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宇宙の始まりから、文化、社会、生活、科学、医学、文学、ICT他、ありとあらゆるさまざまなものの「はじまり」を記した本。
数えてはいないが、数千に及ぶアイテムの始まりを記載しているので、それぞれのアイテムについての記述はほんの数語のみ。
それらの発祥の国として頻出するのは古代メソポタミア、ギリシャ、エジプト、中国、米国等だが、少ないながら日本についても、華岡青洲の「通仙散」(全身麻酔薬)、無鉛ガソリンの販売と有鉛ガソリンの禁止、新幹線(開業時の写真も掲載)、自動民間用カーナビゲーション、電子式テレビ受像機、市販ビデオカセット、クォーツ式腕時計、二酸化炭素排出量観測衛星、天皇(皇帝)、女帝、紙のリサイクル、サインペン、源氏物語(初めて女性が書いた小説として)、漫画(鳥獣戯画、写真付き)、たまごっち(電子玩具として)等々が言及されている。
記載されている内容の真偽はわからないが、とにかく良く調べたな~と思った。現代はネットがあるとはいえ、それでも各アイテムの始まりを遡って調べる労力は膨大だったと思う。この点だけでも著者には敬意を表したい。
雑学好きは一読の価値があると思う。