紙の本
電線と鳥
2024/02/04 18:04
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投稿者:大樹パパ - この投稿者のレビュー一覧を見る
電柱・電線についてわかりやすい解説で書かれていて、それまで日常的に目にとまる電柱・電線に意識をむけることはありませんでした。そんな何気ないところにも豊富な話題が満載だなぁ、と思った次第。しかも大好きな「トリさん」と絡めた内容。トリ図鑑ぽいのは口絵4ぐらい(カラー写真)。
電柱・電線に詳しくなれるかも。
家の近所にはまだ電信柱(←木)が残ってます。
紙の本
電柱鳥類学
2021/01/23 08:57
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投稿者:dzoe - この投稿者のレビュー一覧を見る
電柱・電線の詳細な解説から、電線にとまる鳥の種類の分析、電線につくられる鳥の巣など、身近ながらあまり知らない内容が興味深くまとめられています。
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面白かった。タイトルがとてもすばらしい。が、申し訳ないことにP1〜25の電柱と電線の基礎知識のところが一番興味深かった。もちろん、本題の鳥との関係や、鳥の巣、電力会社の鳥との戦いなどとてもエンジョイした。ヴォリュームはとても少ないが、気分転換的にとてもリフレッシュになった。
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スズメがアームに飛び込む写真などは、初めて見た。とてもニッチな観察対象なのだが、読み物としてとてもおもしろい。
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鳥類より電柱の解説の方に力が入っている気が…?
電柱の腕金から出たり入ったりするスズメを見て楽しんでいます。
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電線に鳥が止まっている、と言う風景は、長い地球の歴史の中においては、たかだか200年(この先電柱は地中化され、姿を消してしまうかもしれないから)。ほんの一瞬の出来事。
その貴重な風景が見られる時間に私たちは生きている、という視点が斬新すぎる。衝撃的ですらあった。
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都市に住む鳥の研究をしてきた著者が、特に電柱・電線と鳥の関係に着目して書いた本。人間が自分たちの都合で作り出した電柱・電線を、昔から生きてきた鳥たちが現代の事情に合わせて利用している実態を示している。
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110ページ程の薄い鳥類学(?)の本なのに、第1章で25ページも使って電柱と電線の説明に費やしている。
普通なら「早く鳥の話をしろ!」とイライラするところだが、ここが最も興味を惹かれ役に立つ知識となった。
「電信柱」とは電話線を張り巡らせるための柱だが、「電信柱」という単語は街で見かける電柱を誰も「電力柱」とは言わない程に浸透してしまった。
子供の頃から現在まで、犬や酔っ払いオヤジがおしっこするのは「電信柱」だ。
この本を読んでから意識して電柱をじっくりと観察する日が続いている。
「電力柱」や「共用柱」でない正真正銘の「電信柱」も何本か見つけた。
私は鳥が好きなので普段から街を歩くときは鳥に眼が行く。
カラスは電線というより電柱や腕金に止まっており、スズメは特に場所は選ばずに電線のどこにでも止まっているイメージがある。
ハトは地面をひょこひょこ歩き回っているイメージが強く、電線に止まっている姿はあまり見かけない(気がする)。
電柱に作られた鳥の巣も見かけないのだが、電柱の鳥の巣の撤去数が日本全体で年間に17.5万個もあると知ってびっくり。
確かにカラスは金属のハンガーをたくさん使って巣を作るので、停電防止のために撤去は必要ですね。
電力会社vs鳥達の攻防戦の話題は面白かったです(電力会社の方ご苦労様です)。
散歩する時に、様々な鳥対策をした電柱・電線を見つけるのが楽しみになりました。
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電柱を利用する鳥たちの科学的な考察を、一般向けに書いてくれている。
電線に留まるとき、カラスは電柱の近くに留まりスズメは電柱から離れた場所に留まることが多いというデータが紹介されていたりして、身近な生き物を観察する楽しみが増えた(^^)v
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電柱の誕生と共に始まった近代の風景「電線に止まる鳥」。そんな私たちの生活を支えるインフラと、自然の共存関係に注目した本です。読むと普段の景色が変わって見えるかもしれません。無電柱化が進んで、失われてしまう前に、この景色をしっかり見ておきたいですね。
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♪ぼ~くは三丁目の電柱です~♪ 雨の日、風の日、街角に立ち、通りを見てます、眺めています~♪
夕焼け、お~そらは、いわし雲~♪
電柱と言えばこの東電のCMソングが浮かぶ世代です。
それはさておき、春から初夏にかけては鳥たちの子育てシーズン。ツバメは民家の軒下で、スズメは電柱の腕金や変圧器の中で営巣してヒナを育てる。ムクドリが民家の戸袋で子育てしているのに出くわしたこともあるし、シジュウカラが玄関ポストで子育てする様子を追ったテレビ番組もあった。都市で暮らす鳥たちは人間が作った構造物をちゃっかり利用する。
電柱に巣をつくる代表格はザ・普通の鳥、スズメだ。(これ、著者が以前に書いたスズメの本で言っていたこと)
スズメはその小さい体を最大限に活かし、他の鳥では入り込めない電柱の変圧器(ポリバケツみたいなあれ)の中や、それを支える腕金(電柱の横棒)の中に巣をつくる。
カラスも電柱に巣をつくるらしいが、うちの近所じゃ見かけない。カラスは上から巣を見られるのを嫌うらしいから電柱より高い木があれば、そっちにつくる。自分もよくカラスの巣を見つけるけど、だいたい10メートルくらいある木の上だ。
先日、ハシブトガラスが変圧器の下から容器を突っついていた。外からは見えないけれどスズメの巣があるのだろう。ちょっと離れた電線の上で親スズメがジュジュジュジュッと、警戒音を出して、ヒナにジッとしているようにと鳴いていた。
翌日同じ場所を見上げてみたら、虫をくわえた親スズメが変圧器の下でうろちょろしていて、それを10メートルくらい離れた電線の上からハシブトガラスが見てた。スズメからしたら、巣があることを知られたくないという本能から変圧器の中に入らなかったのだろうけれど、残念ながらカラスは頭がいいのでもう場所は覚えてしまって、巣立つ瞬間に仕留めてやろうと狙っていたに違いない。自然は厳しいから、スズメはカラスがいないときに巣立つしかない。
講演などで、著者は電線にとまる鳥は感電しないの?との質問をよく受けるらしいが、ほぼ心配ご無用とのこと。そもそも剥き出しの電線はなく電気を通さない素材で覆われているし、仮に剥き出しでも感電しないらしい。電流は抵抗が少ない方向へより流れやすいため、わざわざ抵抗が大きい鳥の体に向かっては流れないからだ。人間も片手でぶら下がってるぶんには感電しないらしい。(もう片方の手で何かをさわると電気が通ってしまうから感電する)
変圧器や腕金の中で巣は暑くないの?という質問もよくあるとのこと。これは自分も疑問に感じていた。著者の実験によると、中は確かに外気よりは熱いが、3℃くらいしか上がらないらしい。巣を使うのは子育てシーズンは夏前の5月から6月だけで、真夏に金属の中で過ごすわけではないから、蒸し風呂のようなことにはならないようだ。逆に夜は冷えるから、金属でヒナの体が冷えてしまう心配のほうがあるという。
なるほどね。
著者はスズメの本をよく書いている方だから、スズメ愛に溢れた本かと思って読んだの���けれど、どうも電柱愛にも溢れている方のようだ。予想外に電柱に関する記述が多かった。電柱を見る目が変わった。
結構その部分も面白かったので、電線好きタレントで有名な石山蓮華さんのインスタをチェックしてみた。見事なまでに電線の写真しかなかった。電線好きであって、電柱好きではないようだ。自分は鉄塔は好きだが、電柱や電線にはそんなに興味はない。鉄道好きな人も、いろんなところに‘’鉄分‘’を感じるから、電柱好きや電線好きにも、いろんなタイプがいるのかもしれない。
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「現代の鳥たちは、人間が150年かそこら前に作り出した構造物を普段使いの足場としているのです。」電線をふとみあげると「かあ~」という鳴き声。ちゅんちゅんという鳴き声にふと視線をあげるなじみ深い光景。
電柱があらわれるまではなかった光景だと思うと感慨深い。第1章の電線と電柱の基礎知識には、…知らなかったということも多々あり。
すべての鳥が電線にとまっているのではなかったのね~とびっくりしました。カラスやスズメがどこに止まるのかまで観察されていて面白い。
自然災害が多い日本では今後、電柱が地下に設置されるのかと思ったり。まだ先のことかもしれませんが、電力会社と鳥との共存を目指す工夫などが紹介され何気ない日常風景がおもしろくなりました。
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電柱鳥類学という見慣れない学問(笑)の本です。鳥の話かと思いきや、初めは電線の話しが続きます。でもこれ結構面白い。
そして考えてみれば、電柱・電線はできてから 150 年くらいだし、ひょっとしたらもう少しすると無くなってしまうかもしれない。電線に鳥が止まる様子を見られるのも今だけなのかも知れません。なるほど〜
ちなみに私も電線かなり好きです。
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鳥は、どういうときに電線に留まるのか?
というギモンは、電線がなくなってしまったら解決できなくなる、こりゃ大変、今やらなきゃ!
で書かれた一冊です。
しかし科学者というのはどうしてこう、面白い人が多いのだろう
(^o^)
特に最近はそれを全面に出した本が増えている気がします。
表紙が大人向けなのですが、面白いよ、といえば、動物雑学に慣れた小学生は読んでくれそう。
だから小学校にも入れてね。
研究ってこんなふうに考えてこんなふうにするんだ、ということがよくわかる、という点でも、買い!
です。
2021/10/01 更新
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こんなに電柱・電線のことを知れたのは初めて
電柱に種類があるなんて知らなかったし
変圧器や碍子の役目もわかった
この基礎知識は思わぬ収穫でした
鳥にとってもまだ新しい文化ともいえる電柱
その割には あらゆる部分を
自分の都合のいい様に使い
使われない様に工夫する電力会社
知恵の戦いが面白い