんではないでしょうか?
まぁ本書を読んでも根本解決にはなりませんが対処するための参考には多少出きるかと思います。
ちょうどタイムリーに、国会議員の感染第一号になってしまった方が当事者を差別するのを止めようというような制度を作りたいとネットニュースで語っていた記事を見ましたが、それまではまさしく「感染は自己責任」と思っていたそうです。
立場変わって考え方も変わらざるを得なくなった分かりやすい例だと思います。気持ちはわかるしそのような決まりを作る発想もわからなくはない。
しかし本書に書かれているように、いくら法や制度を究めても残念ながら同調圧力は日本からはなくならないでしょうね。
佐藤先生の加害者バッシングについての話に興味を引かれました。著作も気になります。
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よくぞ言ってくれたと思う。
日本は出る杭は打たれる、みんなで一緒精神が本当に根強い。良いじゃないか人と違っても。私は社会の中で生きていると思ったが知らず知らずのうちに世間の中に生きていたんだなぁ。
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海外の人々は法とルールに従うのに対し、日本人は「世間」のルールに従う。日本には個の確立した「個人」によって構成された「社会」というものは存在せず、「世間」が存在する。「世間」とは“日本人が集団となったときに発生する力学”。日本人の行動原理は、この世間の中で“世間様”を意識して“暗黙の内に合意されたルールを遵守しないとハブられる”という事を恐れた結果のものであり、“みんな一緒主義”。「同調圧力」はここから生まれて来る。“世間様に顔向け出来ない”“親の顔が見たい”“犯罪者の親をバッシングしたり、コロナ感染者に謝罪求める雰囲気”等は同じ心理から生じている、等など納得。
それにしても「忖度」をフィナンシャル・タイムス」が定義した「与えられていない命令を先取りし、穏便に従う事を示す」は見事。
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重要な事だからか内容が繰り返しになっているがそれが少ししつこい感じがする。
しかし対話本ということもあり読みやすい本でした。日本に生きている以上『世間』から逃れることは出来ませんしかし少しでもその息苦しさから解放されるためには、という内容でした。面白かったです。