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500ページ超えなのに読む手が止まらず、1日で読了しました。
とてもとても面白かったです!
多感な時期ならではの心理描写が凄すぎました。女子ならではの生理の描写も。
綾辻さん男性なのにすごいな?と。
犯人も全く分からないまま進みます。最後の最後までハラハラドキドキで、ゾクッとする読後感でした。
途中途中にある( )の描写もリアルさがあり、全編通して怖かったです。夜読まなくてよかった…。
書かれた時代もあり携帯電話などは全くで出来ませんが、今読んでも一切違和感がなかったです。
続きもあるので読みたいです。
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ホラーだし血の量がえぐい。
犯人分かるともっかい読み返したくなるところがさすが〜!
恩田陸の「麦の海に沈む果実」をめっちゃ読み返したくなった。あっちのが好みだけど。
回想のはさみ方もうまいし、そのへんは小野さんみもあるな。最後のオチ好き。
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母親の狂気を完全に引き継いでいる娘。
母子で殺人競争をしているように後から思うと感じたが、
娘の手を汚させまいとする親の愛情(そんな気はないだろうが。)
と思うようにしよう。
娘のさらなる狂気の片鱗を覗かせた終わり方
今後に期待(?)
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怖かった……
クラスメイトみんな頭イカれ狂ってて気持ち悪い。集団心理って怖いな…
綾さま断トツで気持ち悪い…ファザコンの域も超えてるし魔女狩りしようとか言い出すのもイカれてる。
加代も危険人物の異常者過ぎて怖かった。それにいくら世間体の為に宗像家に加代戻せないったって、記憶なくなって別人になったとしてもあんなイカれた狂人を野に放たないで欲しいわ…
血が引き金になってる狂気的な描写や犯行シーンもすごい怖かった。
最後あれ冴子も母親と同じ路を辿るってことかな…蛙の子は蛙…そんなホラゲあったなぁ
館シリーズとだいぶ違って、事件が起きて探偵役がいてって感じではなくホラー寄り。
怖かったけど先が気になって1日で読んじゃった。
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閉ざされた名門女学校。どこか不気味でいわくありげな登場人物たち。語り手の不明瞭な記憶。そして凄惨な連続殺人……
これ以上ないというくらい、ゴシック調の妖しげ雰囲気が作中にふんだんに盛り込まれ、頭の中に残るのは鮮烈な緋色のイメージ。死と狂気、混乱、そして鮮血。たまらない人にはたまらないホラーの雰囲気をまとったミステリーです。
解説でも触れられているけれど、作者である綾辻さんのホラーに対する一種の美学、あるいは嗜好というものが徹底された作品だと思います。
上に書いたように設定や登場人物たちの妖しさというものが完璧に作りこまれている。現実的な設定というものは脇において、とにかく妖しさやいわくありげな雰囲気づくりに心血をこめたからこそ作り上げられた世界観。
いつのまにか幻や悪夢の中に迷い込んだかのようなどこか頼りない感覚に陥り、そして作品の緋色のイメージに囚われていたように思います。
昨今ではミステリーもホラーもジャンルが広がっているので、ここまで王道のゴシックホラーというものはあまり見かけない気がする。そのためか作品を読んでいてどこか懐かしさも感じました。
スティーヴン・キングの小説と映画『シャイニング』をドキドキしながら見たような感覚というべきか……。変に凝ったことや最近の流行も排して、ただひたすらに怖さの美学を突き詰め、鑑賞者の前にさらしたというべきか……。
好きな人はこの雰囲気にはまり込んでクラクラすること請け合い。とにかく妖しさと血の色に飢えた人なら、この一冊を読めば間違いないという、どこか倒錯した美しさを感じるホラーミステリだったと思います。
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読んだタイミングが合わなかったのか、そこまでがっつり世界に入り込むことはなかった。なぜ。
読み終われば意味深なページも納得できるので、繰り返し読んでも楽しいとは思う。
囁きシリーズとして続いているのは初めて知った。少し興味はあるけれど、それより先に館シリーズを読もう。
新装版でないのを人から借りたのだけれど、昔の本ってバーコードがない!それに一番驚いたかもしれない笑
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R4(2022)6.28-7.3
『殺人鬼』、『フリークス』以来の綾辻行人の作品。
『緋色〜』も『闇祓』特設サイトでレコメンドされていたので読んでみる。
綾辻行人は、『殺人鬼』の「これでもかグロ攻撃」に辟易してしまい、しんどい半分怖い半分で遠ざけていたのだが、特設サイトの紹介を見て一読の価値あり、と本書を手に取った。
閉鎖的ない女子高で次々起こる猟奇的な殺人。そこに主人公の記憶が重なり、結末に向かって猛スピードで駆け抜けていく。
殺人シーンはさすがにリアルだが、グロすぎることはなく(映像化してはいけない)、その関門はクリアできた。
面白かったのだが、生意気なことを言えば、犯人の半生についてもっと深く掘り下げるべきだったかと。事件を起こした理由は分かったけど、そういう心理状態になった理由は少しうやむやになっている気がした。
とはいえ、読み手も「緋色」に染まっていくことができました。
次も綾辻行人でいってみよう。
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犯人はまったくの予想外でした。幼いころの秘められた記憶というのは、ミステリーではよくある題材だけど、そことうまいこと繋がっている。
「魔女」狩りは、閉じられた社会の中での女子高生の残酷性をよく表してるわ。「委員会」の面々が、それぞれ心に傷を持っているのが切ない。
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綾辻行人さんといえば、十角館の殺人で代表される「館」シリーズが有名ですが、「囁き」シリーズにもついに、手を出してみました。
一言でいえば、かなり好きです、この作品。舞台は全寮制の名門女子校。主人公は転校してきた美少女。綾辻行人さんらしく、幕開けから不穏な空気が滲み出る。
「魔女」と「魔女狩り」。学園内で起こる連続殺人劇。揉み消される事件。クラス内に漂う奇妙な空気。なにかがおかしい。転校生の冴子の心に潜む「赤い記憶」と「囁き」の正体。一体、誰が犯人なのか。ゾクゾク感がたまらない。事件の真相には誰もが驚くと思います。
どこか美しさも感じられるホラーミステリ。読了後、「緋色の世界」に囚われたような錯覚に陥る。絢辻さんらしさが存分に詰まった「緋色の囁き」を、ぜひ、手に取ってみてくださいね。
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恥ずかしながら囁きシリーズは、初めて読みました。Anotherらしさもあり綾辻ワールドにどっぷり浸れ幸せな時間が過ごせました。
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館シリーズが長くて手を出せないでいたら、囁きシリーズは3冊だけと知って挑戦。
とても綾辻さんらしい、ホラーとミステリーが合わさった不穏な感じがとても良い!社会から切り離されたお嬢様学校が舞台というのも、不気味な感じを際立たせている。
ところどころに出てくる「囁き」も、本当に脳内に聴こえてくるかのような演出で印象的だった。
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朝宮運河の解説が新たに収録された新装版。
社会がさまざまな逸脱を許容しえなくなっている昨今、いびつなものがいびつなままに描かれる綾辻氏のミステリーが広く読まれていることは、秘かな意義があるように思われる。(本書解説から一部抜粋)
上記の言には大いに頷ける。
本作が『Another』のルーツであろうと云うのも納得。
一九八六年の全寮制女子校を舞台にした耽美系サイコホラーサスペンス。とでも銘打つ歟。刺さる人にはそれだけで刺さると思う。
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サイコホラー風のようなサスペンス風のようなフーダニット学園ミステリー。
ストーリーの軸になってる要因が人によっては不快な描写になっており読み手を選ぶ作品かなと思う。
綾辻作品の中で人気のAnotherの叩き台となっているように感じました。
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何となく最初から犯人自体は分かっていたが、まさか、あの人がそうだとは流石にそこまでは読めなかった。時代背景自体は古く、なんとも昭和感漂う作品だったが、逆にそれが良かった。また別の囁きシリーズの本も読んでみたい。
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ホラーシリーズの第1作らしい。
ホラー作品は好みじゃないけど、ドキドキしながら読んでしまった。犯人はすぐ分かっちゃうし、事件の解明には甘さもある。でも確かに美学があるよね。
ただ時代のせいかな、このヒロインにはイライラさせられるばかりだ。