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なんといっても春らしい表紙に心がときめきました。不思議な女の子ロサリンド、病気で寝ている男の子のお部屋の壁からドアをあけて出入り。壁紙のお花にジョウロで水をあげたり、木登りをしてみたり。一緒に遊んでいるうちに男の子の病気も治って。読み終えると夢の中にひきこまれたような、なんとも、はぁーっとうっとり。
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とてもきれいに描かれた花の表紙が目を引いた。スウェーデンの国民的絵本作家だというエルサ・ベスコフ。絵本以外にも数多くの童話を残しているという。この「ロサリンドの庭」の絵は植垣歩子さんが描いているが、とても雰囲気があって素敵だ。
母親と二人で暮らす、6歳のラーシェ・エリック。病気がちで、屋根裏部屋のベッドに横になり、壁紙を眺めているばかりだった。ただ、その壁紙はたくさんの美しい花が描かれていて、ラーシェ・エリックにとって慰めになっていた。そしてある時、壁紙と同じ模様のワンピースを着た不思議な女の子、ロサリンドと出会うのだ。
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菱木さんの訳と愛らしい装丁で手に取った。
絵本と児童書の中間くらいの密度で、小学校低〜中学年向けの読み物というかんじ。
内容から、「マリアンヌの夢」かと思ったけど、あんなホラー色は無くて、ハッピーエンドだった。
でも、壁紙の世界に入れる魅力や、ロザリンドに会える喜びがなくなるのは、読んでいるわたしにもとても寂しかった。
ラスト、また別の形でロザリンドには会えたけれど、喪失を抱えてしまった。(この結末、萩尾望都の「塔のある家」を思い出した。)
欧米では壁紙ってすごく大事なんだよね、みんなすぐ自分好みにカスタマイズして貼り替えるし、派手な柄や個性的な柄もたくさんあるし。
そんな感覚を思い出しました。
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花柄の壁紙から出てくる女の子ロザリンド。病気がちなラーシュ・エリックはロザリンドと遊ぶうちに少しずつ元気になっていく。『秘密の花園』みたいだ。ロザリンドと遊ぶようになってラーシュ・エリックは体も心も強く逞しくなった。きっと今度は彼がお母さんや他の誰かを救う番。ああベスコフの世界だなあと心がじんわりする素敵なお話だった。じーんと。
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絵も文章もきれいで素敵だと思いますが、手渡す子を考えると購入は躊躇します。
2年生までに習う漢字にはふりがなはなく、字は小さめなので、2年生の終わりから3年にかけて読まなかったら、読む時期を逸しそう。
内容は「トムは真夜中の庭で」を思わせるもの。
主人公の名前も多分原書に忠実なんでしょうが、「ラーシュ・エリック」が連呼されるのはちょっとしつこい気がしてしまいました。
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手に取る機会があって読んだ。
6歳のラーシュ・エリックは、からだがよわく病気がちで、屋根裏部屋のベッドで横になっています。
おかあさんは、毎日はたらきに出かけます。
ラーシュ・エリックが、花柄のうつくしい壁紙をながめていると、壁のなかからコンコンコン、とノックする音がきこえてきました。
ふしぎな味わいのあるおはなしです。
主人公が病気がちの男の子とは、いつか読んだ『マリアンヌの夢』の印象からくらい感じ?と思いましたが、そんなことはありませんでした。
壁紙のドアから現れたロサリンドのおかげで、きちんと食べてほどよい運動をして、体と心を整えることで、ラーシュ・エリックは元気になります。
健康な子どもばかりではないし、学校に行けなくても友だちはほしいし、いずれは恋人だってほしい。
そんないろいろに応えてくれる、夢のあるおはなしでした。
絵がすてきなのですが、原書はどんな絵だったのかな(または絵はないのかな)と思いました。
小学校3年生から、薄いので手に取りやすいと思います。
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スウェーデンの絵本作家ベスコフの幼年童話。
病弱な少年が壁紙の中の秘密の友達を介して、だんだん丈夫になり現実の友達もできるという、ちょっと不思議なお話。
挿絵は現代の日本人なのだが、原作にはベスコフの絵はついていなかったのかなぁ?
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図書館本。病気で床に伏す男の子の部屋の壁紙から現れ出た女の子との交流。不思議な世界に入ったり出てきたり。楽しく読めます。
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感覚として北欧らしさに溢れる、愛すべき作品と思いました。
彼らの愛する身の回りにある木々や花々、隣人や生き物との関わり合いが描かれ、多くを望むのではないその生き方に共感させてもらいました。
装丁も可愛らしく、素敵な一冊です。
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かわいいお話。
病弱な男の子ラーシュ・エリックが、ふしぎな女の子ロザリンドによってどんどん元気になっていく様子が楽しい。
ロザリンドは単に壁の向こうに住んでいる妖精ではない。
菱木さんが講演で語っていたが、この話は短編集の一編だったそう。それを、幼年童話として仕立てたと。画家の上垣さんにはラーシュと同年代の子どもさんがいるとのこと。