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友人から紹介されて、拝読した『「宇宙の音楽」を聴く』は著者の玲阿奈さんの歴史的な出来事や思想に対しての深い造詣に裏打ちされた内容で、読み応えありました。私自身の考え方と対比させたり、共感したりしながら面白く読ませて頂きました。東洋的な思想、特に老子や荘子の思想や儒教の考え方がベースにあり、西洋的な思想をかじりながら、日本で生きている私自身の抱えている限界や可能性を改めて精査できるきっかけになりました。
私は愛媛で生まれ、熊本で工学を学び、在学中に発病し、紆余曲折あり、今に至るのですが、自然の豊かさと、程よい都市化の中で、両方のいいところを味わいつつ、自然からはたくさんの恵みを頂き、都市化の中で、ほんの一部文化的なものを享受しつつ、いいところ取りをさせてもらっているな~と感じています。成功体験と挫折体験を小さいながらも経験しつつ、自分の内面をえぐるぐらい深く潜り、人生の一端を知りつつ、成功を求めようともがいてきた今日であったように思います。
果たして自分の中での成功って何?と自分の胸に問うてみて、社会的に高い地位につくことでも、お金持ちになることでもなく、身の周りの人から少しずつ支えてもらい、身の周りの人を少しずつ支えながら、働きつつ、学び、破綻しない生活を送ることであり、井の中の蛙的な考え方かもしれませんが、身の周りのことで満足し、何かを残すというよりは現在あるものを現在のまま、もしくは自然豊かな形で、未来に残せることかなって思っています。
身の回りのことはインターネットがあることで、広がりはあるものの、この場所から自分で動かすことのできることに限りますし、そう多くのことではないなと感じています。有限的な小さな力の限界を見つめながら、できることをという形に落ち着くと思っています。
病気のこともありますし、何とか生活できる収入の中で、身体的、金銭的なやりくりをしつつ、自分の持っているもの(能力や手に持てるもの)で、これから羽ばたこうとしている人たちの支援や、年老いていく方たちの支援、そして、同じ障がいを持つ仲間や芸術友達の応援や支援をしていけたらと思っています。
本書にもありましたが、自分と他者を肯定し、必要以上に自意識を出さないということが、これからの自分の課題でもあり、課題を克服することで、より生きやすく、進むべき道へと近づけるのかなと感じました。
「宇宙の音楽」を聴きながら、植物の芽が出て、育ち、花咲かせ、枯れていく宿根草のように、この地で根づき、自然の一部として生きていけたらいいなと思っています。
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「苦しみや怒りに引っ張られることのない、
柔軟な思考回路へと変革する。
己を知り、己を変える。」
NOTE記録
https://note.com/nabechoo/n/n1c96a205bfeb
幅広い知識が展開され、知的好奇心を刺激する。
「近代西洋OS + 古代東洋OS でバランスをとる。」
「宇宙の音楽」感じてみたいっす! Musica mundana .
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西洋的な考え方が世界を席巻して合理的な考え方が急速に世の中の技術や科学が発展させたとういう筆者の考え方には共感を覚えた。これから何が求められ、大切なものは何かを考えるきっかけにはよい本だなと。