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本書では、給料が上がらず何か副業をしてみようと考えている野口くんとコンサルタントとして成功している先輩の渋沢さんとの会話を通じてサラリーマン一本で生きていく場合、フリーランスになる場合のそれぞれのメリット、デメリットが解説されている。細かな専門用語を省略してざっくりと解説されているので初心者でも読める内容。コロナ禍で今の職場で仕事を続けることに不安を感じ始めている人向け。「質の良いお客さん」と「質の悪いお客さん」のくだりは同意という内容。
P195
『質のいいお客さん』と『質のわるいお客さん』
野口 お客さんを断っていったら、お客さんになってくれる人が少なくなりそうです。
渋沢 お客さんには、実は2種類のタイプがあるんだ。お客さん全員を一緒くたに扱うのではなく、もっと細かくタイプ分けすることだ。こういう話は野口くんにだけするけど、お客さんには『質がいいお客さん』と『質がわるいお客さん』がいる。野口くんがフリーランスになってもこの話はお客さんの前ではしてはダメだぜ。
野口 何ですか? 気になります。
渋沢 『質のいいお客さん』は、まず期限までにお金をちゃんと払ってくれて、これは『カネ払いがいい』という表現もできるけど、しかもコミュニケーションがしっかりと取れるお客さんだ。こちらはお金をもらいながら仕事をしているけど、お金のことを忘れてしまうぐらい仕事にのめり込んでしまう。自分はもっとこの人の役に立ちたい、と強く思わせてくれるお客さんで、実際に成果物のできも良くなるからお客さんも喜んでくれる。
野口 『質のわるいお客さん』はどんなお客さんですか?
渋沢 『質のいいお客さん』の真逆で、支払期限を守らなかったり、わざと少ない金額を振り込んでくるお客さん。催促しても『請求書は届いていたかしら?』ととぼける人や、『ごめん忘れてた』と口では謝るくせにいつまで経っても払わない人。
野口 困った人たちですね。
渋沢 メンヘラというか、精神状態が不安定でこちらを神のように崇めて歓喜の涙を流したかと思えば、感情的になって汚い言葉で罵ってきたりする。会うたびごとに言ってることが違ったり、自分の言ったことを都合よく忘れていたりする。
野口 そんなお客さんいるんですか?
渋沢 いるよ。しかもこういうお客さんは、お金を持っているかいないかに関係がない。富裕層でお金を持っている人にも、年間数億円稼いでいる人にも心が清らかでない人はいて、コミュニケーションをとるのに苦労する。ちなみに、こういう『質のわるいお客さん』はゼロにできないが、なるべく付き合ってはいけない。
野口 なるべくって何ですか?
渋沢 フリーランスを始めたころは仕事がないので、どうしてもそういうお客さんからの仕事も受けざるをえない。うまく立ち振る舞うか、ひどい扱いを受けて反論したいことがあってもぐっと耐えて乗り切る。別に肉体的に暴行を受けているわけでもないし、プライドを捨ててさらっと聞き流せばいい。相手の言っていることを右の耳から入れて、上手に左の耳から流す訓練をしよう。それでも腹の虫が治まらないときは、やけ酒を飲みながらい���か成功して見返してやると臥薪嘗胆を誓う。
野口 壮絶ですね。
渋沢 『質のわるいお客さん』を自分のお客さんにしないために、リトマス試験紙のように簡単に調べる方法がある。お客さんが過去に業者や会社(フリーランス)とどう付き合ってきたかさりげなく聞き出すことだ。つまり、野口くんに仕事を依頼する前にも、そのお客さんは同じような仕事を他の業者に依頼してきたはずだ。お客さんの口から、その業者の悪口ばかりではなく『弁護士を雇ってその業者や関係者と争っていた』と聞いたら、そのお客さんはひょっとすると『質のわるいお客さん』かもしれない。
野口 『質のいいお客さん』って、たくさんいますか?
渋沢 世の中は広いのでたくさんいる。けれども、『質のいいお客さん』はすでに他の業者と強い信頼関係を結んでいて蜜月状態にあることが多い。でもここで野口くんは諦めてはいけない。その業者がミスを重ねてお客さんが不信感を抱いていたり、時代の変化についていけずお客さんのニーズに応えることができなかったりして、『質のいいお客さん』がぽろりぼろりと市場に出てくるときがあるんだ。
そのタイミングで野口くんがそのお客さんを拾い上げて大事にすることでリピーターになる。そうやって『質のいいお客さん』を1人ずつ増やしていけばいいんだ。たとえば髪を切りに床屋や美容室に行くとき、何年に1回かはお店を変えるだろう?もちろん、毎回店を変える人もいるけどね。
野口 フリーランスになったばかりのときは『質のわるいお客さん」の割合が高いけれども、少しずつ『質のよいお客さん』に入れ替えていくということですか?
渋沢 入れ替えていくというより、自然と入れ替わっていく。次第に店の信用力も増して新規のお客さんも増えることで金銭的な余裕が生まれてきて、『質のわるいお客さん』を取らなくてもすむようになってくる。
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全サラリーマンにおすすめの本!起業ノウハウ系ではありません。サラリーマンで年収500万と同等の手取りを得るには、フリーランスだといくら稼げばいいの?等を題材に、社会保険、年金、源泉徴収等の仕組みを学べる本です!
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フリーランスの目線でサラリーマンとの違い(主に税制)をつらつらと書かれている。
どちらが得か?
の税金面の答えは短期ではフリーランス。
老後を考慮するとサラリーマン。
フリーランスの方が節税出来るイメージだったが、サラリーマンも所得控除や会社負担があるため大きな差になっていないのは意外だった。
それよりも大きく変わるのは自己裁量。
嫌いな人と関わらなくて良いのはメリットだが安定性が低いのがデメリット。
どちらが得か?一概に比較が難しく、結局やってみないとわからないのだろう…
残念だったのは各章のタイトルが無くて小見出ししかないので要点が分かりづらい。
対話形式なので読み進めないと何が言いたいのか分からなかった。
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フリーランスになるための心構えがよく分かる。
源泉徴収の仕組みは理解しておいた方が良いことがよく分かった。
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ウィズコロナ、アフターコロナの生き方について考えたいと思って手に取った一冊。
サラリーマンでいるとあまり気にとめない経費や税金といったお金の話を中心に、フリーランスになった際に変わるお金の話や個人・法人化などについても言及がある。なるべく専門用語を少なくわかりやすい言葉で記載されているのでありがたい。
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軽快なやりとりで話が進むため、サクサクと読むことが出来た。
独立を考えている私としては、後押ししてくれる内容で読むタイミングとしてもよかったかもしれない。