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転職エージェントは利用したことがあるけれど、その内側が知れるのは興味深い。来栖さんの足の件がラストで絡んでくるのはさすが。「すごい人」の若かりしころを垣間見せる手法は、現実では不可能だけれど、その人への親近感がマシマシになる。
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図書館で予約、漸く順番が回ってくる。表紙が少女漫画っぽくて間違った選択かと思ったが、転職エージェントを舞台に話がスピーディーに展開。一気に読める。こんなにきめ細かいサービスではないよなと思いつつ、こんな感じでケアしてくれればと思ったりもする。大量のエントリーをこなし新卒で社会に出る今の若者の生態に思いを馳せる。子供達もこういう形で社会に入るのか。
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自分がこの仕事に合っているか、
迷うことは多々あるけれど、
転職しようと思わないのは、
幸せなことなんだろうなあ。
でも、ところどころ、
読むと心がぐさぐさ抉られた。
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*
未谷千晴は新卒で入社した会社で
体調を崩して退職をしていた。
税金も払えず親に厄介になっている
自分を変えなければと、叔母が経営する
転職エージェントに登録をする。
千晴の担当にCAになったのは、
そこで転職の魔王様の二つ名を持つ
来栖嵐だった。
面談初日、厳しい言葉を浴びせられ
打ちのめされる千晴。
それでも紹介された求人に転職しようとするが、
迷い内定を辞退をする。
叔母の好意から、転職エージェントで
見習いとして勤める事になるが、
千晴の教育係は担当CAの来栖だった。
現職に悩み転職を考える求職者、人を求める企業、
その両方の期待に応えるエージェント。
大人だから自分で選択しなければならない。
と、改めて考える事に対面できて
等身大の生がある物語。
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未谷千晴(ひつじたに ちはる)は,叔母が社長を務める<シェパード・キャリア>という人材紹介会社にやってきた。
大卒で,業界最大手の広告代理店に就職したけれど,パワハラが横行する会社で体調を崩し三年経たずに休職,その後退職している。
千晴を担当したキャリアアドバイザー,来栖嵐(くるす あらし)は,別名「転職の魔王様」。
千晴は高望みせずに,あまり間を空けずに再就職できればいと考えていた。でも,自分が頑張ればそれでいいという社畜体質を来栖に見破られ,ぐうの音も出ないほど言い負かされる。
就職するとは,自分の望んでいる仕事とは……。
アルバイト扱いで<シェパード・キャリア>の来栖のもとで,キャリアアドバイザー見習いとして働きながら,千晴は自分自身の生き方を考え始める……。
☆
誰しも,就職するにあたって,妥協したり,優先事項は何かと考えたり,何をしたいかと考えると思います。
やりたいと思っていた仕事が,現実を見た途端に愕然とすることや,主人公の千晴のように上司にいいようにこき使われて,体や心を病んでそのまま退職ということも少なくはないと思います。
自分自身も,新卒で働いた仕事がある意味そんなところもありました。
千晴のように頑張ってきて,でも出来ないことが多くて(この仕事,向いていないな)(自分には無理だな)と感じるようになってしまいました。
誠実に働くということ,でも仕事についてやらなくていいことというのはたくさんあって,それをどこまで自分が言えるのか。
もっと早くにこの本に出会えていたら,もしかしたら自分の働き方を俯瞰で見られていたかなあ,もう少し楽な気持ちでいられたかなあ,なんてことを考えます。どっちにしろ辞めていたんじゃないかなとも思ってますが。
主人公の羊谷千晴や,ほかの転職希望者たち,「転職の魔王様」来栖嵐の話を通じて,転職するとは,働くとは何かを考えさせられました。
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面接や上司の前で、本来の自分じゃない良い子を演じるのは、よく分かる。言われたことを必死でやること、気を使って先回りすること、機嫌を顔色を伺ってしまうこと。誰でもあるんじゃなかろうか?
でもだからといって、おかしい上司のいいなりになるのは違うし、なんとなく転職するのは違うし。
そういう人を「気持ち悪い社畜」と言う来栖さんの言うことも納得
そして来栖さんの過去の話を読み、今、魔王様になったのも納得
未谷さん、ちゃんと味がわかるようになればいいね
最後に、実は来栖の過去に、未谷が…って話は、気分良くなりました。
全体的に雫井脩介の「引き抜き屋」にちょっと似た感じのストーリー。
あちらは松下奈緒でドラマ化してるけど、こちらは小芝風花でドラマ化希望します。もしくは芳根京子あたりがいいなぁ。
でも来栖さん役をしてほしい男優さんがいないっ
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転職を考えている真っ最中。
自己犠牲が評価につながる、他人が自分の価値を決める、という考えを捨てようと思った。
自分で考える、選ぶ、自分で幸せになるための行動を起こす、自分の価値は自分で決める、
転職は自分の人生の優先順位を考え直す機会。
他人がどうではなく、私はどうしたいのか。
見つめ直して、幸せにつながる転職をしようと前向きな気持ちにさせてくれた。
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魔王の割に特に大した事も言わないし
してない。
あと偶然続きがひどい。
こういう系なら垣根涼介のが
やっぱ面白かったな。
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転職を考えているので言葉の一つ一つが考えるきっかけになった。転職する理由や基準は人によって様々であるというところに勇気をもらった。人に決めてもらうものじゃない。読み物としては軽い感じでサラッと読める。面白いけれど、転職を考えている状況じゃなかったらそこまで記憶には残らないかも…
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登場人物どうしの関係が、やや都合良い気はするが、「自分の手で自分を変えるしかない」というメッセージは、よく伝わってくる。
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面白かったですね。
続きが読みたいです。
自分は魔王様は真の姿を見せて無い気がします。
それが見たいですね。
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刺さる刺さる。
自分の価値を高く見積もったり、下げて考えたりするものだから、本当に他人が思っている自分って何だろうって考えちゃう。
自分はどうだろうって思いながら読んでしまった。
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[図書館]
読了:2021/10/29
「図書館日和」の検索ミスで偶然出てきたのに…ところどころ泣いてしまった。
p. 84「何が正解かわかるなら苦労しないじゃないですか。私、もう三十二だし、ずっと派遣だったし。それはどうしようもないことですけど、でも、そろそろ、失敗が致命傷になる歳だなって思うんです」
「そんなの、宇佐美さんだけじゃないですよ。誰だって失敗したくないし、何が正解かなんてわからないですよ」
p. 153 俺はなんて言い返すんだろう。言いたいことは山ほどある。でも、それを言葉にするほどの愛着を、俺はあの人に感じない。
p. 155 当然だろ。職場に愛着なんてとっくになくなってたところを、将来の不安だけで繋ぎとめてたんだから。
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転職を希望する人々と人材紹介会社のストーリー。転職する人の気持ちとかブラック企業で働く人たち、理不尽な上司とかあるあるのシチュエーションですらすら読める。ドラマとか続編も出来そうです。
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転職エージェントを題材にした小説、というのはなかなか面白い。
よくあるできる上司の恋愛に発展…的なお話でもなく、しっかりと転職というテーマに向き合った作品。
欲を言えば、もう1エピソードぐらいあっても良かったなぁというところと、魔王様と主人公以外の掘り下げがあっても良かったかも。
転職、というテーマを通じて何のために働くのか、という部分も焦点を当てていて良かった.