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士業を使う側からの見え方について参考になった。使われる側としては、自分の使用価値を明らかにしておく必要があると感じた。
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変化の激しい現代の社会で、いわゆる「士業」が、プロとして持っておくべき意識を教えてくれる本です。
変化の激しい時代では、問題が複雑化することも多く、一人の専門家だけで解決できることが少なくなってきていることは感じます。
そんな中で、どういった提案ができるか、直接の提案ができなくても、そういった提案をできる人をコーディネートできるネットワークを持っておくべきか。
各士業の特徴なども紹介しながら、これからの士業がプロとして生き残るためのヒントを教えてくれます。
士業の方だけでなく、経営コンサルタントなど、困りごとを相談され、解決案を提示することを仕事とされている方にも、得られるものがある1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいフレーズ】
「プロ士業は、『顧客の会社の状況を踏まえた上で、自分の意思と責任を持って、判断と提案をする』。確固たる専門領域を持つ。聞かれなくても積極的に考え、提案する。高難度の業務、法定業務を超えたコンサルティングもできる。そして、逃げない。グレーゾーンでも自分の考えた判断を伝える。相談に対して、回答に加え、その他の提案や士業個人としての判断、将来の構想案まで伝える。」
「プロなら『ハブ』機能を持つべき。どんなジャンルの相談が来ても、自分でできることは自分で対応。自分の資格で対応できない業務は、自身の士業ネットワークですべて紹介等で対応する。」
「本当に意識の高いプロ士業は、必ずクライアントの事業資金を気にしている。何かしら『お金』で直接的に貢献ができる業務をラインナップとして揃えている。経営のどのような危機も、まずは現金さえあれば何とかなる。」
→顧客のことを考えれば、まずは頼れる相談先であるべきです。これはこの人、あれはあの人と相談するのは大変です。ワンストップでどれだけのことができるか、どうしても対応できないことでも別の人へ相談するまでのコーディネートをできるか、顧客にとって大事なものを知り、その中で特に重要な「カネ」という資源をどれだけ気に掛けるか。まさに今の環境変化の激しい時代で、士業が持っておくべき意識を教えてくれています。
【もう少し詳しい内容の抽出】
・プロの士業ならば、助成金、補助金を日本中から根こそぎ集め、顧客の会社に潤沢な資金を調達してくれる。経営の問題をすべて解決してくれる。
・難しいこと、高度なことに取り組むから「プロ」。
〇本当のプロ士業
・プロ士業は、「顧客の会社の状況を踏まえた上で、自分の意思と責任を持って、判断と提案をする」。確固たる専門領域を持つ。聞かれなくても積極的に考え、提案する。高難度の業務、法定業務を超えたコンサルティングもできる。そして、逃げない。グレーゾーンでも自分の考えた判断を伝える。相談に対して、回答に加え、その他の提案や士業個人としての判断、将来の構想案まで伝える。
・プロなら「ハブ」機能を持つべき。どんなジャンルの相談が来ても、自分でできることは自分で対応。自分の資格で対応できない業務は、自��の士業ネットワークですべて紹介等で対応する。
・本当に意識の高いプロ士業は、必ずクライアントの事業資金を気にしている。何かしら「お金」で直接的に貢献ができる業務をラインナップとして揃えている。経営のどのような危機も、まずは現金さえあれば何とかなる。
・ヒアリングする姿勢がないのは論外。提案は、相手のニーズやウォンツを引き出してから考えて行うもの。そのためのツールとして、最低限でもチャットワーク、ライン、スラック、スカイプ、ズームなどが問題なく使えるITリテラシーも持つべき。
・HPでのプロフィールと実績は、業歴の長さ、実務の実施数が良い士業か判断される目安となる。SNSの発信に気を付ける。人物としての判断基準になる。ネガティブな発言や記事、更新頻度の低さはマイナスの印象。
〇士業の選び方
・公認会計士や弁護士は、税理士の試験を受けずして税理士登録ができる。本当に税務の知識があるとは限らない。
・スタートアップで会社を大きくしたい、上場したいと考えている場合は、最初から監査法人経験のある公認会計士・税理士に依頼するほうがよい。税理士は中小企業向けの専門家なので、上場準備、上場企業の税務まではわからないことがほとんど。
・会社設立を行政書士、司法書士に依頼する場合は、適切な決算期、株式・資本金の額、役員構成・株主構成といった基本事項の検討ができる人を選ぶ。
・相続業務は、ひとつの士業では完結しない。紛争的なものは弁護士、相続税のかかるものは税理士、不動産があれば司法書士と、役割がある。優秀な行政書士は、士業の人脈ハブとなって、チームをまとめる役ができる。
・社会保険労務士の必要性が高くなる。これからは、労務分野に大きなニーズが生じる。変化の激しい社会、世の中の価値観が多様化したこともあるが、世の中が成長しない=会社が成長しない=給与が上がらないというサイクルの中では、労務問題は増えてくる。
・よい弁護士は、法律的な知識だけでなく高い交渉力を持ち、落としどころを常に考え、裁判に頼らない。弁護士に限らず、案件の全体を俯瞰して捉え、最適な落としどころを考えて提案する士業が、顧客の問題解決を実現できる。
〇経営コンサルタントを選ぶ基準
・コロナ禍でも痛感したが、現金が最大の経営資源。お金があれば倒産しない。事業も継続でき、雇用も維持できる。資金調達コンサルタントは大事。クライアントの数や調達実績などで判断。優秀なコンサルタントは、予期せぬ事態に備え、長期契約で金融機関複数との関係性構築をアドバイスする。
・優秀な補助金コンサルタントは貴重な存在。補助金申請は難しくて面倒。受け付けるだけのコンサルタントもいるので、実績と採択率は確認する。「一般的な採択率はどれくらいか」とまず聞き、「依頼すると採択率がどう変わるか」と聞いてみるのも手。
・士業が経営コンサルタントとして仕事を受けるには、どれだけ主体的に売上を伸ばしてきたか、紹介や結果論ではなく、自分の事業拡大を自分の言葉できちんと説明できるかが大事になる。
・経営コンサルタントの選択条件は、①専門領域、②専門業界、③結果、④理念、が明確であること。実績は当然重視する。
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横須賀輝尚でもここまでしか書けないのですね。
投資としての士業。
高難度業務。
交渉力・和解力・落とし所
プライドをくすぐる。
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・プロ士業(26)
-常に潤沢な資金調達のアドバイス、計画を立ててくれる。資金の悩みは皆無(税理士、資金調達コンサルタント)
-訴訟になっても問題にならないような労務管理をしてくれる(社会保険労務士)
-リスクなく退職勧奨のアドバイスをしてくれる(社会保険労務士)
-スタートアップに必要な高度な登記、M&A、ストックオプションの対応をしてくれる(司法書士)
-助成金の提案と受給計画を勝手にやってくれ、常に助成金が入る(社会保険労務士)
-もらえる補助金をすべて調査し、教えてくれる。採択率も高い(補助金コンサルタント)
-極めて専門性が高く、また広範囲から法律リスクを教えてくれる(行政書士)
-常に法律改正・新法施行を含んだビジネスチャンスを教えてくれる(全般)
-人脈ハブとなって、取引先や顧客を紹介してくれる(全般)
-LINE、Chatwork、Slack、Zoom、Skype、あらゆるITツールで対応が可能(全般)
・高難度業務の定義(46)
①イレギュラー業務
②ひな形では足りず、文章創作が必要な業務
③前例のない業務
④刑事事件が関係する業務
⑤法律だけでは解決しない業務
⑥大企業、上場企業、上場支援に関する業務
⑦海外進出、海外法務に関する業務
→①②③⑤に対して、自信を持ってイエスと返ってくるなら、その士業は見込みあり。
・コンサルティング業務やそのほか高度なことをお願いしたいのであれば、報酬は絶対にケチるべきではない。高い報酬を提示して、何ができるかを提案させるのが最大の活用方法(53-4)
・「相続税」だけは、専門特化した税理士に依頼(89)
・行政書士には、どんな仕事が頼めるのか?(112-3)
-許認可申請
-法人設立
-ビザ申請や帰化申請などの入管業務
-民事法務(離婚、相続等)
・人脈のない行政書士には、魅力がない(131)
・経営コンサルタントを選ぶ基準(208)
①専門領域が明確
②専門業界が明確
③結果が明確
④理念が明確
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顧問弁護士をつけるメリットを言語化してくれているので購入した。弁護士であればここを読むためだけでも購入してよい内容だと思う。高齢の先生ほど顧問料=いざというときの用心棒代というようにしか捉えていないと思う。本書で言語化された顧問契約のメリットから思索を深めていくと、顧問契約にどのような内容が求められているかが見えてきて、画期的なサービスの内容などの発想に繋がると思う。
その他の士業についての記載は、自分としては正直雑談のネタという感じ。自分の仕事に応用できそうな記載もあるが、ストレートに使えるものではなかった。拡張性とかの概念は自分が普段考えている「法律知識の提供に留まらないサービス」と似たような話で共感できた。
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私自身関係する章を読みました。
顧問のメリットを言語化してくれている点が特に良いと思います。
その他今後の参考になる記述が結構ありました。
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・聞いたら答える人と、聞かずとも積極的に考え、提案してくれる人。代行業者は衰退、プロ士業が生き残る
・代行業はコスト。コンサルは投資。