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「SDGsはアヘンである」と言ったとされ、『人新生の資本論』がベストセラーになって話題の斎藤氏だが、本書の内容は良い意味でオーソドックスで、僕は共感できることが多かった。資本主義に対する問題意識は完全に共有できる。おそらく、最後の最後の結論は僕と違うと思うけど、そのちょっと手前まではほぼ同じ考えなのではないかと推察できた。
僕は、資本主義を生きながらえさせるために資本論が指摘した資本主義の問題点を直視して、どうやって折り合いをつけるか、考えるべきだと思っている。『資本論」には、そして本書にも、解決策は提示されないけれど、考えるためのヒントは多く得られるはずだ。
そして第4章の内容は、そのままSDGsの考えに結びつく。
「SDGsはアヘンである」というのはどういう文脈で言っているのか、今度確認してこようと思う。https://amzn.to/3rvZ2N4
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今の社会構造への解像度が高くなって非常に面白かった。
お金起点になってしまっているからこんな歪んだ世界になってしまったのだし、そこからの資本家と労働者の関係は今でも続いている。
今の社会の分断された仕事とか、効率化を目指すところとか、そもそもは資本家の利益をあげるところから。イノベーションは人を楽にすると思いきや、労働時間は減らず、むしろ仕事の意味を削がれたせいで、精神的にはキツくなっている。
こんな世の中で労働者が元々の意味を取り戻すにはどうすればいいのか?共産主義になろうってのは安直でむしろこの資本主義の上に成り立つ形を模索してくところがまた良い。
計画と実行を統合したり、自分が主体的な立場を目指すこと。
共有財を作ってこってのも最近のシェアリングと近い概念な気がしてきた。
資本主義に絡め取られないように、まずは労働者自身が思考できることから始めないといけないね。
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「カール・マルクス『資本論』」斎藤幸平著、NHK出版、2021.01.01
129p ¥576 C9433 (2021.02.13読了)(2020.12.26購入)
【目次】
【はじめに】人新世の危機に甦るマルクス
第1回 「商品」に振り回される私たち
第2回 なぜ過労死はなくならないのか
第3回 イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む!?
第4回 〈コモン〉の再生 ―晩期マルクスのエコロジーとコミュニズム
☆関連図書(既読)
「超訳『資本論』」的場昭弘著、祥伝社新書、2008.05.01
「超訳『資本論』第2巻」的場昭弘著、祥伝社新書、2009.04.05
「超訳『資本論』第3巻」的場昭弘著、祥伝社新書、2009.04.05
「高校生からわかる「資本論」」池上彰著、ホーム社、2009.06.30
「マルクス・エンゲルス小伝」大内兵衛著、岩波新書、1964.12.21
「共産党宣言」マルクス・エンゲルス著、岩波文庫、1951.12.10
「賃労働と資本」マルクス著・長谷部文雄訳、岩波文庫、1949..
「ドイツ・イデオロギー」マルクス・エンゲルス著、岩波文庫、1956.01.25
「ゴータ綱領批判」マルクス著・西雅雄訳、岩波文庫、1959.02.15
「婦人論」マルクス著・H.ポリット編、国民文庫、1954.09.30
「空想より科学へ」エンゲルス著・大内兵衛訳、岩波文庫、1946.09.20
「家族・私有財産および国家の起源」エンゲルス著・村井康男訳、国民文庫、1954.03.
(アマゾンより)
気鋭の経済思想家が、エコロジー・脱成長の視点からマルクスを読み直す
長時間労働、格差、不安定雇用、低賃金――。資本主義の暴力性がむき出しになるなか、世界的にマルクス再評価の機運が高まっている。
生産力が上がるほど人が貧しくなるのはなぜなのか。なぜ過労死するまで働き続けなければならないのか。
『資本論』で構想された持続的で平等な未来社会像とは?ソ連型の社会主義とマルクスの目指した「コミュニズム」は何が違うのか。
150年前に書かれた『資本論』には、現代社会が抱える問題を考えるヒントが数多く記されている。
とくに、自然との関係のなかで人間の労働のありかたを分析する「物質代謝論」は、これまでエコロジーの視点でほとんど読まれてこなかった。
マルクス研究の権威ある国際学術賞を最年少で受賞した斎藤氏はこの点に注目。
難解かつ長大な『資本論』で展開される資本主義の構造的矛盾について平明に解説するいっぽう、マルクスが晩年に遺した自然科学研究、
共同体研究の草稿類も参照し、『資本論』の完成を見ずに世を去った希代の社会思想家の真意を読み解いてみせる。
パンデミックや気候変動といった地球規模の環境危機をふまえ、いまこそ必要な社会変革に向けた実践の書として『資本論』をとらえ直す、まったく新しいマルクス論。
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2021年1月のNHK100分de 名著のテキスト、現在の資本主義の問題点を鋭く指摘し、地球環境問題にまで挑もうと言うマルクスの資本論をわかりやすく解説している。
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人新世の資本論を読了後に本書テキストとテレビを視聴。
マルクスの資本論をわかりやすく、斎藤幸平さんの視点で解説されていてとても良かった。テキストだけでも読みごたえあり。
人新世の資本論を読む前にこのテキストを読んでおけば、もう少しすんなり読めたかも…。
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もっと早く勉強すべきだった
共産主義や社会主義の胡散臭さから、二の足を踏んでいたことを反省
資本主義の限界を伝えるものなのだから、今こそ読まれるべきであろう
500円とかで、すぐ読めるので、今、みなに読んで欲しい
・世界がすべて商品になっていくことの意味
・交換のための便宜だったお金が、お金を増やすための交換になっていくこと
・人を労働者に留めるため、構想→実行、のうち、実行だけしかできない人を大量に増やしていく
構想ができる人には、その人自身の構想ではなく、資本家の資本を増やすための構想をつくらせる
・「機械は労働者を労働から解放するのではなく、労働を内容から解放する」
・生物的環境の循環過程と、資本主義の増大過程との乖離
学ばねば死ぬ
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教授に勧められて、渋々読んだのですが、内容がとても分かりやすく、教授に感謝しました。
ページ数も特別多いわけでもなく、中身がとてもわかりやすくまとめられています。
また読み直して、勉強し直したいと思います。
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資本論が読みたい、そう思ったことは無いだろうか
実際資本論を読もうとすると
その難解な言葉遣いと時代背景
その哲学的表現、さらに圧倒的なボリュームに挫折してしまうだろう。
では、読みやすく、現代の問題に絡めつつ、
一般的で、手頃なサイズで
さらに欲を出して、
図解でも説明されてる本は無いだろうか、
あります、それがこれ
「NHK 100分 de 名著 カール・マルクス『資本論』 」
である。
ページも少なく、読みやすく、
現代の問題に配慮され、お金をかければ
テレビ番組も組まれていると言う
至れり尽くせりの本なのである。
まず、ここから資本論を
始めてみては如何だろうか?
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難解なマルクスの資本論を噛み砕き解説していて非常に明快であり読みやすい。資本主義のprofit maximizationによる弊害から始まり、持続可能な定常型経済社会による打開策が示されている。要点は、資本主義がコモンや富を次々と解体し商品を生み出し、それによって現れる価値が次第に主体となり人間を資本という自動化された運動に巻き込んでいく。結果、人間と自然との物質代謝に修復不可能な亀裂が生じ様々な分断が生まれる。晩期マルクスは、解体されたコモンを再生し新たな生産手段と地球を取り戻す過程を構想していた。
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資本主義の問題点を明らかにするという点ではやはり資本論は今でも価値があると思う。特に社会主義が軒並みつぶれて以降は資本主義はきちんと批判されないままで暴走をしてしまっている。2の労働搾取問題で格差社会がすすみ分断を起こしているし、1の商品化問題ですべての人間に影響する環境問題を引き起こしている。
それはそうなのだけれども、生産手段を共有して管理するという対応策はあまりにもユートピア主義的で現実味がない。逆に言えば民主主義の手続きを取ったうえで今の管理状態なのだから、すでに共有して管理されている状態が現在の状態ともいえる。ここをある特定の権力が管理し始めることはむしろ危険なことで、それが社会主義の失敗だった。すでに共有して管理しているのだから、それを賢く行うということが問題なのだと認識している。
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社会の「富」が資本主義社会では「商品」に姿を変えていく
資本主義社会では「資本を増やす」こと自体が目的
モノに使われ、振り回される人間
Go Toキャンペーン、経済を回すつもりが回させられている
公立図書館という社会的富
資本家も、自動化された価値増殖運動の歯車でしかない
資本主義は、労働力という「富」を「商品」に閉じ込める
労働者が責任感を持つことは、資本家の都合のいいメンタリティに繋がる
資本主義は富をもたらすが、欲求や感性を痩せ細らせられる
誰のためのイノベーションか
働かせ方改革
生産工程の細分化、分業化
機械に奉仕する労働者
構想と実施の分離を乗り越えて、労働における自律性を取り戻すこと
労働の自律性と豊かさを取り戻す「労働の民主制」
人間が動かしているシステムなのに、資本主義は人間を幸せにしない
資本主義は価値の増殖を「無限」に求めるが、地球上の資源は有限
アソシエート 自発的な結社
持続可能な社会でなければ、社会の平等も続かない
地球は誰のものでもない
水や森林、地下資源といった根源的な富は「コモンとして」みんなで管理していこう
資本主義は格差や分断を生み、弱きものたちからさらに奪う
基本的な生活必需品ですら商品化していかなければならないほど、資本主義は行き詰まっている
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大学は経済学部だったけど、そういえばマルクスのことは全然知らないできちゃったな、ということで、100分de名著で取り上げられたので、どうせだから読書会のテーマに指定して読んでみました。よく言われるように、マルクスの思想は旧ソ連とかの社会主義者のそれとも違うし、もちろん資本主義者のそれとも違います。資本主義にどっぷり染まった僕たちが、普段意識しないで行なっていることは、実は非常に資本主義的で、その歯車になているという指摘は、今なお、というか今だからこそ、再考する価値があると思いましたね。
◆「商品」に振り回される私たち
マルクスは商品と富を区別していきます。「商品」は、値段の付いた売り物ですね。他方、「富」は必ずしも貨幣換算できません。美味しい空気や水、公園、図書館、知識や技能などは全て、値段が(はっきりと)つくわけではないですが、人を豊かにしてくれるものですよね。こういうものも全部ひっくるめて富と呼んでいます。マルクスは、資本主義によって、誰もがアクセスできるコモン(みんなの共有財産)だった「富」が資本によって独占され、貨幣を介した交換の対象、つまり「商品」になっていったと批判します。
商品には2つの顔があるといいます。ひとつは「使用価値」。これは、人間にとって役に立つこと(有用性)、人間の様々な欲求を満たす力を指します。もうひとつは「価値」。これは、交換の基準、ものの値段ですね。もともと人間はその使用価値のためにモノを作っていたが、資本主義では「価値」のためにモノを作るようになりました。人間がモノに振り回され、支配されるようになったのです(これをマルクスは「物象化」とよんでいます)。
「使用価値」を無視した効率化は、必要なものやサービスまで削り、社会の富を貧しくしていきます。筆者はその例として、公立図書館をあげています。図書館は市民にとって非常に使用価値の高いものですが、利益は生み出しません。その結果、徹底したコストカットにより司書は非常勤職員ばかりになっているといいます。なかなか十分なサービスは提供できないでしょうし、一生懸命働いてくれていたとしても賃金はそれに見合わないものになってしまいます。
◆なぜ過労死はなくならないのか
資本主義では本来「富」であったはずの労働力が商品化されます。生きるために働いていたはずが、働くために生きているかのようになってしまいます。
他方で資本家は、同じ給料でたくさん働かせれば商品をたくさん生産できるわけですから長時間労働をさせる誘引があります。現代では残業規制がありますが、形骸化している実態もありますし、マルクスの時代の工場労働者の長時間労働時間ぶりなんて、まあ酷いものでした。
資本主義における労働者には2つの自由(free)があったとマルクスはいいます。ひとつは、強制労働させられない自由。もうひとつは、生きていくために必要なものを生産する手立てを持たない(共有の農地もないし、獣を狩りにもいけない)ということです。
奴隷は最低限の生存保証はされていました(家畜をむやみに殺したりしないのと同���で、主人は奴隷をモノとして大切に扱う)。他方で、資本主義社会では生存保証はありません。資本主義は共同体という「富」を解体し、人々はそこにあった相互扶助助け合いの関係性からも切り離されてしまったのです。
また、労働者を突き動かしているのは、「自分で選んで自発的に働いているのだ」という自負だといいます。こう思わせるのが巧妙なところですが、自由で自発的な労働者は、資本家が望む労働者像を、あたかも自分が目指すべき姿、人間として優れた姿だと思い込むようになっていきます。もう死語ですが、モーレツ社員は自ら望んでなっていたわけですよね。
労働時間を減らしていこう、という動きは現代の政治にもあり、フィンランドのサンナ・サマリン首相は、「週休3日、1日6時間勤務」を公約としています。個人的には、労働に縛られないそんな世界がくれば嬉しいですが、資本主義の仕組みを考えると一筋縄ではいかないでしょうね。
◆イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む!?
経済学者のケインズは、「生産力が上がれば労働時間は短くなる。2030年には労働時間は週15時間になる」という予想をたてています。たしかに生産力は上がっているんですけど、いまのところその予想は実現しそうにありません。
資本主義におけるイノベーションは何かというと、労働者に対する「支配」の強化でした。生産性を上げるため、生産工程を細分化して労働者たちに分業させます。そうすると「構想」(どんなモノをどうやって作るか考えること)と「実行」(実際の作業)が分離し、労働者は一人では何も生産できなくなってしまいます。確かに生産性は上がるんだけれども、人間が機械に使われる(奉仕させられる)、とマルクスは批判します。
現代でも「人間にしかできない仕事」、しかも社会的に重要な仕事に従事するエッセンシャル・ワーカーたちに長時間労働と低賃金という負荷がかけられていいます。逆に広告業やコンサルとかは、世界全体からすると何の役に立っているかよくわからない「ブルシットジョブ」(クソどうでもいい仕事)だという指摘があるのですが、こんな仕事ばかりが増え、しかも給料が高い。
◆コモンの再生
日本の国土の7割が森林で、スギやヒノキが伐採されずに荒れ放題になるくらい恵まれているにも関わらず、安い木材を大量に海外から輸入し、国内の林業を衰退させています。資本主義は価値の増殖を「無限」に求めるのですが、地球は有限です。したがって、構造的に環境問題が発生します。
資本主義に代わる新たな社会において大切なのは「アソシエート」(共通の目的のために自発的に結びつき、協同すること)した労働者が、人間と自然との物質代謝を合理的に、持続可能な形で制御することだとマルクスは指摘します。
「個人的所有」は否定しないが、水や森林、あるいは地下資源といった根源的な富は「コモンとして」みんなで管理していこう、つまり、分かち合いや助け合いの相互扶助によって、富の持つ豊かさをシェアしていこうということですね。
この点は、僕としては疑問があって、「村社会に戻れ」ということを言っているのでしょうか?村社会は村社会で暴力的な側面を持���ていますし、イデオロギーを共有するには「顔と顔が見える」必要があります。ある程度小さいコミュニティであれば可能だと思いますが、今の都市規模でそれができるかというと、どうなんでしょうか。
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2021/03/17 読了 (購入)
マルクス主義=共産主義、というイメージがあり敬遠していた。
しかし実際のマルクス主義とは成熟した資本主義の後の社会システムであり、資本主義を経由していない中国やロシアのあり方とは異なる、というはなしも聞き、実際はどのようなものかと読んでみた。
結論から言うと「資本主義の後にくる社会システム
」として納得した。
資本主義が成熟することにより、人々は生きるために必死に働かなくてすむようになる。
だからこそ、自分の得意分野で相手を助ける、自分の苦手な部分は助けてもらう、という相互扶助の考え方。
そのように私はマルクス主義を理解した。
資本主義ではお金が重要とされるため、例えば国内で使用される奥の木材は海外から輸入している。
その結果、国内の山林が整備されずに土砂災害で大きな被害を出したりしている。
また海外は豊かな自然がある場所を、そこに住む動物たちが住めない環境としている。
これではそのうち、地球の資産は無くなってしまう。
資本主義は限りなく発展することを前提とした論理であるが、資源であっても労働力であっても限りはある。
だから、これからは資源も大切にして、相互扶助の世界システムに変わっていくと、今よりもより幸せになれるのではないだろうか?とおもった。
日々労働し、お金を稼ぐも幸せを感じられなくなった人によんでほしい本である。
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■メインテーマ
資本主義の暴力性に注目してマルクスの問題意識を浮かび上がらせること。
■著者の主張
資本による独占によって奪われた社会の富(労働者の生産手段、有限な地球資源)を誰もがアクセスできるコモンとして取り戻し、皆でシェア、自自管理していく。
■学んだこと
資本主義の恐ろしさは、一方的に奪い、価値を増やしながら自己増殖していく運動にある。資本が成長すればするほど、効率化と分業化が進み、労働は単純化され、労働力という商品価値は相対的に下がり続けることになる。それは、生産手段を持たない労働者を生むことに繋がり、資本に取り込まれないと生きていけないという結果に繋がる。
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これまで理系脳として生きてきた私でも、資本主義の概要と問題点について、ざっくり把握することができる一冊。
ただ、難しいと感じる箇所もあり、まとめるにはかなり体力が必要なので、気になったポイントを3つに絞る。
そして、資本主義における1労働者として、今後どのようなことを意識して行動すべきかを私なりにまとめる。
【気付き】
1.資本主義とは何か
社会の「富」(綺麗な水、森など)が資本主義社会では次々と「商品」に姿を変える。
2.長時間労働が蔓延する理由
資本主義では「価値」を生産することが基本。そして、その価値は、その商品を生産するのにどれくらいの労働時間が必要であったかによって決まる。
労働力という労働者にとっての「富」を労働という「商品」に閉じ込める。(=同じ賃金で労働時間を搾取する)
資本家にとっては、労働者は価値を生産するためだけの存在であり、労働者の生活には何の興味もない。
3.資本主義の暴力性とは
資本は、人間だけでなく、自然からも豊かさを一方的に吸い尽くし、その結果、人間と自然の物質退社に取り返しのつかない亀裂を生み出すこと。
資本主義は価値の増殖を「無限」に求めるが、地球は「有限」
【今後改めたいこと】
1.民営化に対する考え方を改める
進行形で、社会の富が商品化されている。その最たる例が民営化である。
2.社会問題に対して、資本主義の一面から考えてみる
資本主義の構造から考えることで、長時間労働が蔓延する理由が明らかになった。そのほかの社会問題も、資本主義から考えることでその理由が明らかになるかもしれない。
3.自らの労働力の価値を向上させる
資本主義の構造上、資本家は肉体労働と精神労働を分業する。そして、精神労働をイノベーションで行おうとする。結果、労働者は肉体労働を担うことになるが、それは労働者の価値を向上させることにはつながらない。精神労働を担い、いかに価値を向上させる環境を築くかを意識する。