投稿元:
レビューを見る
映画化がきっかけで読んでみた作品。
池井戸潤の作品は意外と知ってるものが多く、花咲舞がだまってない、半沢直樹などなど。
大企業社長の息子である彬と、小さな工場社長の息子である彰が
投稿元:
レビューを見る
映画を観たので流れは大体分かっていたが、原作ではアキラとあきらの背景がより鮮明に描かれていて面白かった。それぞれが問題に立ち向かう姿に元気をもらった。映画と内容は少し違ったが、どちらも存分に楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
Amazonの紹介より
ともに入行した産業中央銀行で雌雄を決することになったふたりのアキラ。そんな中、彬の実家に異変が起きる。家業を立て直すため、父から会社を継ぐことを決意する彬。バンカーとしての矜持を持ち続ける瑛と、若くして日本の海運業の一翼を担う企業を率いることになった彬の人生が交差するとき、ふたりの前に新たな難題が。若きバンカーたちの半生を瑞々しく描く青春ストーリー!
とにかく面白かったの一言でした。
後半では、階堂彬の家族と会社を中心に展開していきます。
会社をどのようにして存続していくのか?何が大事なのか?人間ドラマだけでなく、会社がどのように動くのか変化としてもスリルがあって楽しめました。
経営としての面白さもありましたし、優秀な人材の大切さも物語を通じて学びました。
階堂家の2人といったら、まぁイラッとしたこと。自分で蒔いた種なのに、自分勝手といいましょうか、読んでいてムカっとしました。しかし、どのように再生していくのか、とても興味があり、いつの間にか物語の世界に入り込んでいました。
もう一人の瑛の方は、もう登場しないのかなと思いましたが、この場面で登場するのかと、お互いタッグを組んで再生していく姿に青春を感じさせてくれました。さらにあの人と再会するとは、グッと物語を面白くさせてくれるので、全然飽きませんでした。
特に数字だけで、過去や変化を紐解いていく銀行員の姿が輝いてみえました。個人的には、あまり詳しくないのですが、数字を見ただけで、会社の全てを物語るとは驚きでした。
また聞いたことのある固有名詞も登場して面白かったです。
「産業中央銀行」「伊勢島ホテル」といった別作品で登場したワードが出てくるので、ちょっとした遊び心も良かったです。
上下合わせると。約700ページというボリュームのある量でしたが、飽きさせない展開でしたので、あっという間に読んでいました。
投稿元:
レビューを見る
お互いに尊敬しあっている関係がよく分かり、とっても格好よかった!
こんな奴は見捨てたらいいのに、とかも思っちゃうほどの環境で全部背負って立つ彬は凄いな。
とんでもない苦境に立たされて、それでも救いの手は現れる。
懐かしい名前が登場したこと気には思わず声を上げちゃった。
銀行に入った目的を見失わず、頑張り続ける瑛も本当に格好良い。
投稿元:
レビューを見る
池井戸潤さん、ドラマのイメージが強過ぎて何となく今まで手に取らずにきてしまってましたが。
結論、早く読めばよかった…。小説の方が、それぞれの登場人物の背景がわかるので、何でそんな酷いことを?と思うような人も理解できてより面白いのかな。
銀行の役割とか、経済や世の中のこと、勉強になりました。大きな会社も小さな会社も、会社を経営するっすごいことだな、と。
2人のあきらがそれぞれ魅力的で、映画も観たい。
投稿元:
レビューを見る
私は銀行業務に疎いのでクライマックスの稟議の何がどう凄いのか分からないのですが、「なぜそこまでこだわる」という問いに対する山崎瑛の答えには心打たれました。自分もやりがいと誇りを持って仕事に臨めたらいいなと思います。
ラストにはちょっとしたサプライズがありましたが、「そういう事もあるかなぁ」と思います。経緯を詳しく知りたいですが、「それはまた別の話」って事なんでしょうね。
投稿元:
レビューを見る
面白い。
うまくいくことも、うまくいかないことも「血」がキーとなっていて。
叔父さん2人、腹の括り方は、嫌いじゃないです。
映画?が原作を超えることができるか、並ぶことができるか…難しい気がするけど、見てみます!
投稿元:
レビューを見る
上下巻の後編、完結しました。映画を観ていたので結末は知っていましたが、それでもハラハラしました。ラストというかエピローグは映画と違いましたね。面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
【短評】
ビジネス小説の面白さを知った。ビジネス小説は長年喰わず嫌いしていた分野だったが、いざ読み始めてみるとこれがなかなか引き込まれる。本作は、町工場の一人息子・山崎「瑛」と老舗海運業者の御曹司・階堂「瑛」という二人の「アキラ」の人生を対比的に描くことで、対極のアプローチから在るべきバンカーの姿を炙り出していく。
少年時代から学生時代を経て、銀行員へと至る「アキラ」の物語の節目節目で彼らは思考する。「経営とは何か?」「銀行員とは何か?」年相応の感性により、時に困惑だったり、失望だったり、羨望と共に描写されるその「問い」が、バンカーとしての彼らを形作っていく。必然、優秀な人材として成熟した二人のアキラが悩み苦しみながらも、理想的なバンカーたらんと鋭意邁進する姿が、熱かった。
決算書を読んだ経験があると、面白さが倍増する。まぁ、雰囲気だけでも多分イケる。
【気に入った点】
●伝説となる「融資一刀両断」が快かった。二人の「アキラ」がその才覚を示す様が小気味好い。私は単純な読者なので、優秀な人間が優秀さを示して周囲に称賛されるシンプルな展開が大層好みである。敢えてヒントを残すのも、看過しつつキチンと報告するのもカッコいいじゃないか
●階堂彬。エリート然とした涼やかな佇まいのなかにも、祖父と父から受け継いだ経営哲学に由来する「熱さ」を持っている。人生の節目節目において、彼が何を見て、何を学んだかが緻密に描かれていたので、その成長と決断に共感出来た
●カバー絵。最高にイメージ通り
【気になった点】
●山崎瑛。冒頭の河津のエピソードは結構好み。経営に纏わる人の心のお話はなかなかに好みだった。他方、紆余曲折を経て大学進学を決め、”ピカイチ”の人材となる過程に疑問符が残った。その辺りの描写がまるまる欠如しているため、その「変貌」が怪物然として、どこか得体の知れない人物という印象が強く残ってしまった
●エピローグが片系だったのが残念。比較的さらりと終わるが、もう少し饒舌に物語を総括しても良いと思った。大河ドラマ的な描き方をしているので、より重厚な締めを期待してしまった
他のビジネス小説にも手を出そうかなと思える一冊。良作。
投稿元:
レビューを見る
第八章ロザリオで涙。ヤスさん最高です。
その後のまさかの展開の繰り返しにドキドキが止まらず一気に読みました。
池井戸作品一作目でしたが、解説もわかりやすく他の作品も読もうと思える作品でした。
投稿元:
レビューを見る
池井戸潤のアキラとあきらを読了。
名前は同じでも出自は真逆の2人が新卒で銀行に入ってバチバチにやり合う最高物語。
作中、特に後半で階堂家の会社分割とか再編がメインになってくるあたりでM&Aに絡んだ内容が多くなり、図らずもそのあたりの勉強になるなど。
などと思ってたらM&A情報サイトでも紹介されていて、M&Aのくだりは言うほどフル虚構でもないのかなと。
作者池井戸潤は慶應卒の元バンカーで、金融関連の専門書も複数冊執筆しながら「下町ロケット」で直木賞も獲り、半沢直樹シリーズの原作者でもある。右脳も左脳も使えるスーパーマン。
なんていう作者の経歴を踏まえるとストーリーの流れや場面転回の契機(財務粉飾のシーンとか)なんかにも信憑性が高まって、1つの教科書にでもなりえるようなスムーズな論理展開がそこに読める。
ブックオフで適当に買った小説に激ハマりする久々のケースで、本好きとしてはかなり嬉しいやつ。
投稿元:
レビューを見る
上巻を読んで休む間もなく1日で読んでしまうほどのめり込んだ一冊でした。 お金と幸せ。 どちらも大切ですが、どのように掴むかで人生が大きく変わりますね〜
投稿元:
レビューを見る
とにかく痛快で、非常に元気が出た。
最悪で成功の見えない「お荷物」にも果敢に向き合う2人のアキラがあまりにも素敵。
自分の宿命を果たす仕事は何か?と考えるきっかけを得られたなぁ。
それにしても良い経営者は良い部下を側に置く(その審美眼がある)、ということには非常に納得した。
投稿元:
レビューを見る
主人公2人の宿命を受け入れ
それをまっとうしようとする姿が
とてもかっこよかった
彬は社長の息子であるからこそ
その会社を継ぎ、会社、社員またその家族を守らなければならない宿命を負い、
瑛は、自らが倒産による家族の崩壊を経験したからこそ、同じ立場の人を救わなければならないという宿命を負う。
宿命と戦うことは難しい。
ときには敗北を認めなければならないときもある。
どう向き合いどう戦うか
自分の実力を認め、他人の意見に耳を傾け、最後まで諦めないことが大切だと思った。
投稿元:
レビューを見る
大きな会社の舵取りは大変そう。特に、同族経営ともなると色々なしがらみもあるし、情けもあるだろうし…。
図書館で借りてるので上巻から少し間が空いてしまったのが残念。