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2週間ほどで読破。
分厚い本だったけれどその分学びも多かった。
これから自力でさまざまなことを学ぶ必要のある自分にとって必要な本であると感じた。
また必要なときに辞書のようにして使っていきたいと思う。
間に挟まれる無知くんと親父の会話がウィットに富んでいてよかった。
作者である読書猿さんがどんな人なのかを知りたいと思った。
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新年の様々な新しい目標を立て、では実際にどう学んでいくか悩んでいた時に出会ったのがこの書籍です。書籍がかなり大きいため、電子書籍で購入しました。
大全というタイトルに相応しく古今東西の様々な独学のアプローチが記載されていました。人によって学び方のスタイルは異なると思いますが、全員が少なからず自身の学びに実用出来るものがあると思います。
あくまで独学とは自身との対話であって万人共通の手法はありません。この本を参考し自身の最適な独学とはなりかを常に模索していきたいと思います。
「独学の一番大事なポイント」
まず始めること、そして続けることが最も重要である。
どれほど効果のあるやり方も、持続可能でなければ何の意味もない
「自身の独学に取り入れたいと感じた箇所」
学習内容を、すぐにできるぐらいに小さな単位に分割する(1/100プラン)
制限された中でも、その中でできることを拡張すること、そしてこの時間の質を高めること(グレー時間クレンジング)
既に確立している習慣を新しい習慣を形成する(習慣レバレッジ)
古典とは、多く注釈が書かれてきた書物のこと
事実と誤打ちしない信念は避けた方がいい。事実と合致しない信念を取り組むと、その信念と合致しない他の信念を持つことが辛くなってくる。
意思が強そうに見える誰かは、自分の外に意思を支える仕組みを持っている(ゲートキーパー)
再読に値しない本は、最初から読まない方が時間も人生も有効に使える。
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説明文にある通り「独学者のバイブル」。
先生とお弟子さんのやりとりの部分のみ、自己啓発みがあるが、それ以外は独学のHOWTO。
日々の学びの中で直面する壁と、それを乗り越えるための方法が実に細かく書かれており、”独学のパートナーとなる百科事典”という感じ。
不要な箇所は読み飛ばしたけれど、実用的ですぐに活かせる内容ばかりだった。
分厚いが、索引があるので必要な箇所にサッと出会えて有難い。
2021年一番めに読んだ実用書がこちらだったおかげで、年初から独学モチベがぐんとアップ。
こちらをお供に、本年は学びを深めようと思う。
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この本を最初手に取った際は独学における学ぶものを一覧化したものかと思っていたがそもそもどうして独学をしたいと思うのか自分が何のために学ぶのかというところから始まり、今学びたいことをどうやって見つけるか、学びたいことをどのようにして情報収集するのか、独学するにあたってどのように時間を確保していくのか、独学における本の読みかた、参考文献の探し方などありとあらゆる視点で方法をまとめている良本。
どれも使える技法であるが、特に印象に残り実際に取り入れている技法としては、
知りたいことを発見する「カルテ・クセジュ法」や集めた資料を整理する「目次マトリクス」である。
このほかにも取り入れていきたい技法は多くあるので定期的に読み直そうと思う。
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■タイトル:
独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法
■手に取った理由(1~2行):
以前より著者の「読書猿」さんのファンで、しかも独学大全は彼の真骨頂となると言われていたので、事前に予約して購入したした。
■感想:
非常に分厚いが、あらゆる角度から独学者にとって必要不可欠な技法が体系的にまとめられている。
■一番の学び:
学びが非常に多い書だが、その中でも一つだけ取り上げるとすれば、技法28〜30の「目次/引用/要素マトリクス」を挙げたい。
ある1つの知識を身に付けたいときに、該当するテーマの書物を1冊ずつ読んでいくのではなく、1冊の書物から参照される/影響される多数の参考文献群を一覧化することが推奨されている。
言い換えれば、論文を上梓する作業のように、独学する際にも文献間の繋がりを把握しながら知識を得るという技法といえる。闇雲に書物を読み漁るのではなく、こういった技法を意識して仕事に関連する知識をキャッチアップしていきたい。
■その他(任意):
700ページ以上あるので、順に読み進めていくというよりも、気になったところからつまみ食いし、辞書的な活用をメインにしつつ読み進めていきたい。
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一見怪しい類の本だが、得られるものも結構あった。未来の予定ではなく過去の自分を振り返る「行動記録表」や自分の知識のネットワークを可視化する「カルテ・クセジュ」の他、自問自答によって理解度を深める「ラミのトポス」や「問読」あたりは特に取り入れていきたい。学術論文に馴染みがない人はさらに得られるものが多いだろう。
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索引も含めると800ページ近くあり、まず分厚いという印象を持つ。
独学をする前に、独学大全を読むのに時間を取られるんじゃないか? と思ってしまった。
しかし、読み始めてみると、見た目より紙面にスペースがあるし、文字も大きく読みやすい。図や筆者のノートのコピーが頻繁に出てくるし、注釈や説明が多いため、「独学方法」だけに絞ると読むべき場所は限られてくる。
本の構成は、はじめにこの本の使い方や構成の説明がある。独学内容の選び方や、書籍の選び方、時間の使い方など、テーマごとに章に分けられており、各章の前には対話形式で章の内容が簡単にまとめられている。
個人的には、資料の選び方だけでなく、選んだ資料の整理法が紹介されているのが嬉しかった。
各章のテーマごとにいくつかの独学に役立つテクニックが紹介されていて、テクニックの具体的な説明や、歴史などが詳しく説明されている。
また、巻末には索引と、「困り事索引」として、
・時間がない
・この本の使い方がわからない
など、シチュエーション毎にどこを読めばいいのか教えてくれる便利な索引もついている。
とにかく早く、方法だけを知りたければ対話や歴史、注釈を読み飛ばせば意外と早く読み終わるし、独学について詳しく知りたければ最初からじっくり読むといい。
「独学したい」と思っているが、あまり本を読み慣れていない人にも読みやすいようにかなりの配慮がされている。既に独学をしている人、独学をやったことがない人、様々な読者を視野に入れていると思った。
全部読む自信がなければ、巻末の「困り事索引」から、差し当たって今困っている内容と、「本が分厚すぎて心が折れそうと思ったら」の部分を読んでみたらいいのではないだろうか。
書かれているテクニックは、劇的に効率が上がったり、勉強時間がいきなり5時間増える、といった類のものではない。一日の行動記録を作ったりなど、誰にでもできるような、地道な努力がほとんどだ。
しかし、だからこそ独学は誰にでもできる、と独学への門戸を広げているかのようだ。
さらに、本の最後の方には、国語、英語、数学それぞれの独学法の例が載っているのだが、その例は「現国で赤点を取った高校生」「英語を学びなおしたい社会人」「経済学のために数学を学ばなければならない大学生」となっている。「大学院に入り直したい社会人」「誰も知らない言語を一から学びたい人」ではなく、ハードルを低めに設定していることで、苦手をなくしたい、少しだけ学びたい、知りたいというきっかけでも独学は始まる、と応援されているように感じた。
「独学」大全となっているが、時間の捻出法などは趣味や娯楽の時間捻出にも役に立つし、学習法やプランニングは、独りで学ばず複数で学んでいる学生も使える。独学していない人でも役に立つ本だと思う。
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独学大全とあるが、勉強してる人でも使える内容。
なぜ学ぶのかを考え、何を学べばいいのか、そしてどのように学べば良いのかを教えてくれます。
学ぶことを諦めたくない人におススメです。
この本は、つまづいた時に読むと良さそうなので、索引で行ったり来たりと読む感じなので分厚くても実物の本がおススメです。
中学生の時に読みたかった本ですね...
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目標の立て方、モチベーション維持の方法、時間管理術、学びたいことの見つけ方、参考書の選び方…など盛りだくさんな内容です。
学びたいことが決まっておらず、漠然と「何かを学びたい」と思ってパラパラと読むだけでも、価値のある本だと思います。
また、独学で学ぶための方法がたくさん紹介されているので、一つやってみて駄目でも別の方法を試すことができます。
資料やデータのまとめ方、ものごとの考え方についても書かれているので、日々の仕事にも活用できて本当に助かっています。
飽きずに、必要なときに必要な部分だけ、読むことができるような構成になっていて素晴らしいです。
どのような年代の方が読んでも、日々の生活に活かすことができる良書だと思います。
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独学で学ぶ為に、どう続けるのか、どう資料を集めるのか、どう読むのか、どう
記憶するのか、その技法を紹介している。
一から全て読むような本ではないのかなとおもいつつ、最後まで読んだ。
この本で紹介されている、『掬読』のように最初から順に読まなきゃという思い込みを脱するだけで読書が続けられるといった続けるための技法も見どころ。
気になる部分だけ辞典のように使える本書はとくにやりやすいと思う。
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【感想】
独学に関する辞書のような書籍。
噂に聞いてはいましたが、ネット注文で届いた後にビックリ、凄まじいページ数、凄まじい分厚さの本でした(笑)
タイトルの通り、独学に関するあらゆる技法をまとめてあり、本書には総じて55の技法が書かれていました。
凄まじい量で読むのに難儀しましたが、書いてある技法は個人的に新鮮なモノも多く、今後も参考にしていきたいと思います。
個人的に一番ハっとしたのは、本書の冒頭に書いてある文章で、「"どのように学ぶか"よりも"何を学ぶか"、"何を学ぶか"よりも"学び続けるか否か"が重大」と書いていました。
僕自身、読書は月に10冊程度しておりますが、それは勉強ではなくあくまで娯楽に留まっている気がしてなりません。
自分の中で「何を学ぶか」といった事もしっかり確定できていませんし、"学び"についてまだスタートラインに立てていないなと反省しました。
この本の読者層として、勿論すでに独学を始めて習慣化されている方も多いのでしょうが、僕のように「何を学べばいいかわからない」といった方も多いのではないでしょうか?
僕を含めそういった方々は、本書を読んで独学の素晴らしさを改めて認識し、まずは何を学ぶのかを選定されることをお勧めします。
(【技法1】の学びの動機付けマップがオススメです)
そして、試行錯誤を繰り返し、壁にぶち当たった際にはじめて、本書の【技法】の数々が活きてくるのかと思います。
読んでみて痛切に思った事として、"独学"とは読んで字の如く、孤独さを伴うモノなのかなと感じました。
もしかすると、内容や運によっては、その学んだことが発揮される場に巡り会えず仕舞いで、報われず終わってしまう可能性もあるでしょう。
それほどまでに"独学"というのは自身に対してのシビアさが必要で、ストイックなもので、見方によれば苦しさも伴うものかもしれません。
ですが、何かのプロフェッショナルになりたい方や、思慮深く博識ある人になりたい方にとっては、独学という"修行"は避けて通れないかもしれません・・・
僕自身、知識の幅や深さをもっと持ちたいと思っている人間の一人ですので、これからも都度テーマを設け、ストイックに勉強を続けていきたいと思います!!
まずは"何を何のために学ぶか"といったことをしっかりと制定しなくては。
余談ですが、、、
今まで書籍を読んで、レビューを書いて、それで終わり!っていうパターンばかりでした。
読んで満足して何か知識を得た気にはなってはいますが、その知識が定着しているとは言い難く、このあたりは要改善だな~と書いていて痛切に感じます・・・
(正直、その本がどんな内容だったかさえ、しっかりと覚えきれていない本ばかりです。恥ずかしい・・・)
本を読んで終わりにならず、読んだ本から何かを取り入れて日々の生活を改善できるようにしていけたらいいなと思いました。
【引用】
1.「どのように学ぶか」よりも「何を学ぶか」、「何を学ぶか」よりも「学び続けるか��か」が重大。
勉強できない最大の理由は、勉強にそれだけの時間を配分してないから、人生の中で勉強の優先順位を高くするのに失敗してきたからだ。
どれほど効果があるやり方も、持続可能でなければ何の意味もない。
2.志の強さは、立てた瞬間ではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結び直した、その「繰り返し」の中に生じる。
失敗や挫折に打ちひしがれた時は、志に立ち返って気力を回復し、再挑戦の時を待つ。
こうした繰り返しが、未熟で自己中心的な夢想に過ぎなかった志を、地に足がついたものとして育てるのである。
3.「2ミニッツ・スターター」
・タイマーを2分にセット
・タイマーをスタートさせ、すかさず作業を開始
・タイマーが鳴ったと同時に、途中でも作業をストップする。
ストップしたら、次のいずれかを2秒で決めて行う。
→そのまま制限時間なしで同じ作業を続ける
→また2分間で違う作業に取り掛かる
→作業をやめて休憩に入る
事を成し遂げるために絶対必要で影響力が高いのは、とにかく手をつけること、着手することである。
初動が肝心!!
4.習慣レバレッジ
・既に習慣となっている行動を1つ選ぶ
・その習慣の直前・直後に新しい習慣を行う
・1と2を繰り返し、少しずつ負荷の高い習慣に変えていく
既に確立している習慣を足がかりに新しい習慣を形成する技法である。
5.ラーニングログ
計画する人は多いが、実態を記録する人は少ない。
我々は、自分の行動を自分が思っているほどよく知っていない。
記録を取る者は向上する。
記録を取る者は改善する!!
記録を取るのは、自分を律するためというより、自分を鼓舞し調子づかせるためのものである。
6.カルテ クセジュ「脳内知識の棚卸し」
・取り組もうとしている分野や課題について、何でも思いつく限り順不同で書き出す。
・書き尽くしたら、読み返しながら、まずは知っていることを四角で囲む。
・四角で囲んだものの中から、気になるもしくは大事そうなものを選んでネットなどで調べる。調べたものは、さらに四角で囲む。
・いくつか調べた後で、再び全体を読み返しながら、項目同士で関係がありそうなものを線で結んでいく。
・調査と結びつけを繰り返し、カルテの変化と成長が落ち着いたら、今度はもっと知りたいというものを丸で囲んでいく。
実際には、既知と未知は明確に二分されるものではない。我々は、完全な知識を持ち合わせていないからだ。
カルテ・クセジュは自分の既知なるものをサルベージしてかき集めることで、未知へ向かう拠点を作り上げるものである。
【メモ】
p5
誰かが勉強できない最大の理由は、勉強にそれだけの時間を配分してないから、人生の中で勉強の優先順位を高くするのに失敗してきたからだ。
どれほど効果があるやり方も、持続可能でなければ何の意味もない。
「どのように学ぶか」よりも「何を学ぶか」が大事だし、「何を学ぶか」よりも「学び続けるか否か」の方が重大だ。
p37
4部構成
第1部:まず始めること、そ���て続けることの重要性、そのための技法
第2部:何を学ぶのか、またどんな資料・教材を使って学ぶかなど、技法と情報をまとめた。
第3部:いわゆる「勉強のやり方」をまとめた。
第4部:第3部までで紹介した技法をどう組み合わせて実践するかを例示した。
p60
・【技法1】学びの動機付けマップ
学びのきっかけとなった出来事を探す。
そもそも自分が学ぼうと思ったのはなぜか?
箇条書きして、それがいつ頃、どこにいて、その時どんな感情を抱いたかも出来れば書き出す。
“学びの始まり”に立ち戻り、そこから現在につながる影響を繰り返し語り直すことで、学びの意欲と意志を育ててメンテナンスできる!
p67
志の強さは、それを立てた瞬間にではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結び直した、その繰り返しの中に生じる。
失敗や挫折に打ちひしがれた時は、志に立ち返って気力を回復し、再挑戦の時を待つ。
こうした繰り返しが、未熟で自己中心的な夢想に過ぎなかった志を、地に足がついたものとして育てるのである。
p74
・【技法2】可能の階梯
学びの出発点を見極める。「知っていることと知らないことの境界線」を探せ。
学びたいものを選び、できることや知っていることを選ぶ。
なんとかできるもの、できるが怪しいもの、学んだことはあるが忘れてしまったもの、できないものを判別し、その「踊り場」を見極める。
p100
・【技法5】2ミニッツ・スターター
タイマーを2分にセット
タイマーをスタートさせ、すかさず作業を開始
タイマーが鳴ったと同時に、途中でも作業をストップする。
ストップしたら、次のいずれかを2秒で決めて行う。
→そのまま制限時間なしで同じ作業を続ける
→また2分間で違う作業に取り掛かる
→作業をやめて休憩に入る
事を成し遂げるために絶対必要で影響力が高いのは、とにかく手をつけること、着手することである。
初動が肝心!!
p110
・【技法6】行動記録表
計画する人は多いが、実態を記録する人は少ない。
我々は、自分の行動を自分が思っているほどよく知っていない。
記録を取る者は改善する!!
何にどれだけの時間を費やしているかを知ってこそ、現実的なプランニングとスケジューリングは可能となる。
p144
・習慣レバレッジ
1.既に習慣となっている行動を1つ選ぶ
2.その習慣の直前・直後に新しい習慣を行う
3.1と2を繰り返し、少しずつ負荷の高い習慣に変えていく
既に確立している習慣を足がかりに新しい習慣を形成する技法である。
p160
・ラーニングログ
記録を取る者は向上する。
記録を取るのは、自分を律するためというより、自分を鼓舞し調子づかせるためのものである。
p204
自分で何を学ぶか決める、という当たり前の独学を行うためには、汎用の調査技術が必要である。
軸になるのは、知らないことを探し求めるための技術、調べもののスキルとノウハウだ。
「自分は一体何を知りたいのか」から「知りたいことを知るためにどんな資料をどうやって探し、また入手すればいいのか」を知るための方法が含まれる。
p214★
・カルテ クセジュ「脳内知識の棚卸し」
1.取り組もうとしている分野や課題について、何でも思いつく限り順不同で書き出す。
2.書き尽くしたら、読み返しながら、まずは知っていることを四角で囲む。
3.四角で囲んだものの中から、気になるもしくは大事そうなものを選んでネットなどで調べる。調べたものは、さらに四角で囲む。
4.いくつか調べた後で、再び全体を読み返しながら、項目同士で関係がありそうなものを線で結んでいく。
5.調査と結びつけを繰り返し、カルテの変化と成長が落ち着いたら、今度はもっと知りたいというものを丸で囲んでいく。
実際には、既知と未知は明確に二分されるものではない。我々は、完全な知識を持ち合わせていないからだ。
カルテ・クセジュは自分の既知なるものをサルベージしてかき集めることで、未知へ向かう拠点を作り上げるものである。
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まだ確立されていない領域について確認をすすめていくときに、雑誌や、文献までおりていく方法は特に参考になった。新技術がアメリカから発信されていて、必要な部分のノウハウを得ようとするとき、大きな労力を必要としていて、ガイドがほしかった。
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750ページの分厚い力作。なぜ学ぶか。何を学ぶか。どうやって学ぶか。55の技法が示されているが、つまりは、続けることのできる自分なりのやり方を編み出すことが重要と。そりゃそうだ。各章の初めの「無知くんと親父さんの対話」が面白かった。
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厚さと内容からまさに独学の百科事典の様相を呈している。
まず、夏目漱石と徳川家康の言葉を引用して、焦らないこと、急がないこと、の重要性を説いている。
結局この本で一番言いたかった事を一言で表すと、下記にあるように、継続は力なり、になると思う。
「学問は、ただ年月長く倦まず怠らず、励みつとめることが肝要なのだ。学び方はどのようであってもよく、さほどこだわることはない。どんなに学び方がよくても、怠けてしまってはその成果はおぼつかない。」
「独学を始めることは難しくない。しかし続けることは容易くない。我々の誰もが継続の重要性を理解している。しかしまた計画倒れを経験してもいる。続けることの難しさを痛感している。」
「学び続けることは、うまく学ぶことよりもずっと難しく、また遥かに重要である。」
「まず始めろ。あとはやり続ける。」
そして、次にどのように独学するかよりも、何を独学するか、が大事である。独学の対象の選択も大事で、自分にできることや得意なことを独学した方が良いと思う。成果が変わってくるからだ。
「事を成し遂げるために絶対に必要で、決定的に影響を与えるのは、手をつけること、着手すること。」
「<how to doどのようにすべきか>よりも<what to do何をすべきか>の方が、根本的であり、効果が大きく、優先順位が高い。」
「「どのように学ぶか」よりも「何を学ぶか」かが大事だし、「何を学ぶか」よりも「学び続けるか否か」の方が重大」
より深い理解を得るための独学として様々な方法が取り上げられている。以下にあるものは納得して役立つと思っていること。
「情報検索の基本はこの<粗から密へ>である。」
「事実と合致しないような信念は避けた方がいい。事実と合致しない信念を取り込むと、その信念と合致しない他の信念を持つことが辛くなってくる。認知的不協和ってやつだな。人間の心は一貫性を尊ぶ。」
「一度読んだらやめられないメチャクチャ面白い本を夢中になって読んだ。」いう体験が大切
「理解は最高の記憶法である。理解するという覚え方は忘れにくく、記憶した事項を再生しやすく、また応用しやすい。しかしまた理解はコストの面でも最高の記憶法である。」
「逆にできる奴は自分の能力の限界をわきまえているから、できることとできないことを切り分ける。何もかもやるのは不可能だと見切って、捨てるものは捨て、重要なことに注力する。そして有限のリソースを有効利用しようと工夫する。」
これだけ分厚い独学に特化した本が出ると思わなかった。
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これまで読んだ本の中で一番ボリューミーでした。しかし、それに合う学びがありました。
私は社会人になった今でも勉強を続けています。しかし、直接収入にもつながらないし仕事でもない勉強を続けるのは思っていおる以上に難しいものです。ゴール無き勉強はマンネリ化しますし、ゴールとして資格合格を設けると合格だけが目的になり、学びを楽しんだりわかるまで考えるということができなくなってしまいました。
そんな時に本書を読むことができ、しっかり学ぶ方法や学ぶ楽しさを知ることができました。私は本書を精読しましたが、700ページの本がプレッシャーと感じる方であれば、本書を辞書として知りたいときに知りたい部分を見るという使い方もいいと思います。
私は本書を2か月かけて読み切りましたが、そのおかげで学びの知識はもちろんのこと学びのためにこの量の本を読み切ったこと自体が学びに対する自信につながりました。