紙の本
並盛の力。
2021/01/14 23:31
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
短歌の初心者の為の入門書だ。あんまりテクニックについて云々と言わずに、動機ややる気の維持を中心に説いているところがいい。ただ、初心者ほどテクニックや詠み方のコツを知りたがるものです。ちょっとぐらいはそっちにページを割いても良かったんじゃないかな。勢いで書いている部分もあるが、語られていることは全て真実です。本を出したいという、初心者にとって究極の目標についても記されている。まあ、この手の本を読み慣れた人には不満が残るだろうが、初心者には身の丈に丁度合った入門書だと思う。
電子書籍
短歌初心者へ
2023/06/03 22:15
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分はどちらかというと、俳句が好きで。短歌は、俳句にくらべて、言い過ぎの感があるし、古典的短歌は、恋の短歌が多すぎるし。という理由であまり好きではなかったのですが……。この本は、目からウロコでした。
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人気歌人・木下龍也氏による熱い短歌講座。
ほぼ全編命令口調でアジってきて、こちらをその気にさせるが、ご本人の優しさが隠しきれない。
この本を読んだ読者が、短歌に溺れないように、潰されないように、ちゃんと布石を打ち出してくる。
作歌のコツが数多く書かれ、悩めるものの指針となる。
歌人としての心構えも、木下氏の実感から学べる。
ひとつひとつのトピックが短いので、気軽にパラパラと読み返せるのも利点。
『引き返すなら今である』内の言葉、「残念ながら短歌を作ることで幸福になることはない」に木下氏の短歌に対する覚悟を見たような気がする。
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短歌の読み方ってむずしいなと思ったときに手に取った
読み方を理解できる手がかりになった
一つの短歌をかくのに重ねる推敲の過程が参考になる
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文字通り「短歌教室」だが、手法以上に「歌人」となるための心構えや姿勢を説いている。
あらゆる創り手に当てはまる内容。
まずは夜11時、机に向かって一首捻り出すことにする。
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具体的なアドバイスの他、歌の続け方、歌人の生活にまで触れられている。手元に置くだけでしばらく歌に寄り添ってもらえる気がする一冊。
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少しでも凡人以下から這い上がりたくて。
短歌の実用書という感じでした。
短歌を上手に作るための技巧というより(勿論添削例などのページもあり、そこも十分にためになったが、それ以上に)短歌と向き合う上での心構えとか、聞きたくても聞けないような裏側を知れたというか。
投稿する場合にはどうしたらいいか。
本にする場合にはどうしたらいいか。
そう言った場合の攻略テクニックというか(そうか、「攻略本」という表現が近いかもしれない)そういう意味での実用書。
FAQ的な。
だから短歌そのものを解説するような本からすれば異質であり、それでいて他の短歌本にはない魅力が詰まった一冊だったと思う。
実践できるかはさておき(だから自分は凡人以下を抜け出せない)
巻末の敢えて色分けされたページも非常に興味深かったです。
まさかそんな貴重なものを見せていただけるとは思わず。
中身は見て確認していただけたらと。
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短歌関係の本をいくら読んでも興味が湧かず、今回も自分では詠んでみたいとは思わなかったが、短歌が楽しそうで、可能性がいろいろあることはわかった。最後の作品集は心に残るものばかり。
一人を目指すのはまねだが、二人を目指すと混じり合っていいあんばいになるという趣旨は、意外と考えたことがなく、ハッとさせられた。
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初心者の人に向けて書かれた本。短歌に興味を持った人は一読の価値あり。個人的に何度か読み直したいと思った。
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あえて評価なし
「天才による」という釣りにどういう回答があるのかと思ったら特になし。
言葉よりも自分の立ち位置ばかり重視している。
嫌いだけど才能ある方と思っていたけど残念。
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木下龍也(1988年~)氏は、山口県周南市生まれの歌人。2011年に本格的に作歌を始め、2012年に現代歌人協会主催の全国短歌大会で大会賞を受賞し、2013年、第一歌集『つむじ風、ここにあります』を発表。2018年に出版した、岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』は、短歌の書籍として近年では異例といえる、発行部数1万部を超えた。
本書は、ナナロク社が主催し、著者が講師を務めた「木下龍也の短歌教室」の内容をもとに、書き下ろしたものである。
私は、最近友人に刺激を受けて短歌に興味を持ち始めたのだが、これまでに現代短歌に触れたのは俵万智の『サラダ記念日』が話題になった30余年前のみで、ネットで入門書を物色していたところ本書に行き当たった。因みに、同じようにして、俵万智の『考える短歌』、穂村弘の『はじめての短歌』なども読んだ。
本書の構成は、第1章:歌人になる、第2章:短歌をつくる、第3章:歌人として生きていく、第4章:推敲編、となっているが、第1章、2章に、以下のような実践的かつ印象的なアドバイスが多数記されている。
第1章・・・「とにかく先人の歌集を読め(著者のお奨めの現代歌集30冊も載っている)」、「好みの歌人2人の真似をせよ」、「作歌を毎日の習慣とせよ」、「歌人と名乗れ」、「実際に歩いて自分の五感で刈り取った素材を使った短歌は「強い」」等
第2章・・・「助詞は抜くな」、「自分の想像と同じものを読者の頭に思い浮かべるつもりで作歌せよ(不明瞭な部分は出来るだけ減らせ)」、「音を意識せよ」、「表記に拘ろう/文字列をデザインせよ」、「一首を何度も推敲せよ」、「投稿を採用してもらうためには、選者の好みを研究し、採用される商品を作れ」、「投稿で採用されるのは10戦1勝と思って、多数投稿せよ」、「たくさんつくれ。だが、なるべく書かずに頭の中で温めることも大事」、「予定調和的な言葉のつながりを避けよ」等
作歌の技術面でのノウハウは、他の類書でも述べられているが、如何にして投稿を採用され、職業歌人の道につなげるかのアドバイスは、特に面白いものだった。
極めて実践的な短歌入門書といえる一冊である。
(2021年4月了)
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読み終わって、短歌は意外ととっかかりやすいものなのだなと思った。自分に起こった出来事を五七五七七のリズムで記録するのは難しいけれど楽しそうだった。
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短歌界のお金の話ときっちり向き合っているのが好印象たった。
2時間たらずでで読み終わるボリュームながら、うんうん頷きながら読んでいた。木下の短歌は好きだが、どこかで悔しさを感じるのも事実。
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木下さんの文章は、軽やかでいて、核心をついている、と思う。
非常におもしろかった。
まずは、歌集を読むところから始めてみよう。
そして、毎日短歌を詠む。
ー短歌そのものが原因で短歌を嫌いになる人は少ないと思う。実力や才能でもないだろう。だってそれは時間さえかければ磨いていけるものだから。
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本屋さんでふと目が止まって買いました。普段は選ばないような強気なタイトルだけど、装丁とマッチしていたからでしょうか。
短歌の本を買ったこと自体が人生初でしたが、読み始めたときから短歌を読みたくなる、誘うような本です。