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怖かった。
後ろから得体の知れないものが追いかけてくるような…。後味悪いけど、執念の強さが人の生死を間違いなく分けるのだと吐き気がするほど感じた。
火喰鳥の正体?は途中で想像した通り。
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横溝正史ミステリ&ホラー大賞の受賞作。
ホラーなのだけど決定的に怖くない。
私個人の問題なのだけど、太平洋戦争の描写について細かいザラツキがあった。普通の人は感じないとおもう。
現実が呪いに侵食され、幻想の歴史に入れ替わっていくというものだけど、私であれば、そもそも最初の歴史が嘘。自分の存在が嘘でしたという落ちにしただろうと思う。
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ホラーの怖さは然程でもなかったけど
世にも奇妙な的な怖さがあった。
私の存在するこの世界は、オモテなのか裏なのか。
そう考えると、寒気がしてくる。
途中出てくる少女が最後まで誰なのか分からなかったので、放置か?と思ってたところ最後にきっちり回収でゾワっとした。
太平洋戦争の話や南方のラバウルの現地の話など大好きなので、あっという間に読了。
読みやすくて面白かった。
表紙の火喰い鳥の絵があまりにもおどろおどろしいので空想上の鳥なのかと思ったら、福岡市動物園にいるそう❗️きっと見てるはずだけど全く記憶なし。この本を読んだ後に見たら、ただの南国の鳥以上の興味が持てて楽しいかも。
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故人の日記に籠る執念を媒介にして発生する怪異事件。リングを想起させる内容。
ラストへ向けての展開は、ちょっと雑に感じた。
ラストは、なるほど〜という感じ。
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パラレルワールド。雄司のいる現実と、チャコのいる現実。最初の読み始めが雄司のいる現実だから、この展開に怖さを感じる。生への渇望は誰しもが持ってるから、どっちの現実が主だったとしても、片方はつらいだろうな、っていう。
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横溝正史ミステリ&ホラー大賞第40回大賞受賞。2021年。
字でかく読みやすい。ホラーだね。信州の旧家に住んでいる夫婦。太平洋戦争でパブアニューギニアで死んだ大叔父の手記(手帳)が見つかり、送られてきた。そこから始まる怪異。生き延びた戦友が火事にあい、いっしょにいた記者や祖父、嫁弟が行方不明となり・・とどんどん人がいなくなっていく。いつのまにか大叔父は生き延び、戦友が死んだことになっている。変わっていく事実。生き延びたいという思いが時を経て、どす黒いものに変容していく。そして協力者。
謎が、次でも生き延びる妻や元恋人も一回死ぬんだよね。違う人なのかな?
火喰い鳥は、福岡動物園に実物がいるらしい。
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愛する女を自分のものにするべく、現実を改変した男の話ってとこかな
後味は良くないが不気味さが良い
全てを理解しようとすると頭が痛くなりそうだが、ホラーとして面白かった
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横溝正史ミステリ&ホラー大賞ということだけど、ミステリ要素もホラー要素も弱めかも…?
ファンタジーなようなサスペンスなような。
文章があまりこなれてない感じというかやけに意識したような書き方が多いのと、前半の展開のスピードの遅さなどで最初はウーン…と思って読んでたけど、後半は怒涛の展開で面白かった。
オチは私は好み。
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火喰い鳥、直接描写は少ないが、そこにいると想像するだけでホラーが成立するのかと感動した。
お前が生きてると私が生きられない物語
お前が生きている現実が俺を死なせてくれない
いつの頃からか、度々悪夢を見ていた。誰かに、お前が生きてると私が生きられない、とか何とか声をかけられる夢だ。沈む船と一緒に血の池みたいな海中に引き込まれる悪夢。その海の上に立つ子供。貞市の名前を墓に刻もうとする中年の男性。姿こそ様々だが、きっとあれらは皆同じやつなのだ。夢魔だ。
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大好きなゾワっとする感じがありました。
この本から、そのゾワっと感を求めてホラーや、ミステリーを読んでいますが、なかなか出会えていません。
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タイムリープ風のホラー、つまり荒唐無稽。
映像表現だったらそれなりに何とかなりそうな展開、つまり過激な演出だけで中身がない。
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怖いというよりは不思議な話。世にも奇妙な物語に出てきそうだなと思った。現実を変えてでも夕里子を手に入れたいという北斗の執念は怖いと思った。横溝正史ミステリ大賞にしてはパンチが足りないかなと思ってしまった。
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ある日起きた二つの異変。ひとつは墓が何者かによって傷つけられた事。もうひとつは七十年以上前の死者の日記が届けられた事…
現実か夢かわからなくなる。このお話の背景はお盆過ぎの八月でリアルに蒸し暑い感覚が感じられました。ジャパニーズホラーは怖い。
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戦争中に死んだ貞市の日記が見つかり、その日記が見つかる前に墓の貞市の名前が刻まれていた部分が削られていた。
そこから物語は始まる。
貞市の「生きたい」という思いが日記に「籠る」その力により、貞市が死んだ現実と生きている現実がぶつかり合いどの現実が本当になるのか?
最後は貞市が生きている現実で娘のチャコがいるほうが現実になっていたが、そのチャコが悪夢を見るというので相談していた相手が北村総一郎であった。妻の夕里子を手に入れる為に貞市の日記の思いを利用し、もう一つの雄司がいた現実を夢に変えた。
最後に現実と夢が逆転し貞市が生きているほうが現実となってしまった。
誰の視点かにより現実と夢が入れ替わる為結局強い方が勝ってしまうのかと思いました。
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2022.05.03
今まで読んだことのないタイプのホラーだった。
ヒクイドリはきっと、人肉の隠語なんだろうな…その手のグロ系の小説か?と思って読み進めたけどまったく予想を裏切られた。
人の思念が現実を蝕んでいき、やがて入れ替わる…(いや、パラレルワールドか?)というようなストーリーはとても新鮮だった。
ただ、ホラーか?と言われれば怖くはなかったしハラハラドキドキするシーンも少なめで物足りなくはあった。
北斗が敵が味方か最後までわからなかったけど、最後はお前の一人勝ちかよ!とムカつく。貞市より念が強かったのは北斗だった。
北斗は日記に選ばれた、と言っていたけど引き寄せたのは北斗の方だろう。
北斗にしてみれば自分と夕里子さえ幸せならば久喜家の生き残りなんてどっちの現実でもいいよな…。