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方向を定めない一陣の風が吹いて行く。速い風遅い風戻ってくる風もある。留まる事なく吹き続けよう軽やかに
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18の短編集の本。
SFやファンタジーの小説。
とにかく読んでて難しかった。
色んな話があったけど、言葉の言い回しや、一つ一つの単語が
あまり馴染みのない言葉だったので物語を理解するのに苦労した。
読み切った自分を褒めたい。
話の展開は、この短編集の中で読み易い物語は入り込めた。
けど、18あって、入り込めたのほ、2.3つ。
外国の本を日本語への訳し方次第だったりもするのかなあと思った。
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うーん……
読むのにとても時間がかかってしまった。
ひとつひとつの象徴的意味を考えるのに時間がかかったし、何よりも、感情よりも論理に支配された構造になっていて、読むことの純粋な愉しみが、私には味わいづらかったかな。
多分、色んなことに対する考えをぐっと深めたいときには、適した本なんだと思う。
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「セムリの首飾り」★★★
「四月は巴里」★★★
「マスターズ」★★★
「暗闇の箱」★★
「解放の呪文」★★
「名前の掟」
「冬の王」
「グッド・トリップ」
「九つのいのち」
「もの」
「記憶への旅」
「帝国よりも大きくゆるやかに」★★★
「地底の星」
「視野」
「相対性」
「オメラスから歩み去る人々」★★
「革命前夜」
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ずーーーっとさがしてた本をやっと借りれた オメラスから歩み去る人々、歩み去る人々も幸福を受け入れる人もどっちも正しくって前提だけが正しくないのがどうしようもなくて良かった
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世界観や設定以上に、思索や詩情が印象的な短編集でした。というより、世界観や設定についていけなかっただけ、とも言えるけれども……。
短編集全体としてみると、正直読みにくかった。先に書いたように世界観がつかみにくかったり、設定がよく分からないまま読み進めたものもいくつかあって、ル・グウィンは短編向きの作家ではないのかな、と最初は思いました。
ただそんな短編を読み進めていくうちに、なんだか深遠で厳かな気持ちになってくるような気がします。思索的な文章や物語の世界観が、分からないなりに伝わってくるからこそ沸いてくる不思議な感覚ともいうべきか。
以前読んだ同著者の『所有せざる人々』もなかなかに難しい内容だった記憶はあるけど、それでも読んでいくうちに惹きこまれていくものがあったのですが、この『天の十二方位』は短編集全体で一つのル・グウィンという作家自体の世界観を表しているようにも思います。一つ一つの短編は独立しているけど、どこか共通している詩情があって、短編を読み終えるごとにそれが染みわたっていくような、そんな感覚です。
分からないなりに印象的だった短編の話。
「セムリの首飾り」は童話のようなファンタジー。小人のような宇宙人を見つけた科学者たち。その小人たちがやってきた目的は?
西洋の昔話のような冒険譚と言葉や設定の数々、メルヘンチックな話でありながらも、時の流れの無情さなどを感じさせる。
「四月は巴里」冴えない学者の元に突然、別の時代の錬金術師が現れて……
突飛な展開の多いファンタジー作品ですが、時代やそして種族を超えた絆であったり、温かさが印象的な短編。
「名前の掟」は魔法使いが出てくる、ザ・ファンタジーといった内容で面白かったのだけど、明るいファンタジーではなくどこか重々しさが漂っていてそれも印象的だった。
「九つのいのち」クローン技術を扱った短編。これも話は難しかったけど、ずっと生活を共にしていたクローンがいなくなっていく中で、残されたクローンが何を思ったか。哲学的なことも考えさせられる思索的な短編。
「地底の星」
迫害された天文学者は、追手から逃れ鉱山で働くことになるが……
天文学者が鉱山労働者たちに天のことを語るシーンであったり、また天の星の美しさに魅せられていた天文学者が、天とは正反対の地底の銀の鉱脈の美しさに想いを馳せ、そこに星空と同じような美しさを見出していく様子が印象的だった。『天空の城ラピュタ』でパズーとシータが地下に逃げて、そこで飛行石の明かりに包まれるシーンがなんとなく思い浮かぶ。
「相対性」は樫の木が語り手。車に乗っていると車窓の風景が近づき、そして離れていくけれど、その感覚をユニークに、そしてどこか、重々しく神々しく描いた短編。切り口が面白かった。
「視野」は宇宙から帰ってきた後、光に過敏に反応するようになってしまった宇宙飛行士の話。これも解釈が色々と難しいけれど、人智を超えたものの神々しさと、そして怖さが印象に残りました。
「オメラスから歩み去る人々」は別のアンソロジーで既読でしたが、改めて読んでも考えさせられる。理想の都市オメラスで暮らす人々。しかしその都市にはある秘密があり……
初めて読んだときは、少数の犠牲と、多数の幸せ。少数の犠牲を割り切れない人たちの行動が印象的でしたが、改めて読んでみると語り口が絶妙で、この語り口ゆえ、読者にもある問いがなされていることが感じられました。誰かの犠牲や苦しみなくして、繁栄や幸福があり得ると思うか? と。
合う、合わないのある短編集だと思うし、面白い、興奮するといった価値基準で測れない短編集でもあった気がします。自分にもこの短編集が合ったのかどうかもよく分からないけど、それでも「面白くない」「わけわからない」と一概に切り捨てられない、どこか魅力的な短編集でした。
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ときに美しく、ときに物悲しく、ときに晦渋である18篇の小説を収めたル・グウィンの短編集。
荘重で神話的な『冬の王』や寓話的な『オメラスから歩み去る人々』などは特に印象深かった。
SFからファンタジーまで、作品群があまりに多彩なので、集めるとまとまりを欠くようにも感じるけれど、世界への精緻な洞察、思考停止に流れる怠惰さへの怒り、精神の高潔を愛する強さなどは、他の長編と同様、これらの短編の根底にも一貫して存在しているように感じる。
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BTSのspring dayの原典的な本とのことで「オメラスを去る人々」を読んだ。テーマは「なるほど」となったけど文章は読みやすくはなかった。訳のせいかな。
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ちょっとした仕掛けで、
正統派ファンタジーがあっという間にSFに早変わりします。
SFとF(ファンタジー)は相性がいいんでしょうね。
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著者にどこまでついていけるか。寓話・神話・逸話・昔話。想像力が試された感じがする超・作品集。難解な箇所も多く、読むのに時間掛け過ぎた。完全に理解するには今の自分が持つ知識と時間では足りない。そんな具合で読み続けて印象に残ったのは以下の話。
孤独な異端者らは引き寄せ合い集う「四月は巴里」。
現実逃避ではなく己と向き合い自分探しの旅に出るような、ハヴ・ア・「グッド・トリップ」。
残された一人のクローンのその後の生き方が気になる「九つのいのち」。
最後には星の光が見えて学者も報われるがちょっと切ない終幕の「地底の星」。
など、この本書中ではどこか(解りやすく)前向きに終わる作品が好み。
その他、ちょっとぶっとんだ発想の、擬自我(意志)を持った(擬人化)大樹の働きが描かれた「相対性」も面白かった。
そして、「オメラスから歩み去る人々」。色んな点で考えさせられる主作品。
全編通して、いつかまた挑戦したい。
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一見まとまりがなく、物語としても完結していないようにも見える短編もあるが、風のようにあちこちを流れながらも、確実に思考が深められていくのがわかる。
作者のヒッピー的ともいえるユートピア感や、理性・科学への信頼、孤高の精神へのあこがれなど次第に明らかとなり、最後の短編、そして数々の長編へとつながっているのが感じられる。まとめられて俯瞰してみることで名だたる長編の間にあるともいえる作品であり、ただの後日談や付随的なものではなく、それぞれに意味が見えてくる特殊な短編集と感じた。
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冬の王……!!
読み始め、ど、どういう状況……?とまったく理解できずうんうん言いながら読み進め、圧倒的な、
ラストで
喉がグッてなる そしてまた最初へ戻る
死角のない完璧な物語って、存在するのだと ウギャー!闇の左手同軸