紙の本
課題設定はよいが、解決策が陳腐
2021/07/05 08:29
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投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近流行りの「DX」だが、本書にあるように、何から手を付けてよいのか、具体的にどうすればよいのか分からない中小企業のIT担当者は多いように思う。
本書の冒頭にあるように、IT化はあくまでも手段であり、困っていることの根本原因を突き詰めて考えていくことが大事だというのは、非常に同意できる。
ただし、本書の途中に出てくるような、課題の解決手段として「kintone(キントーン)」を導入すればよいというのは、いささか安易にすぎるのではないかと思う。
キントーンにも勿論、デメリットはある。結局はそれに関する業務が属人化してしまい、担当者が退職してしまうと誰もキントーンを使えなかったりという問題は多くの企業で発生しうる。
コスト的にも、数人規模の企業であれば割安かもしれないが、数十人~数百人の規模になると、ERPなどのパッケージシステムを導入する方が割安になるケースもある。
キントーンのようなローコードのツールは使いやすいが、個別具体的な業務にはマッチしない場合もあるので、対象の業務が特殊な場合には、スクラッチで作りこむ必要もある。
千差万別の中小企業の課題を解決するためには、その企業の背景や課題の根本原因を分析して、その企業ごとの解決策を考えなければならない。
それを、キントーンの導入ありきで解決策を提示するというのは、自社サービスの単なる宣伝にすぎない。
本書の課題設定としてはよいので、参考になる部分はあるが、解決策が陳腐という意味では残念な一冊。
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SIerですが、この目線は今風で非常に参考になります。
本書で述べられている目線は自社内だって同じなので、忘れないようにしたいです。
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中小企業に向けてのIT化の指南書。IT化は手段であるとしっかり釘を刺して始まり、担当者の人選、基本的な進め方、業者の選定方法と話を進め、そしてそれは待ったなしであり先ずは一歩踏み出せと啓発します。冒頭でのIT化は手段であるとの言説が繰り返されるのが印象的ですが、DXとかAIとかバズワードに踊らされると往々にして手段が目的となってしまうのでとても重要な心構えですね。とて丁重かつ分かりやすく書かれており、逆にSIerが中小企業の実態を把握するのにもとても役立ちます。ここまで書くに至るまで中小企業のIT化推進を行った著者の血と汗と涙に敬意を表します。
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コロナ禍に書かれた本。
私はIT化の担当者側の視点で読んだが、参考になる点が多かった。
●気に入ったフレーズ
担当者が代わり操作してしまうと、現場の人は操作方法ではなく、代わりにやってもらうラクさをおぼえてしま。
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IT化は目的じゃなく、手段。
目先の機能や手軽さにとらわれ焦って導入し「結局使ってない…」なんてオチにしない!本当に効率が上がるIT化の手順、業者との付合い方、社内担当の決め方…を指南。良書!
/////
「人は変えたくないのではなく、変えられたくない」
激しく頷いた!サイト、アプリ、社内システム…業者とは「チーム」。納品してからがスタート。社内抵抗勢力から理解を得る。社長の強い想いが重要(みんな見てるから)…沁み過ぎる。
社長、担当、業者…全員揃って読むべき一冊だなと思いました!
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図書館で。
Kintoneの導入支援などをやってる会社の方の本。
なんでシステム化するのか?から始まり丁寧にわかりやすく解説しているのがよい。
王道で目新しいことはそんなないけど、しっかり文書化・言語化されると整理されるのでよかった。
目的は業務改革、ITは手段。
ITで、業務の無駄ムラを解消、リソースの有効活用、新しい事業や働き方の創造。
ITは、人の業務を代替、時間の短縮、データの蓄積・可視化・分析 が得意。
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最近流行りの「DX」だが、本書にあるように、何から手を付けてよいのか、具体的にどうすればよいのか分からない中小企業のIT担当者は多いように思う。
本書の冒頭にあるように、IT化はあくまでも手段であり、困っていることの根本原因を突き詰めて考えていくことが大事だというのは、非常に同意できる。
ただし、本書の途中に出てくるような、課題の解決手段として「kintone(キントーン)」を導入すればよいというのは、いささか安易にすぎるのではないかと思う。
キントーンにも勿論、デメリットはある。結局はそれに関する業務が属人化してしまい、担当者が退職してしまうと誰もキントーンを使えなかったりという問題は多くの企業で発生しうる。
コスト的にも、数人規模の企業であれば割安かもしれないが、数十人~数百人の規模になると、ERPなどのパッケージシステムを導入する方が割安になるケースもある。
キントーンのようなローコードのツールは使いやすいが、個別具体的な業務にはマッチしない場合もあるので、対象の業務が特殊な場合には、スクラッチで作りこむ必要もある。
千差万別の中小企業の課題を解決するためには、その企業の背景や課題の根本原因を分析して、その企業ごとの解決策を考えなければならない。
それを、キントーンの導入ありきで解決策を提示するというのは、自社サービスの単なる宣伝にすぎない。
本書の課題設定としてはよいので、参考になる部分はあるが、解決策が陳腐という意味では残念な一冊。
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システム導入に際して大事なのは、その会社の抱えている課題、システムでどのように改善が見込めるのかという目的意識を持つことである。所々、著者の会社の宣伝なのか、いかにキントーンが素晴らしいかを入れてきたところは頂けなかった。
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1.課題発見と、整理(業務目的の明確化)
2.IT化計画と全体像設計(要件定義)
3.データベースとデータの流れを設計(設計)
4.システムを作る(開発)
5.運用と改善(運用改善)
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本書で何度も触れられているけれど、IT化やデジタル化は目的ではなく手段。顧客の問題を解決できるかどうかが重要。問題が解決するならば、許せる範囲での出費は惜しまない。困っていることが解決するのならば。数日前から我が家のテレビでNHKが受信できないのだけれど(業者に調査依頼済み)、テレビが観れるようになるならば、部品の交換やテレビの買い換えも辞さない。本書のテーマとちょっと近いかもと思った最近の出来事。