紙の本
植物自身での機能より人間の利用する機能の話。
2021/11/19 11:13
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
植物たちの香りがどのような機能を持っているのか。タイトルからは香りを出す植物自身に対する役割の説明のようにも思えたが、主に「人間に対する効果」についてが記載されていた。最初の方の章は「若返りとダイエット」とか「色香で惑わす」とか少し怪しげなタイトルにも読めるが、鎮静効果や抗菌作用なども出てくる。最後に参考文献も掲載されているが、本文だけ読んでいると健康食品の宣伝文句に近く聞こえてしまうのがちょっと残念。
「残念」と書いたので:
第七章は「ざんねんな香りに秘められた真実」である。こちらの期待で判断するから「残念」に思えるだけで、植物自身には「ざんねんどころか」ではないだろうか。このあたりからも本書は「人間がどう利用できるか」の視点であることがわかると思う。
個人的にはもう少し「人間も利用したりしているが、植物自身についてはどうなのか」の話が読みたかったので「残念」なので一寸評価を下げた。
こうやっていくつも並べて成分が表記されると、基本成分・主要成分はかなり共通している部分があるようだ。実際には配合比とか微量成分が重要なのだろう。まだまだ分からないことも多そうだ。例えば鼻からの香りと口から味とともに感じる香りの関係とか。本書でも味の話も時々入ってくるので区別が難しい。
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植物と香りの科学。
おもしろい。
キンモクセイが日本には雄株しか存在しないことに驚き、
35歳以上の女性には存在しない甘い香りが存在することに驚き、
クリがカスタネットの語源であることに驚いた1冊。
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合成の香りに囲まれて現代人には、自然の香りを愉しむことさえできなくなっているように感じる。この本掲載されている植物の本当の香り、本物の香りを知るきっかけになると思う一冊。
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植物の香りと科学のおはなし
解説がわかりやすくて楽しい
そういや…前に友人から、北海道のお土産に「すずらんの香りの紅茶」あげると言われて「そんな恐ろしいものいらん!」と言ったら不思議がられたんだけど、すずらんって猛毒ってわりと知らない人が多いのか…(いや、そのお茶は毒じゃないけどもうイメージが毒なんで…ってメーカーもそこ考えて作ったらいいのに…)
さてさて本の内容は…
時間が経つにつれ香りが濃くなるゲッカビジンの秘密やら
お茶から蘭の花の香りがする秘密とか
桜餅の香りの秘密とか
ニンニクと珈琲の香りの相殺の話とか
どれも身近で興味深かった~
個人的に匂ってみたいのは
カツラのキャラメル香
ラフレシアの腐った肉の臭い
ショクダイオオコンニャクの足の裏臭
かな
って、臭いにおいメインかいっ!
そう、この本を読んでクロモジ茶が飲みたくなってネットで購入してしまった
飲むのが楽しみ~
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2021.8
植物の香りの多彩な働きを紹介しており、効能を中心に科学的な視点からも、その職場がもつ香りについての説明があり面白かった。
ストレスを和らげたり、鎮痛作用があったりと、最近アロマにはまってるので、参考になる一冊。
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香りにまつわるエッセイを期待していました。
この本ではひとつひとつの植物の香りを化学名とともに解説しています。
面白いエピソードも含まれてはいるのですが、化学系専攻の私でも出てくる化学名には馴染みがなく、途中からエッセイと思っていた本が辞書のように思えてきて、読み続けるのが少し辛かったというのが正直なところです。
辞書は最初から最後まで通して読むものじゃないですからね〜
むかしむかし、学生実験で、バニリンを合成しました。
実験室は甘い香りに包まれました。
合成ステップが多くて難しかったことを思い出します。
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ジャスミンは
お茶になるものもあるが毒になるものもある
生物だけど香りは化学 カタカナがいっぱい
とても沢山の論文が分かりやすく解説されていて面白い
驚くような着眼点のものもあって
研究者は根気強く実験を重ねてきたんだろうな
動けない代わりに身を守るような事もできる
スゴイですね!
長い歴史の間にわかってきた事柄
ハーブや薬は植物から生まれてくる
巻末の表でわかりやすくまとめられているので
忘れた頃に見たらいいかも(^^)
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この本は、植物ごとに産地や香り、効能などが丁寧に紹介されています。
インフルエンザやコロナにも有効な植物があるそうです。
ぜひぜひ読んでみて下さい。
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【おすすめポイント】植物が漂わせる天然の香りには姿形はありませんが多彩な働きに目を向けると「ただものではない」という香りの姿がうかんできます。リラックス効果をもたらす香りや、ウィルスや細菌を撃退する香り、万能感半端ない香りなどを紹介。今の自分にぴったりの植物の香りが見つかるかもしれません。
【請求記号】471.3:Ta
【配置場所】2階
【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28179263
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香りを放つ植物たちの香り成分の話、どういう効果があり、その植物に関連する話を集めている本。
学名や由来や、丁寧に紹介されており、香りが症状緩和に役に立ったり、植物自身を守るために香りを発する話だったり、分かりやすく章も程よい長さで、読み進められた。
強い香りゆえに香りをコントロールされたカサブランカや、
結核菌に強いヒノキチオール
ストレス緩和するゆずの香り
蚊が嫌うライラックアルデヒド
腐った肉の匂いを放つラフレシア
が印象に残った。