紙の本
人気サイエンスライターが「自分の手で」書きたかった悔しがった本
2022/04/15 16:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
苦手意識を持つ人が多いであろう化学も、歴史とともにひもといていけば、実はそんなに難しく感じないのかもしれない。例えば、「トイレも風呂も消え、道路や広場は糞便で汚れ放題…」衛生観念が無視された街で広がったハイヒール、スカート、香水の意外な“共通点”など。流れるような文章に身を任せていれば、目に見えぬ原子や分子がいかに人類史を突き動かしてきたか、自然に頭に入ってくるはずだ。
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こういう切り口の本は好きなんですが、一つ一つのエピソードが少し物足りないと感じました。気になった章だけささっと読むのがオススメ。
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人類の歴史を変えてきた「化学」について語られた一冊(入門書とあるが文系にはちょいと難しい箇所もあり)。自然科学や化学がどのようにして生まれたかの歴史から、ビールやワイン、エネルギー革命、ガラスやドラッグ、化学兵器・核兵器まで、化学の成果が私たち人類の歴史にどのように影響を与えてきたかが語られる。中でも、カレーライスを構成するご飯、じゃがいも、豚肉などを人類がどのようにして食してきたかが解説された「カレーライスから見る食物の歴史」が面白かった。
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<目次>
第1章 すべての物質は何からできているのか?
第2章 デモクリトスもアインシュタインも原子を見つめた
第3章 万物をつくる元素と周期表
第4章 火の発見とエネルギー革命
第5章 世界でもっともおそろしい化学物質
第6章 カレーライスから見る食物の歴史
第7章 歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
第8章 土器から「セラミックス」へ
第9章 都市の風景はガラスで一変する
第10章 金属が生み出した鉄器文明
第11章 金・銀への欲望が世界をグローバル化した
第12章 美しく染めよ
第13章 医学の革命と合成染料
第14章 麻薬・覚醒剤・タバコ
第15章 石油に浮かぶ文明
第16章 夢の物質の暗転
第17章 人類は火の薬を求める
第18章 化学兵器と核兵器
<内容>
古代ギリシャ、古代ローマから20世紀まで、化学と(科学ではない)歴史(主に世界史)との絡みを多くのエピソードとともに紹介した本。非常に饒舌だが、わかりやすい説明で、文系の私にもすんなりとはいった。本の厚さも苦にならなかった。古代では科学(ここではあえて「科学」)と哲学は同義であり、中世の錬金術と大航海が化学を発展させた。酒や染料や火薬は、歴史を大きく動かし、いくつかの文明を滅亡へと追い込んだ。一方で、戦争の際に発明されたものが、その後に平和利用された例もある。こんなことを話ながら歴史を語ると、理系の生徒にも親和性が高いのかもしれない。
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大学は化学専攻、仕事も化学系の身としては
懐かしい話や役に立つ知識が豊富でした。
ただ、化学をあまり学んできていない方にとっては、
最初の1〜3章でつまらなく感じそうです(たぶん)
より詳しく知りたい!と思った部分は、
ネット検索などして深掘りするのがいいと思います。
一つ一つを細かく記述して欲しい気持ちもありますが、
そうすると辞書のような分厚さになってしまいますね...
一般の方向けというよりは、
"化学"に携わっている方 向けと感じました。
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読んでてあんまり頭に入ってこないなーと思ってたら他の人にボロカスに書かれててなるほどと思った。
化学の知識はないけど世界史が好きだったので面白そうと思って買ったけど、化学の知識がない人にとっては説明が不親切というか、これくらいは知ってるでしょ?みたいな感じで書かれてる気がする。
多少知識があったらスラスラ読めるのかなー。
タイトルからして村上龍ばりに簡潔で明瞭な文章を期待してたのでとにかく分かりづらいという印象。
まだ原子の章の読み途中だけどそういう筆者の不親切さが気になっちゃう
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世界史?とはあまり関係ない、化学メインの話。
話自体はおもしろかったので、おすすめ。
絵もほっこりして素敵。
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元法政大化学教授 左巻建男著
火、食物、陶器、ガラス、錬金術、染料、医学、麻薬、石油、火薬、化学兵器近世からの著しい発展で我々の生活を一変させた化学を理系でない方々にもわかりやすく教えてくれます。フロンガス、DDT、プラスティックなど便利だったものがその後環境に大きなダメージを与えてしまう課題も。
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430.2-サマ
300841020
化学好きにはたまらない一冊です。人類が初めて知った化学的反応であろう火=燃焼に始まり、物質を対象とする自然科学の一分野である化学が、人類の歴史にどのような影響を及ぼしてきたか、光と陰が生き生きと語られています。
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アニメDr.ストーンズにハマり、化学に興味が湧いたので、買ってみたこの1冊。予備知識がないせいか、後半になるにつれて難しく感じた。ダイナマイトの章や燃料に関するところは興味を持って読めたので良かった。
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前半はあまり面白くなかったが、後半は題名にあるように世界史と化学の繋がりを感じ面白かった。科学入門書という題名にしては、専門用語の補いが少なかったので、化学の知識がなかった自分には読みづらかった。この本に出てきて興味を持った内容についてネットだが調べたりして、勉強になった。
この本を読み、化学について興味を持ったので入門としては素晴らしい本だと思った。
豚が人工的に生み出されたものだということを初めて知り、衝撃を受けた。
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化学は高校時代好きな科目でした、有機化学に興味を持ちましたが、高校での授業が受験間近だったため全くの未消化で受験に臨んだのが心残りでした。運よくというか、もう一年勉強することになり、浪人時代には時間をかけて楽しく有機化学を勉強したことを懐かしく思っています。
そんな化学好きの私が本屋で偶然出会ったのがこの本でした、歴史も好きな私は手に取った瞬間に読みたくなりました。この本には、化学の発展が人間をいかに幸福にし、時には戦争の道具にも使われて残念な結果を生み出したこともありましたが、それを考慮しても化学の進歩のおかげで私たちの今の暮らしがあることが書かれています。
知識をどう使うかはその人の思い次第です。特定の人達だけで独占するのではなく、多くの人に安く便利な技術が開発されて使用されて欲しいものですね。
以下は気になったポイントです。
・化学は「物質(化学物質)を対象とした自然科学の一分野」で、物資の、性質・構造・化学反応の三つを研究しており、それぞれが関係しあっている(p4)
・ラボアジェは、燃焼するときに燃える物質と気体Aが結びついて新しい物質ができると考えた、その気体Aに、当初「生命の空気」その後「酸素」という名前をつけた。酸を作るものという意味のギリシア語から酸素という名前にした。のちに酸の素は水素であり、酸素は酸の元ではいことが判明する(p99)
・有史以来の木(薪)や木炭から石炭への転換は、第一次エネルギー革命と呼ばれる、石炭は燃やすと大気汚染の原因となる窒素酸化物、硫黄酸化物ができるので、石炭を蒸し焼きにしたコークスが使われるようになった(p103)
・照明用の鯨の油、獣脂、密ロウから作った蝋燭が使われていたが、安価なガス照明でイギリスの産業界は夜間の労働力が確保できた、日本では1872年に最初のガス灯が灯った、しかし強力なライバル=電力が台頭すると、電力による白熱灯とモーターの時代になったが、ガスは燃料用として残った、石炭ガスから天然ガスに変わった(p104)
・燃料電池車は、燃料電池のコストだけでなく水素は液体しにくいので水素の積載量が課題になる、水から作るときに大きなエネルギーが必要で、その時太陽光や風力、原子力を用いない限り結果的に二酸化炭素の排出量が多くなる(p106)
・ローマの滅亡とともに上水道は大部分が破壊され、上水道も下水道も中世末期までの長い間暗黒の状態を続けた、トイレも姿を消した。当時のキリスト教の教えでは、いかなる肉欲もできる限り制すべきと、肉体を晒す入浴は罪深いとなり、公衆浴場、自家風呂は消え失せ、衛生観念が無視された(p113)日本では水を処理してポンプによって送水をする近代水道が始まったのは、1887年から、10月に横浜でかいし、その後に、函館・長崎・大阪・東京・神戸と給水が開始された。(p119)
・長い歴史の中で人類に栽培されたイネは、野生のイネの特徴を失った。花が咲くとすぐに自分の花粉が「めしべ」につく自家受粉によって受精し、見ができるようになった。私たちが、そのような突然変異体を選び出して育ててきたからだ。こうして全て同じ性質を持ったイネになり、栽培しやすくなったが、その分弱くなった(p131)小麦、大麦も基本的には同様である(p132)
・ジャガイモは18世紀以降のヨーロッパの人口増大に貢献した、日本へは16世紀末の戦国時代にジャワ(ジャガタラ)からきたオランダ人によって伝えられ、これが名前の由来になる。広く栽培されるようになったのは明治時代以降、ジャガイモは肉類と一緒に食べると美味しさが出る、そのためサツマイモと異なり、肉食が普及する明治時代まで時間を必要とした(p136)
・加熱をすれば雑菌、寄生虫は死滅するので多くの場合、より安全に食べられるようになる。食材の加熱調理により、柔らかくて食べやすくなり、消化・吸収しやすくなる。味や香りが良くなり「おいしく」なる。肉の主成分は、水とタンパク質と脂肪だが、タンパク質は分子が大きく、そのままでは味を感じることはないが、分解されたアミノ酸は「旨味」として感じることができる(p145)
て変わった、アフリカの奴隷との交換品は、布地・貝殻・水差しなど多岐にわたっていた、最も貴重なのは布地だったが、蒸留酒(ワインを蒸留したブランデー)も人気があった(p161)
・セラミックとして包丁に使われるものは、ジルコニア(酸化ジルコニウム)を原料とし、硬くて頑丈で粘りのある性質を利用している、切れ味も長持ちして食べ物の匂いが移りにくい(p180)
・1991年に東大寺境内から世界最大級の溶解炉が発見された、752年には東大寺大仏の鋳造完成後の補修が終わり、金メッキ作業が開始された、この時、銅500トン、水銀2.5トン、金438キロが使用されたと記録が残っている(p206)
・鉄鉱石ならコークスによって鉄と酸素の結びつきから酸素を外すことができるが、アルミナはコークスではびくともしない。1825年にデンマークの物理学者ハンス、1827年には科学者フリードリッヒがアルミニウムよりもイオン化傾向が大きく、酸素と強く結びつくカリウムを使って純粋なアルミニウムを取り出すことに成功した(p220)
・コロンブスは大航海で見つけたエスパニョーラ島(ハイチ島)をジパングと断定した、島民が金の産地を「シバオ」と発音したのが誤解のもと(p237)
・イギリスが覇権国になった時には、貿易品のメインはインドの綿織物、中国の茶に移っており、香辛料の重要性は低下していった。19世紀中頃、冷凍技術が開発され、その発展によって香辛料の重要性は低下していった(p240)
・紀元前3600年頃のエジプトの法律によれば、金と銀の価値は、1:2.5であり銀の方が金よりも高価なので、わざわざ金に銀メッキを施した装飾品も存在している。その後に鉱石から銀を取り出す技術の向上に伴い、銀鉱石からの生産が増加して、銀の価値は金に比べて低いものとなった(p247)1503年から1660年までに約、1万5000トンの銀がスペインに流れ(それまでの6−7倍)欧州での銀価は下落、そして物価は3−4倍に高騰しスペインの賃金は欧州で最も高くなり、毛織物などの製品は国際市場での競争力を失った。価格革命は金額の固定した地代収入に依存していた封建貴族層の地位低下、農民の地位向上=農奴解放となった(p249)
・1828年、ドイツの化学者ウェーラーは、無機物のシアン酸アンモニウムを加熱して、有機物の尿素を人工的に作り出すことに成功した、これは画期的なことであり、その事実は当時の化学者に衝撃を与えた(p258)
・1860年以降、世界の染料工業を先導したのはドイツの3つの会社、バーデン・アニリン&ソーダ製造所(BASF)、ヘキスト、バイエル。1900年には染料市場の90%を占めた(p265)
・耐性菌を生む一つの原因は抗生物質の多用である、抗生物質はウィルスには効かないので、風邪には明らかに細菌感染が疑われるときのみ処方すべき(p278)
・歴史上に現れる麻薬は、天然の植物から採るものであり、ケシ・コカ・大麻の3種類の植物が知られている。ケシからは、アヘン・モルヒネ・ヘロインがつくられる。(p284)
・コーヒーや茶を輸入したのはイギリスとオランダの東インド会社である、イギリスはコーヒーを早くから扱っていたが、1730年代になると飛躍的に茶が増えてコーヒーは減った。オランダとのコーヒー輸入競争に負けたから、そのため中国からの茶の輸入が増えた、当時の茶の供給源は中国のみであった、輸入するために銀貨を支払った。1775ー1783年までのアメリカ独立革命における敗北でイギリスの財政は苦しくなり銀の保有が不足し始める。東インド会社がインドのベンガル地方でのケシ栽培の独占権を持っていたので、アヘンを清国に密輸することを画策した(p287)
・イギリスの国王(ジェームズいっせい、チャールズ一世)もタバコの専売を強化し、しばしば喫煙を取り締まった、こうした国王とタバコの取り締まりに反対した議会、議会を支持する国民との対立はエスカレートして、ついには1614年から始まるピューリタン革命へと発展し、これにより喫煙は自由うになり、一気に国民の間に広まった(p304)
・ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸から合成した、ナイロン66が生まれた、この工業化へ向けて、デュポン社の総力を結集して開発研究が進められた(p310)日本において、ナイロンの登場、特にストッキングがナイロン製に代わったことにより、カイコをカイコを飼って暮らしてきた200万人の農家・生糸産業にとって衝撃となった(p311)
・歴史的に重要だった天然繊維は、亜麻(麻の一種)、綿、絹、羊毛の4種類である。(p315)羊毛の主な産地が、オーストラリア、アメリカ、アルゼンチンになったのは、新大陸の開拓にはまず羊が持ち込まれたから。毛織物はイギリスエリザベス一世において保護されたが、産業革命の花形である「綿」に主役を奪われた(p318)
・1872年ドイツの化学者バイヤーは、フェノールとホルムアルデヒドの反応より樹脂状の物質を得ていた、30年後の1902年、ベークランドは写真用印画紙を発明して、1899年にコダックに75万ドルで売却すると、その資金を元にアメリカに研究所を設立した。熱硬化性プラスチックの特許を取得したのは1909年、1910年にゼネラルベークライト社を作って工業化を開始した。これをきっかけに新しいプラスチックが研究されるようになった、生産量が多い順に、ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリ塩化ビニ���・ポリスチレンとなり4大プラスチックと呼ばれている(p324)
・2017年時点で、年間2億1900万人がマラリアに感染し、約43万人が死亡している(p337)
・素焼きの壺に入れた液体の水は冷たくなる、これは壺から滲み出た水が蒸発するときに周りから気化熱を奪うから(p339)
・オゾン層は原始地球の時代からあったのではない、原始地球の大気は主に二酸化炭素で、他には水蒸気や窒素であった。光合成をして二酸化炭素を吸収し酸素を放出するラン藻などの生物の登場によって酸素が増えていった。その酸素をもとに、太陽光の紫外線の働きでオゾンが作られた。(p344)
・ギリシア火の成分は、ナフサ、硫黄や硝石、松ヤニ、アスファルト、ピッチという説がある、ナフサならば現在の火炎放射器・ナパーム弾の仲間、後者ならば火薬である。14世紀前半に火薬の実用化が始まるまでは、「ギリシアの火」はビザンツ帝国のみが持つ秘密の武器として恐れられた(p350)
・中国の金王朝は、鉄製の容器に火薬(硝石・硫黄・木炭)を詰めて点火して投石器で1232年に攻めてきたモンゴル軍を撃退した、これ以降モンゴルは黒色火薬を用いることになった。イスラム世界を経て、13世紀に西欧に伝わると、黒色火薬は大砲・鉄砲に使用される。1381年に鉄砲が南ドイツで出現、実用化は15世紀後半、16世紀には普及した。戦場における戦い方が変化したことで、騎士階級の没落を促した。騎士の騎馬戦術が意味をなさなくなり、戦闘の主力は鉄砲で武装した歩兵集団に移っていった(p352)
・ノーベルの遺言、物理学・化学・生理学または医学・文学・国家間の友好、軍隊の廃止、平和会議の推進をしたものに賞の形で分配することとした。物理・化学賞は、スウェーデン科学アカデミー、生理学・医学省は、ストックホルムのカロリンスカ研究所、文学賞は、ストックホルムのアカデミー、平和賞は、ノルウェー国会が選出する五人の委員会によって与えられる。1901年から授与が始まり、1969ねんに経済学賞が新設された(p357)
2022年1月30日作成
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よくまとまっている。さくさく読める。簡潔で読みやすい。
厚さ1/10の小学生版をつくってほしい。
ここのレビューにて、たぶん大卒であろう方々からでも、この難易度が評判よろしくないようだ。
エセ科学に騙される科学音痴が多いわけだと思う。
DHMOの面白さを理解できなかったのかな。
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著者の講談社ブルーバックスの教科書シリーズもわかりやすく、時々読見返すことがある。こういう、簡単なところから科学を紹介していく本は、興味関心を拡げてくれる。例えば、メソポタミアの日干しレンガの大量生産のために木が無くなった、というところから、メソポタミアの建物などを調べてみたくなった。
ただ、無理に世界史と結びつけるようなタイトルにしなくてもよかったかもしれない。前半はあまり世界史とは関係なく、化学史か。途中から各項目について世界史との関係性が表層的に描かれる。これを入り口に興味のある話題を調べてゆけば良いのかと思う。
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著者はよく知っている人。と言っても,こちらが一方的にではあるが。元中高理科の教員で実践家でもある。彼が,これまで以上に幅広い本を読んで得た知識を「化学」の切り口でまとめている。ただ,本人も書いているが,本書の内容は,化学に留まらずに「一部,生物学的,物理学的な箇所も」ある。しかしそれも読みやすさの点ではプラスになっていると思う。
本書は,以前,この本棚で紹介した『美しい生物学講義』と同じ出版社から出ているし,本の装丁もよく似ている。もしやと思って「おわりに」を見てみると,両本の編集者が田畑博文さんという同一人物だった。この編集者,なかなか面白い本を作ってくれるじゃないか。今後,物理学や数学なども手がけてくれないかな。
そうそう,123ページからの「世界の注目を集めた嘆願書」はおもしろいよ。