紙の本
京都人の独特な暮らしぶりがわかるエッセイに旅人への情報満載
2021/03/11 18:40
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モンパリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都人の毎日の暮らしは、独特な文化に成り立っていることが綴られた流麗なエッセイ。読むだけでも旅気分に浸れるが、マニアックな散策地がたくさんあって、次に京都に行く時は、本に沿って辿ってみたくなる。とくに、京都の美食はほんとうにバリエーションが豊富なのがわかる。中華そば、タマゴランチ、餃子、焼肉なども京都ならではのものがあるらしく、B級グルメをまわりたいし、丸山や千ひろで豪華に京都の夜を楽しんでみたい。次に京都に行く時は行きたいことろ、やりたいこと、食べたいものがたくさんある。
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<目次>
第1章 京都の知られざる顔に出会う
第2章 京都の美味を堪能する
第3章 京都の多様な食文化を巡る
第4章 京都の奥深い歴史を学ぶ
<内容>
「京都」とつくと飛びついてしまう飢餓感で、☆が4つになってしまった…。内容的にはそう新しいものはないが、著者が京都在住で、フットワーク軽く京都の町を歩いているので(実際に歩いていることは本書でも窺い知れる)、わりと地元的な情報が入っている。今回も、「殿田食堂」や「ますや」、「たつ㐂」などは他のガイドには載っていない食堂。西加茂とか洛陽十二支妙見とか、超マイナー。
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作者が愛情たっぷりに京都の魅力を発信している。
京都はやはり街歩きするのが楽しそうな街だと思ったし、飲食店に関しては参考にしたい。
紹介されている場所や飲食店は、ガイドブックより専門的?なので、何度も訪れたことがある人向け。
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京都に限らず、地元の方が書くその街の紹介文っていいですね。特に京都人が書く京都案内は興味深いものがあります。
そうそう、1つだけこの本にクレームをつけるとしたら「京都に4年住んでも私は京都で迷います」。
たしかに京都は碁盤の目でわかりやすいです。けど、そう思って少し道を外れると迷いますよ。私並みの方向音痴さんはお気をつけください。
けど京都はそうやって迷い込んだところにも良き風景があるから、たまりません。
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p.214 <嵐電>沿線のみどころを東から順にいくつか紹介しましょう。まず最初に降り立つのは『蚕ノ社』駅。難読駅名のひとつで、カイコノヤシロと読み、『木島坐天照御魂神社』の別名です。<続日本紀>の大宝元年、すなわち西暦701年4月の条に、この神社の名前が記されていますから、奈良時代以前からあった古い神社です。今は痕跡しか残っていませんが、この神社には<元糺の池>という池があり、そのなかに三本脚の鳥居が建っていることに目を引かれます。<三柱鳥居>と呼ばれ、京都三珍鳥居のひとつに数えられていますが、なぜ三本脚なのかは諸説ふんぷんで、謎とされています。
→ 京都三珍鳥居の残り2つは、厳島神社の「唐破風鳥居」と伴氏社の「蓮社石鳥居」だそうです。残り2つと比較しても、「三柱鳥居」の存在感は群を抜いてますね~。
ちなみに、『木島坐天照御魂神社』はコノシマニイマスアマテルミタマジンジャと読むそうです。お参りしたいです。