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九州、筑豊を少しだけ訪問することにした。その時、帯の文字が全て懐かしい感じの、水俣病裁判。サークル村、筑豊炭鉱、米騒動、、、九州の民衆の闘い困窮棄民の抗いを読もうと手に取ってた。
1983年生まれの森元斎さんの著作。平井玄とか酒井隆史を尊敬されているようで、文章にも表れている。ここは私の苦手(どの方も大好きです、でも、そんなふうにもう他の人は描かなくて良い、、、かっこよく描かないで欲しいのだ)なところだけど、取り上げるコンテンツがど真ん中なので、いろいろ、森崎和江、谷川雁、上野英信、黒田喜夫、石牟礼道子、緒方正人のチッソは私であった、
など久方ぶりに、復習しながらふと顔を上げたバスの車窓から今は緑のボタ山の勇姿を見た。
長崎の潜伏キリシタンの歴史からの、長崎の運動の多様性、イサク・アブラハムの長崎製糞社(人間はウンコ以外は作れない)など面白い話もある。
過去の経験、死者の歴史と眼差しを持つことでのみ今がありまた明日のための思考、行動、生活が成り立つ。
ということの再確認。
筆者の熱い思い、伝わる。