ミステリーかな……?
2023/06/11 23:31
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャンルとしては、犬がらみのミステリーなんでしょうか。ミステリーにしては、たまたま、とか、偶然、というのが多すぎて、なんだかなあ、でした。この本は、犬好きの友だちから勧められて読んだのですが……。
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犬にとって、一緒にいて遊んでくれて守ってくれる人が一番好きで大事なんだろうなと思う。人の思惑や罪悪感なんかとはとっても遠いところにいる気がする。
そんな犬たちを前にして正しくあろうとする人達ばかりだと良いなぁ。
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犬好きとしては、ちょっと切ない場面もありましたが、最後はハッピーエンドで一安心。もちろん、途中はかなりドキドキの場面もありました。でも、こんな終わり方もあるんだと、読み終えて途中やさぐれた心が明るくなりました。
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公私共に生活の支えであった愛犬を、不慮の事故で亡くしてしまったことから始まるミステリー。
触れ込みにあるような、犬の気持ちを慮れるほどの惹き込まれ方はあまりしなかった…。心理描写はきちんと描かれているが、登場人物の場面ごとの決断等、納得しないことはないが突然感が否めない部分があり、満点とはならず。
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人間、犯罪者になるならないなんて紙一重で、一歩踏み外したら簡単に落ちるとこまで落ちてしまうんだろう。取り返しのつかない、救いようのない展開……その割に読後感は悪くなかった。
読みやすい文章。というか読ませる文章。
表紙の犬が可愛いくてつい買ってしまったのだけれど、この作家さんの他の作品も読んでみたい。
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ほんわかした内容の小説かと思って読み進めてみると、あらぬ方向へ向かって物語は進行していく。
とても気になる展開で、どんどん読み進めていった。
犬と暮らす者として、都の感情や行動が理解出来る反面、何で…と疑問視してしまう面もあった。
橋本や、橋本の妻には、軽蔑しかない。
江口くん、都が出会ったことで、またササミが悲しい思いをする事なく、物語は終わったので良かった。
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読み始めてすぐ、後悔した。
なんかこの主人公(草間都)、好きじゃない。
自分のことしか、自分の都合しか考えてない。
頭は悪いけど顔をきれいだったから、レースクイーンやモデルになって、でもいつか落ち目になってきた時に愛犬との生活をブログに綴っていたら、いつの間にか人気ブロガーになっていた。
ところが自分の不注意でその愛犬を死なせてしまい、悲しみは悲しみとして、自分の仕事が愛犬込みで成り立っている現状で、犬の死を誰にも伝えることができず、どんどん追い込まれていく。
そんな時、死んだ愛犬そっくりの犬を見つけ…。
でも、彼女はおしゃれで犬を飼っていたわけじゃなかった。
ミックス犬の里親として、きちんと世話をしていた。
ただ、犬の死と自分の生活を分けて考えることができなかっただけ。
そしてもう一人の主人公、振り込め詐欺の出し子をしている江口正道。
悪い人間じゃないけれど、自分に甘い。
そんなふたりが出会うことによって…いや、多分出会わなくても、ふたりはちゃんと軌道修正したんじゃないかな。
ふたりにとって現実はとても厳しいけれど、きちんと自分の行ったことと向き合ったことが、これからの自分の生き方を変えていくと信じたい。
読後感はとても良かったので、最後まで読んでよかった。
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最後まで結末がどうなるか想像できなくて面白かった。都、江口、ササミのそれぞれがそれぞれの希望になっていて、最終的には篤も含めて少しずついい方向に向かっていて良い読後感だった。
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ほんの少し望みすぎたせいで歯車が狂い始め、ジェットコースターのように犯罪を重ねていく姿が、妙にリアルでスリリング。
ルッキズムや若者の貧困などイマドキな問題をさりげなく織り込みながらも、これは自分に起こりうることかもという微妙なラインを超えないところがすごい。「罪と罰」を読んでいるとき自分が当事者になったような気持ちで胃がきゅぅ~っと痛くなった、あの感じを思い出した。
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初読。たったひとつの小さな間違いが、取り返しのつかない犯罪にまでつながってしまい、容易には引き返せなくなってしまう。犬を愛する心もある普通の人が、犯罪者になってしまう怖さ。じわじわと追い詰められるような展開に、自分に起こっても不思議ではないと思うと、さらに怖さが沁みてきた。前向きな希望のラストに少しだけ救われた。
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面白かった!
犬モノではないサスペンス。
『シャルロットの憂鬱』と違って、こちらは本当にクライムサスペンスです。
主人公の行動に同じ犬飼いとして共感したり反発したり…。
でも、めちゃくちゃわかる。
どんな犬も「この子はたった一人しかいない」ってのは共通なんだよね。
犬を可愛がってた人にとって、なによりも辛いのは最期にそのそばにいられないこと。
色んな意味で「そっちに行ってはダメ」って方に行ってしまう都や江口にハラハラしながら、読み続けて、最後の少しの希望にとても救われた。
良かった。
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犬が登場する小説は結構好きで見つけると積読に入れてしまう。そしてハズレがない。今回も先が気になり一気に読んだ。
2人の視点から語られる物語は、偶然があり過ぎると思いながらありうる設定だな、と思ったり。殺人事件ということがなぜか身近に起こりうることのように思えてしまった。そして憎めない2人の視点で語られる物語の結末とその後を想像する喜びの余韻を感じた。
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愛犬との生活を綴ったブログをきっかけにライターとして仕事を得た元モデルの草間都と、振り込め詐欺の出し子としてその日暮らしの生活を送る江口正道の2人の視点から描くミステリ調の作品。
都視点から始まる犬探しの掴みが面白く、どんどん読み進めていった。ただ最後はやや唐突な感じで消化不良に思えてしまった。
犬の健気さ、そして飼い主から犬への愛情が作品通して描かれる反面、犬を通した人間のエゴも描かれており一側面だけでは言えないのが面白かった。
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犬の話が読みたくて購入。
予想してたよりもハードな事件。
犬を愛するが故の犯行。
初読みの作家さんの本でしたが、登場人物も少なく軽くて楽しく一気読みでした。
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作品紹介に犬の切ない気持ちが、、、とあって、ちょっと悲しい犬のお話かと思えば、あれよあれよという間に違う方向にいってしまいびっくり