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電柱にとまる鳥たちの研究。
普段何気なく見ている景色だが、言われてみれば百数十年前には存在しなかった景色で、百年後にはなくなっているかもしれない景色なんだな、とそこから感心した。
最初の方の電柱そのものの解説がかなり細かく感じられて、鳥の話まだか??と焦れったかった。あとの話で用語が出て来たときに理解しやすかったので筆者の優しさではあると思う。
あとがきで書かれているように、いずれ博物館や歴史館で「いまはなき電柱と鳥の関係」といった展示がされていると想像するとワクワクする。
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ちょっと物足りなさは感じるけれど、非常に面白い本でした!
自分が電柱好きかもしれないって事が発覚。
鳥が好きだから読んだはずなのに、なぜか電柱の方にドキドキしてしまった…。
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<目次>
第1章 電柱と電線の基礎知識
第2章 鳥、電線に止まる
第3章 感電しない鳥たち
第4章 鳥、電線に巣を作る
第5章 電力会社、鳥と戦う
エピローグ 電柱鳥類学の将来
<内容>
なるほど、こんなことも学問になるし、電力会社や鳥たち(おそらく)にも感謝されるだろう。でも誰もやっていないので、データがない。著者は、学生たちを使いながら、できる調査を集めて、電柱の原理・原則も踏まえて、いろいろとアドバイスがはいる。天下の岩波なので、そんなに変な話ではないし、こんなことも研究になるんだということを、子どもたちに教えたい。