投稿元:
レビューを見る
泉鏡花をモチーフにした物語。
妖怪と人の関わり合いというのは著者の得意な分野なので安心して読めます。
私も鏡花好きですし。
投稿元:
レビューを見る
2人の友達だけど本当の兄弟みたいな関係が好き。双子でもアリだな…。汀一のころころ変わる表情が文章を通してありありと感じられ、時雨の最初から付き合う前提の呆れ顔とか。この凸凹コンビが好き。作者の方も丁寧に調べ本来の文献を載せながら、その上でキャラクターを産んで、それが一層物語を深めてる。新しい妖怪との出会いもあって純粋に妖怪目当てで読んでも嬉しい作品。長く続いてほしいな。
そして今巻一番の特筆すべき点は何と言っても、表紙の二人。もう表紙で2人の関係が分かる。言葉はいらないよこれ。だって時雨のあの弟を見るような見守るような目は。あんなん表紙買いするわ。
投稿元:
レビューを見る
くらがり堂の第2巻。今回は大雑把に言えば冬編。妖怪のありようの描かれ方がこのシリーズはいいですね。つららのエピソードはホロっと来ました。
投稿元:
レビューを見る
汀一も可愛いけれど、時雨も可愛い。
切羽詰まった時に方言出るところとか、案外怖がりなところとか。
真っ先に敵の罠に引っ掛かって、見た目にも可愛いことになったりとか。
(詳しくは本編を読もう)
普段は時雨の方がお兄さんぶってるけど、いざという時は汀一の方が頼り甲斐ある気がする。
今回のラストの騒動も、結局はアイディアを出したのも、本質を見抜いたのも汀一だった。
そんな彼も、今回は劣等感を抱くことも多かった。
何故なら今回参入の新キャラが色々な意味でライバルだったから。
妖怪を封印して回っているという意味でも敵だったし(ただこの展開は予想より早く決着したし、手のひら返しが凄すぎて笑った。彼が敵方のままずっと引っ張るのだと思っていたので)恋のライバルという意味でも敵だった。
恋愛面に関しては、相手は何とも思っていないだろうけれど。
そもそも成績もいいし、亜香里と同じ学校というだけでアドバンテージがかなりある。
そりゃ汀一も焦る。
それでいて、可愛い子との交流もあり、微笑ましくも切ない場面も。
ラストバトルもそうだが、今回の諸々の出会いと別れを通じて、汀一もまた一段と成長したのではないだろうか。
時雨との友情もしっかり育んでいるようだし(二人の微笑ましい場面も多かった)
新キャラがしれっとレギュラーメンバー入りしたようだし、汀一たちの高校生活もまだ続く。
更なるシリーズ展開、お待ちしております。
余談。
今回は泉鏡花にまつわるエピソードが盛り込まれていて、各作品の傾向や鏡花の人物考なども出てくるので勉強になった。
そう、読んでも理解しづらい部分もあるので……自分もまだまだ勉強中である。
汀一の感想、激しく同意だった。
投稿元:
レビューを見る
ボケとツッコミプラスワン…
「去ってしまうものと残されるもの」が軸だそうですよ!
しかし…時雨のキャラ崩壊してますなぁwww
投稿元:
レビューを見る
「妖怪を狩る少年」
手記しただけで封じれる。
現実に起こっている事を書き記すだけでいいなんて強い能力ではあるが、相手の話は聞くべきではないか。
「亡母憧憬」
噂の先輩はまさかの人物。
はぐらかす事無く真実を伝えていたら彼は無闇矢鱈と妖を封じる事なく、少しは温厚に解決してたのでは。
「化物屋敷の夜」
どうしても伝えたいこと。
たった一人が嘘つきでないと証明したいが為に起こした騒動だと思うと、取り壊してしまうのは悲しいな。
「冬空の下で」
短い時を過ごしたい相手。
兄妹の様に見えるほど親しくなった相手の事を全然知らず、突然最期の別れが来たら悲しくなるのも当然。
「狭霧の宿」
迷い込んだ先にあるのは。
辿り着いたということは、口には出さないが心のどこかで思っている事がある者が居たということだよな。
「冬来たりなば春遠からじ」
語り継がれた物語は違い。
自身の存在を忘れられただけでなく、やってもいない悪行と共に勝手に語られたら誰だって嫌になるよな。
投稿元:
レビューを見る
半年の間でお互いを分かり合える存在になることは、難しいことだけど、汀一の素直で優しく弟気質な部分と時雨の真面目ではっきり物事を言う部分がそうさせたんだと思った。相手の全てが分からなくても、少しの言葉遣いや気遣いで救われる人がいるんだろうなと思い、自分自身も心掛けようと思う。
投稿元:
レビューを見る
妖具を扱う古道具屋の傘の妖怪の時雨と気のいい人間の高校生の葛城汀との友情物語だねえ。汀一は、この古道具屋でアルバイトをしていて、いろいろな妖怪が絡んだ事件に遭遇する。他にもいろいろ妖怪や半妖怪が加わって来て、結構大事になるのだが、妖怪のいろいろな思いを理解することで解決に漕ぎつける。金沢の三文豪は、徳田秋声、泉鏡花、室生犀星だが、勿論ここでは、泉鏡花が関わってくる。泉鏡花は読んだことがないんだよなあ。そういえば小村雪岱が泉鏡花の本の装丁をたくさん手掛けていたね。
投稿元:
レビューを見る
汀一くんと時雨くんの友情物語でした!
前作より友情も深まっていて、熱い物語でした!
汀一くんの恋物語は全然進展ないですが……
新キャラの小春木先輩も登場して、ますます面白くなってきました!
小春木先輩……登場場面は、悪役か?と思ったんですが、めっちゃいい人でした!
好感度しかないです!
今回も様々な妖怪や妖具が登場しました!
狸の幻術ってすごいんだな~と改めて感心しました!
氷柱女と白頭の話はうるっときたりして、妖怪には妖怪ならではの悩みや苦悶があるんだな…としみじみ思いました。
敬う心は大事ですね!
投稿元:
レビューを見る
切なくなる冬のお話し。
人も人以外も、嬉しくなったり悲しくなったり……たくさんの心の在り方を感じました。