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【彼女は女神か、悪魔か――。〇〇者シリーズ最新作!】複数の交際相手を殺害した牧村花音。彼女の公判の傍聴に通う女性たち。事件の全貌が見えた時、いつしか「傍聴者」たちが主役になる。
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初めて読む作家。
まるで木嶋佳苗の事件のようで、でも色々と登場人物が複雑でした。
どんどん引き込まれました。
最後はえ?と思うと結末でした。
アビ通翻弄されました。
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こういう女いるよな、なんで男は騙されるんだろう、なんて思いながら普通の悪女小説を読んでいたつもりが…
後半の怒涛の展開。ページをめくる毎に「え、なになに?!」となり、前のページに戻って読み返したくなる。
バラバラに散りばめられていた点たちが、一気に線になり面になる。
事件の全貌がわかったときに、ようやく「傍聴者」というタイトルに納得がいった。
この物語の本当の主役は誰であるか。すっかり騙されてしまった。
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次々と明らかになっていく事件の真実に容疑者の印象が中盤と最後で変わりました。折原さんが描くシナリオに色々翻弄されました。
大学の同級生が不審な死を遂げたことに疑問を持ったジャーナリスト・池尻は、婚活で出会ったという花音に近づき、事件の真実を探っていきます。
冒頭シーンから花音は逮捕されていて、その裁判シーンが描かれています。いかにして逮捕されたのか、その行程を池尻視点で進行するのが1つ目。
2つ目は、裁判を傍聴し、それを講評し合う一般人達の会話。
3つ目は裁判の模様。
基本的にこの3つが柱となって、物語は進行します。
池尻がどのようにして、花音に近づき、罪を認めさせたのか。池尻の優柔不断さに呆れる部分もありましたが、花音との描写が耽美に艶かしく描かれていて、江戸川乱歩作品を読んでいるかのようでした。
花音の存在感が凄く、まさに裁判を含めて「花音劇場」をみているようでした。
一方、傍聴に通う女達の事件に対する興奮度が、まるでアイドルに熱狂するファンのようにスリリングに楽しんでいて、小説の中では本物の殺人事件でしたが、何か違和感を感じました。事件とは無関係の立場だと、そういった「知りたい」という感情になるのは、どこか反省しなきゃいけないかなと思ってしまいました。
ただ、この女達が後に驚きの展開へと進むので、物語にグッと深みが増しました。池尻の方も衝撃の結末を迎えるので、とにかく凄かったです。途中までは、物語の筋書きが見える単純な物語かなと思いきや、それぞれの物語が集約し、色々な真実が見えてきて、複雑すぎる物語になっていきました。
最後は、花音の儚さが見えてきて、今までの印象がだいぶ変わりました。女達の執着心、表と裏の感情の恐ろしさを垣間見た作品でした。
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美人でもないのに男を次々と手玉に取る魔性の女・牧村花音。彼女の犯した殺人の罪を暴くために彼女に接近するジャーナリスト。そして牧村花音の裁判を傍聴し、意見を交換する女性たち。事件の真相はどこにあるのか。そこかしこに罠が仕掛けられていそうな予感のする(って、折原作品だもんね)ミステリです。
スリリングでぐいぐいと読まされます。最初から身構えて読んでいたせいか、第一部まではある程度予想通りの流れでした。ああやっぱりこうなっちゃうのね。よしよし、ここまでは見抜けたぞ、と。
ところが。第二部はなかなかとんでもない展開に。あの人があの人で、というあたりもある程度見抜けたと思っていましたが。まだまだ甘かった! まさかの展開に驚愕。さすがだなあ。
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木嶋佳苗ものはノンフィクションもフィクションもだいたい面白い。
いつか出るであろう本人の手記はどんなものになるのだろう…
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交際相手に金品を貢がせ、練炭自殺に見せかけて殺害した牧村花音。平凡な容姿の彼女に、なぜ男たちは騙されたのか。友人を殺されたジャーナリスト・池尻淳之介は、真相を探るべく花音に近づくが…彼女の裁判は“花音劇場”と化し、傍聴に通う女性たちは「毒っ子倶楽部」を結成。花音は果たして、毒婦か?聖女か?裁判が辿り着く驚きの結末とは。「○○者」シリーズ6年ぶりの最新刊!
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何やら見覚えのあるような事件がモチーフになっているようで、前半の興味は、もっぱらどう追い込んでいくのかという点だったが、後半になると、いささか様相が変わってきて、それほど単純な事件ではないとわかってくる。それからは、一体この人の正体は?とか、この人たちの関係性は?とか、被告の花音の役割は?とか、興味の向くところが格段に増え、わくわくしながら読み進めることになる。本当に悪いのはいったい誰なのか、読めば読むほどわからなくなってくるのも事実である。闇が深すぎて、そこが見えない印象の一冊だった。
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実際に起きた事件を元にした法廷ものかと思い興味深く読み進めたが、どうも様子が違う。裁判の場面は4人の“傍聴者”によって間接的に語られるのみで、本編の大部分は自称ライターの手記によって進む。これがルポルタージュにしては主観に満ち満ちたもので、到底鵜呑みにはできない。ようやく作者の意図に気づき、様々に仕掛けられたミスリードを回避して(つもり)、すべてがひっくり返る第二部、驚愕のエピローグに辿り着いた。いやはや、なんというか……。「○○者」というシリーズの1冊らしい。初読のため共通するキャラが出ていてもわからなかった。
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久しぶりの折原一。それも新作。ゆっくり時間かけて読もう、と思ったものの今回も途中で辞められずほぼ一気に読んでしまった。
登場人物やそれぞれの場面をきっちりイメージしながら読んでいかないと、途中でどんどんこんがらがっていく折原ワールドなので、しっかり確認しながら読み進めていったものの、やはり終盤に差し掛かったところでちょっと混乱。
これまでも折原一は色々(多分 ほぼ全て)読んできているのでなんとなく流れは分かる気はしていたけど、、最後は全く予想外だった。
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何人もの男を騙して貢がせ、自殺に見せかけて殺した容疑の花音の裁判。友人の不審死を調べる男のレポートと、裁判傍聴者の毒っ子倶楽部の章が交互に展開。→○○者シリーズの新作、楽しみにしてた。前半の淳之介のレポートはコメディタッチで、折原さん流のひっかけがあるがそこは騙されず。毒っ子倶楽部のパートはあまり気に留めてなかったので、後半の展開は折原節炸裂でした。前半であの人の正体はわかったのだけど、後半でこう来るとは…。おなじみ笹尾と高島百合子も登場。
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合間で思考の整理をさせてくれるのもあって、配役がわかりやすいのはわかっても問題ないからだろうけど、そうだったのか!は特になく実際の某事件の方に興味がわいた気がする。
あと裁判の傍聴はいつかしてみたい。
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入れ子構造の変形のようなスタイル。読みながら紛らわしく現実か創作かこんがらがってきました。最後はやっぱりというところですが、少しあっけなく物足りなさも感じました。
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世間を騒がせた木嶋佳苗の事件を彷彿とさせる物語である。練炭を使った手口等に著者の想像力がプラスされ、闇に閉ざされた場面がまざまざと思い浮かんだ。紀州のドンファン事件も小説化して欲しい。
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最後にバババって色んなことが解明していく。
ミステリー小説のこういうところが好き。
まさか集まっていた4人があの人たちだったとは、、、
まさか一人二役だったとは、、、
池尻くんも死んじゃうの??
最後に死んでたのその3人なの??
などなどいろいろ驚いた。
でもこの本はちょっと恥ずかしくなるような場面が多くて読みづらかった。
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結婚詐欺の話かと思いきや突然登場人物がふえて複雑になっていった。
1章で1人の視線から語っていたところから2章であらゆる角度から話が見えてきてすっきりする感じ。
2章の突然感はあるけどそうきたか!っていう気持ちになれる。
物事はいろんな角度からみないとなあ