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本書は「はじめに」でも記載されている通り、一般的な入門書では飽き足らない人を対象に、東京藝大の講義と同等レベルの内容となっている。
従って「美術史」と言っても時代順に流れを学べるような通史ではなく、作者の興味に偏った作品が選ばれており、それらの個々の作品jから美術鑑賞のコツを教示している。
とはいえ、作品間でどのような影響を与えたり、与えられたりしたのかまで解説されているので、作品単独の視点だけでなく、作品間の影響を鑑賞するコツにも触れている。
繰り返しになるが、通史ではないので美術史全体の流れを眺めるというよりも、各作品や作者がどのような影響を受けて、その作品が描かれたのかを鑑賞するための目を養うための教本である。
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MET展、行く前にある程度読んでいて良かったですわ。。。
昔の絵には現在で言うところのあらゆるメディアの役割を担っているもんだから、その読み方には詰まるところ鑑賞者の知性が問われる訳でして、当方、こっそり見るしか致し方なく。でも、思いましたもん、シスレーが幼稚に見えたもんです。。。ちょっとびっくりしました、正直。
美術の見方についてはもっと習得すべきこと満載、ニートには持ってこいです。
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佐藤先生の解説で本の中の作品を鑑賞できる。
退屈で違いのわからなかった古代から印象派以前の芸術が初めて楽しめた。
前書きに「時代順に作品をならべていく通史的な見方をとらない本書は、私の興味に「偏った」作品選択がなされています。バランスよく作品を知るより、個々の作品に対する具体的なアプローチを学んだほうが、実は芸術鑑賞のコツを得るには手っ取り早いのです。(中略)つまり本書は、西洋美術鑑賞の実践のためのテキストブックなのです。」と書かれていたけれど、まさにその通りでした。
長い歴史が凝縮されていて予備知識がない私には充分に読み込めなかったので星4つとしましたが、2022最初のガッツリ読書で良い本に巡り会えました。
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点と点でしかなかった作品たちを結びつけることで
新しい考え方、見方が立ち現れて来る瞬間があってびっくりした
紹介される作品にはポピュラーな作品は少ないですが、
だからこそ0の状態から作品に向き合うことができます
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この本、なぜかアマゾンのおすすめに何度もあがってきた。よく売れてもいるようなので読んでみた。日本で人気の印象派、キュビズム、シュルレアリスムなどは一切扱われていない。初期ネーデルラント、ドイツ、英国、と西洋絵画の歴史では周辺にあたる国に章が割かれている。
著者の専門なのだろう。書き手の興味のないジャンルで当たり障りのない文章を書くことに比べれば、いさぎよい姿勢であり、関心する。初めて知る画家もあり、勉強にもなったが、なぜ売れているのだろう。
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新入生におすすめの本2022
所蔵状況の確認はこちらから↓
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001013761
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東京藝術大学の准教授が西洋美術の見方を説明する書籍。
ドイツや北欧の美術史を研究しているので、対象がポピュラーではない。また、キリスト教との関連についても説明がない。
正直なところ、期待外れ。
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借りたもの。
東京藝術大学准教授による、美術史講義。
他の書籍にあるような、オーソドックスに美術史の大まかな流れを解説しているものではない。
確かに著者の専門性(好きなもの)に寄っているのは事実だが、時代・地域ごとにある傾向が如実に表れている作品、その描画を細かく解説しながら、それ以前の作品と比較して違いと革新性を解説していく。画面上の構成ややデザインの動き、その斬新性も指摘している。
これぞ美術史!!
その時代背景、思想、風土についても言及し、それらが作品にどの様に影響を与えたかを言及。
方向性が異なるので、比較するのは憚れると思うが、『ルーヴルに学ぶ美術の教養』( https://booklog.jp/item/1/4799324365 )よりもディープで。
(美術好きには知名度があっても)意外と知られていない、定番画家以外で紹介しているのが嬉しい。
それらを知らなければ、定番も語れない。
Youtubeチャンネル『山田五郎 オトナの教養講座』( https://www.youtube.com/channel/UCq1r8Nq3nwI9VhvyiwcpF2w )を見ていると、自分が知らないことが沢山あって、こうしたバックボーンの知識を改めて深めたいと思っていた。それを満たしてくれる。
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2022.08.11 なかなかマニアックでやはり難しい。
これまであまり聞いたことのない画家が色々出てくる。北方ルネサンスとかイギリスとか北欧とか。勉強になりました。
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とても面白かった!
画家同士がどう影響を与え合って作品を作ったのか、その作品を通してどういう時代を作ってきたのかというのが、読めば読むほどネットワーク状に広がっていく感じが気持ちよかった!
全カラーだから、絵画を見るのもすごく面白くてドキドキした。
改めて、自分が写実派が好きな理由が分かってきた気がする。絵画サイドに長く長く続く世界を見たいんだなと思った。映画や小説は終わるけど、人生は全然終わらなくて、ずっとずっと長くて。
ロマン主義のように神秘的だと、現実味がなくて始まりと終わりが見える感じがあまり好みじゃないんだなって思った。
パノラマ画描いてる時代のラインハルトには胸キュンして、その中でもカラヴァッジョが好きだと思った。光の使い方がすごく繊細なのに、全体的にはすごく躍動感があるギャップがすごい惹かれる!
ポーラ美術館でハマスホイの室内画を生で見てたとは…悔しい…もっと勉強して絵を見に行こ…
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本書は
東京藝術大学で実際に行われた講義をもとに作られています。
ですから、一般的な美術史の解説本とは少々趣が異なります。
ヨーロッパ各地の作品を、
ひとつひとつ細部にいたるまでじっくり鑑賞することで、
作者の意図、技法(発明)などを汲み取り、
その積み重ねが通史理解に繋がっていくという趣向です。
やっぱり美術館に足を運び、
本物をきめ細かく観ることがたいせつなんですね。
全体の印象だけで好き嫌いの判断をするのは、
浅はかなことだとあらためて気づかされました。
べそかきアルルカンの詩的日常
http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
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自分の中では、今まで通り過ぎていた分野の観賞方法について面白く解説されていたので、今度美術館に行った時にはもっと注目してみようと思った。
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知った気になれて、良い気分です。
思い違いでしょうか?
国内だけでなく、国外の美術館に足を運ぶことが好きなものの、特に美術史の教養もないので、これまで漠然と鑑賞していた。
この本は難解な表現がなく、とても読みやすい。
また大学の授業のように15回分の構成であること、時代順ではない美術史というのも読み進めるのに効果的。
少しでも美術の教養が身についたことで、今後の美術鑑賞がより面白くなりそう。
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絵がたくさん挿入されているので、じっくり観ながら理解を深めることができた。
脈々とつながっていく様がわかって面白い。
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作品の意図を時代背景から合わせて説明されていてとても丁寧に解説されていると思う。が、美術の解説本をはじめて読み、歴史の知識も薄いわたしには少し難しかったです、、絵画って勉強してみると面白そう!とは思いました。