紙の本
とても好み
2021/02/17 19:32
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投稿者:ぱぴぱぴこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
哀しい青春モノ。
ストーリーのジャンル的には、別作者だけど「かがみの弧城」が好きな人にオススメ。
作風や細部は全く違うので、あっちが苦手な人にもオススメ。
電子書籍
青春小説……かなぁ
2023/07/20 23:23
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
元、天才のあつまり。世間から見放された彼ら、というと、語弊がありますが、ひと昔前の元・天才がたくさん集められます。そして、このプロジェクトが人工知能「レミ ントン」と関わっていきます。これは、青春モノに入るのかなぁ
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自分の消費期限は、もう切れているのか──
小学生でデビューし、天才の名をほしいままにしていた小説家・綴喜文彰(つづき・ふみあき)は、ある事件をきっかけに新作を発表出来なくなっていた。孤独と焦りに押し潰されそうになりながら迎えた高校三年生の春、綴喜は『レミントン・プロジェクト』に招待される。それは若き天才を集め交流を図る十一日間のプロジェクトだった。「また傑作を書けるようになる」という言葉に参加を決める綴喜。そして向かった山中の施設には料理人、ヴァイオリニスト、映画監督、日本画家、棋士の、若き五人の天才たちがいた。やがて、参加者たちにプロジェクトの真の目的が明かされる。招かれた全員が世間から見放された元・天才たちであること。このプロジェクトが人工知能「レミントン」とのセッションを通じた自分たちの「リサイクル計画」であることを──。
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天才は期待という名のプレッシャーと、自分の分野に対する愛と、人生との板挟みにあるものなんだと思った。
よく捻られたストーリーにグッと引き込まれ、感情を強く揺さぶられた。スラスラ読めた。
作中の人物に僕が重なるシーンがいくつもあって、たくさんの共感があった。
過去の僕にはできたのかもしれないが、今の感動を自分の言葉で表すのは今となっては難しい。
だから、文中で一番共感できた、一番心に響いた主人公の台詞で代えようと思う。
"「勝手に期待されて失望されて、・・・・・・そんな目で見るなら、最後まで愛してくれればいいのに」"
(P308 L16より)
何度も読み返したい大好きな一冊になった。
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かつての天才達が招待されたのは、「レミントンプロジェクト」
それは才能を蘇らせるため、AIが導入された国家計画。元天才児達は、才能を取り戻すことができるのか。
「才能を失っても生きていていいですか」
帯の言葉に、最初は大げさだなと思った。才能があったというだけでも凡人からは十分じゃないかと思ったから。
でも、一度天才となってしまったらいつまでも逃れられない何かが存在することを知った。
才能があることは、果たして幸せなのか。それは自分の意に沿うものなのか。単純に羨ましいと感じてたそれは、読み終わった後には分からなくなっていた。
AIの力を借りて才能を取り戻そうとするという設定は、未来的でなかなか興味深かった。
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扱ってる題材が興味深く手に取ったが、『AIが創ること』と『人が創ること』への葛藤がいまいち物足りなかった。意外性も少ない。
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小学生で小説家デビューし、中学生でベストセラーにまで成長した若き天才・綴喜。しかし、高校以降はある出来事を境に何も書かずに過ごしていた。そんな時、編集者からあるプロジェクトの誘いが。その内容は、若き天才を集めて、交流するという11日間のプロジェクトだそう。
現地へ行ってみると、色んなジャンルから集められた若き天才達が集っていた。ただ、みんな実は「元」天才の集団だった。今は、実力が低迷し、才能が発揮されずにいた。
そんな人たちを集めて、やるプロジェクトは、AIと連携し、再び実力を発揮するというもの。
元天才にとって、AIはどんな存在なのか?若者たちの実力が試されます。
斜線堂さんというと、ミステリー小説のイメージだったのですが、今回青春小説ということで興味があったので、購入しました。
青春でもあり、ミステリーでもある雰囲気があり、決して青春ミステリーではない何とも表現しづらいジャンルでした。
一応、青春小説ですが、冒頭から何か事件が起きるのでは?と思わせるような文章なので、想像を掻き立たせてくれます。クローズドサークルなの?とどうしてもミステリー寄りな雰囲気を醸していたので、そういった意味では斜線堂さんの文章力に圧倒されました。
若き天才達の苦悩や天才ならではのプレッシャーといった登場人物達の心理描写が、繊細で読むたびにグッと心に響きました。
読み進めていくと、次第に天才達の過去が明らかになっていきます。どうして低迷していったのか?その背景には様々な事情を抱えています。天才に限らず、誰しも挫折を経験しているかと思います。そういった状況下で、どう乗り切っていくのか。登場人物同士で励まし合い、成長していく姿は、読んでいて温かい気持ちになりました。
1日ごとに展開される内容は、予想だにしないことだらけでした。穏やかに終わるかと思いきや、ひと騒動起きたりとミステリーっぽい演出もされていて、飽きさせませんでした。
AIがシナリオを作り、人間が完成させるということで、色んな意見が飛び交えるなと思いました。AIはあくまでも手助けという解釈もできるし、AIが人間の代わりに人気にさせるという解釈もできます。なかなか複雑な心境ですが、登場人物達がどうAIと向き合っていくのか。色んな通りを楽しむことができるので、面白かったです。
最後は、登場人物たちはどう旅立っていくのか。全員に応援したくなりました。
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謎の施設に集められた6人の元天才。その始まり方からクローズド・サークル型のミステリーかと思いきやAIと芸術の話。AIに従って創り出された作品は芸術と呼べるのか?個人的には映画が好きなので、総合芸術としての難しさやクリエイターのプライドの狭間で苦しむ凪寺のキャラクターが好きだった。
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本書は天才といわれた子どもたち6人の葛藤を描いた小説です。私たちは才能のある人をみて「うらやましい」や「自分もあの人みたいになりたい」などの感情を抱きます。もっとひどい人は「いいよなあいつは才能があるおかげで楽に生きれるんだろう」などと嫉妬します。
本書の最大の魅力は才能を持つものがゆえに持っている葛藤です。期待されているけどうまくいかない。やればうまくいくのにできない環境になった。周りから笑われるルーティンをやめられない。そんな天才が物語を通していろんな意味で成長するのは学びの多いものでした。
本書の登場人物が学生であるという点も好感を持てました。大人なら自分の意志で本当に自分がやりたいことを選べばいい。小学生なら大人の期待に大きな疑問は抱かないでしょう。
しかし、本書の主人公たちは高校生が中心です。自分で自分の未来を決めるのは怖い。でも、自我も芽生えてきた時期に訪れるチャンス。物語を通して主人公たちは子どもから大人へと進化していきます。
才能がなくて葛藤する物語はよく見てきましたが、才能があることに対し葛藤する物語は新鮮でした。
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ミステリーかと思ったら青春小説だった。好きなことを続けさせたいから手助けをするのはアリだと思う。もっと年取るとプライドが邪魔するのかな。事故にあった従兄のことを書くかどうかはともかく、その前の作品を書いたことを恨むような性格じゃないはず!とずっともやっとしてたので、ちゃんと回収されててよかった。
【追記】ヴァイオリニストの天満さんに取材したそうで、どんな内容だったのか気になる。
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消費期限が切れてしまったと思われる若者たちがレミントンとの出会いによって様々な道に進んでいる。その道にしがみつく者、諦めて別の道に行く者と。
元天才だからこその拘りが現れているが、日常にも何気なく過去の成功にすがる者、全く別の道に進む者がいてそれらは全てがその人の道に進んでいるのだなと考えさせられる面白い作品だった。
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星4と5で迷った。
才能という枷に囚われた元・天才達が、自身の才能と己の限界に向き合っていく物語。
才能があっても天才になれるのは一握りで、その一握りにどうしてもなれないと受け止めたうえで成長していく人たちがとても綺麗だった。
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青春小説
かつて「天才」と謳われた若き6人が、国家極秘プロジェクトAI対人間教育実験に招かれた。
AIが「才能」を補完し世に送り出す、天才のリサイクルと知り皆愕然とする。
自分の消費期限はいつまでか?
天才であり続けたい葛藤、焦燥が描かれた作品。
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うーん。
キャラクターやAIの設定を最大限に活かしきれていない気がしました。
ストーリー自体は面白かったのですが、そこが残念。
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館系ミステリかと思ったら、爽やかな青春小説だった。若者たちがそれぞれ背負ってきた重荷と闘い、自分の生き方を真摯に模索して、一歩踏みだしていく姿がすがすがしい。AIと協働することの意味も問われていて興味深い。
プロジェクト側も参加者たちも、みんな「いい人」だったのも面白い。