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不快感以外、何も残らない読後だった。
こうした小説を書きたいなら、何も、津久井やまゆり園事件を題材にしなくてもいいではないか?
作者の筆力の無さと、人間性を疑う。
自分が、植松聖が身勝手な殺人で、植松に共感できないし許せないというのも、あるが。
犯人を美化しすぎだろう。いくらなんでも。
「ゆで卵」「もの食う人々」の、鬼気迫るが、グイグイ読ませて良い読後感さえ与える才能はとっくに枯れたのか。
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映像を見る勇気はないけれど、やっぱり気になって手にしたこの本。なんでこんなに読むのが苦痛な本を読んでるんだろうって、思いが頭の中をぐるぐる…
何にも知らないで、綺麗事言って、良い人ぶってるだけなんじゃないの?
って、突きつけられてる気がする…。
植松死刑囚が描いた絵を思い出す。あの絵を見た時、狂気の沙汰だ…一線を超えた人の絵だ…とふと思った。なにが彼を、その一線へと追いやってしまったんだろう…。
夜寝る前に読む本じゃなかった…。
けど、読むべき一冊だと思う。
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好き嫌いの別れる作品かと思います。私は嫌いというわけでなく、と読みにくいと感じたため、低い星ですが、ぜひ多くの人の目に触れてもらいたい作品でした。
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考えさせられるテーマではあるけど、とにかく読みにくかった。何回も挫折しかけた。
映画ではどう表現するのかな。犯人視点?にするのかな。
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https://www.youtube.com/watch?v=OwtK_r9cWJk
https://www.youtube.com/watch?v=JTJUZ7fodLM
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相模原障害施設やまゆり園で起こった障害者殺傷事件をモデルとした物語。
身動きも出来ない「きーちゃん」は思う事だけは出来る。
そのきーちゃんの別人格「あかぎあかえ」や犯人の「さとちゃん」の思いで構成されていく。
非常に読みにくいが、その読みにくい文章で障害者の思い、障害者に対する思いを表現しているのだろう。
最後の数ページはさとちゃんが事件を起こしている時の思い。
「こころ」があるか無いかで殺すか殺さないか決めていく。実際の犯人は話せるか話せないかで決めていったらしい。
自分や家族が重い障害を抱えてない事に安堵する自分を見つめ直す作品でした。
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異様な読書体験。
現実と虚構が入り混じった情景描写、うたた寝から覚めかかったような不安定な視点、しっかりと伝わる湿度とにおい。
のみこまれて漂っているうちに、凄惨な事件へと物語はすすむ。
読後しばらくは言語化するのが難しく、頭を抱えた。
時間をおいて再読したい。
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映画の予告おもしろそうだったけど
小説読みにくい。
しかも映画と小説ストーリー違うんかい。
3分の1だけ頑張ったけどリタイア。
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読後のスッキリしない気持ち。内容に対してじゃなくて、自分の無関心を晒され炙られ終わることへのスッキリしなさがすごい。
障がい者施設殺傷事件の起きる少し前から発生時を被害者の視点から描いた本作。語り手の重度障害者のきーちゃんの独白(きーちゃんは言葉を発せず、目が見えなく上下肢も動かない)で話が進んでいく。
その話のなかで障がい者という存在がいかに不可視化されているか、障がい者の社会的な位置づけが不確かでぞんざいなものかというのが感じられる。マジョリティの都合で可視不可視が決められてしまうなか、事件や特集のときだけ意見して普段は素知らぬフリをしていることへの指摘。終盤を読んでいてそこが心を抉られました。
考えすぎも良くないけど、考えずに風通しが良いことばかりしてるのもダメだなと感じる読後感。自分の無関心さと偽善を抉る1冊でした。
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語り手のとりとめのない想念が延々繰り返され、現実と想像の区別も曖昧。くどいと感じることもあるが、読み手の倫理観や正義観を揺さぶるような鋭い言葉でドキッとさせられた。
終盤の犯行に及ぶ描写は息を呑む。
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映画を観終わってから気になって仕方がなかった。
正直言って読みにくい。
『きーちゃん』の目線。でも目は見えない。もちろん浮遊も出来ない。
そういう所から語られてる思いで話が進んでいく。
『さとくん』が登場するといくらか読みやすく感じるものの、犯行の最中であろうストーリーの『音』と表記されている部分に震える。
『月』というのはそういう意味もあるのかと。
読み終わり思うことは、
攻撃的でありながら寄り添っている著者なのだなということと、
私は薄っぺらい言葉も出ない異常さも感じない『無』なのだろう
こんな読後はなかなかない
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語り手が障害を持っている主人公きーちゃんであるというのが新しい。きーちゃんの考えが淡々と述べられ、最初は読みづらさがあったがきーちゃんが考えているコト、きーちゃんのさとくんへの想いがしっかり頭に入り込んで終盤にかけての展開は息を呑んだ。
多くの人に一度は読んで重度身体障害者、施設スタッフの現状を考える作業をしてほしいと思った。
私は実際に重度身体障害者の方に会ったこともなければ介助をしたことがあるわけでもない。
テレビの中で施設の方が介助をしてるのを見たとしてもテレビで映せる綺麗な部分を一部分だけ。実際には想像もできないような神経が削られる出来事、場面がたくさんあるのだろう。
その事実が人格や考え方を変えてしまうこともあるとは思う。
しかしどの命にも優劣はなく天秤にはかけてはいけない。これは当たり前。
問題と思ったのはこの重度身体障害者の介助をしているスタッフの心のケアがしっかり出来ているのか。さとくんのように現実を目の当たりにして心が壊れる瞬間が生まれてはいけない。あの事件が起こった容疑者側の背景にも目を向けたい。
日常的に入居者への虐待が行われてしまっている施設もあると言われてる今、しっかりとその根本に目を向けなければならない。互いが対等であり人としてあり続けるためには尊重が必要。その尊重を作るにはまず施設スタッフの気持ちに寄り添った働き方を作らなければならないのだと感じた。
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ドグラ・マグラを読んでいるような気分になった。
誰が本当に存在するのかが読み取れず、非常に難解だった。
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ただただ圧倒されてしまう。しかし絶対に読まなければならない。現代に全ての日本人が読むべき最も重要な作品。
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映画がきっかけで原作を読んでみた。
前半は主人公の一人語りが多く、その語りの内容も深いというか、「にんげん」「こころ」「存在」といったすぐに答えられないような事柄の「意味」をこれでもかというくらい掘り下げつつ、時に四方八方に寄り道していくので(まるで誰かの脳内を覗き見ているよう!)、読み進むのに時間がかかってしまった。
そのせいか、後半に進むにつれてページを繰るのが早くなっていったのだが、そんな自分の行為がまるで、単純に答えを出そうとして浅はかな選択をしたと感じる「さとくん」と重なるようで、我ながら恐かった。
簡単に答えが出せないこと、分からないことを、自分の中に抱えながら生きていくことの難しさ、落ち着かなさ、考え続けることの苛立ち…などを何度も経験することで、少しずつ自分の血肉になっていき、その繰り返しが他者への想像力にもつながるのではないか?
読み終わった直後だけ偉そうに考えている自分に、「こちら」と「あちら」の境界線との向き合い方をおも~く問いかけてくる。
実際には事を起こさないが、後半のさとくんの独白の一部に、自分も含め、ある種の近しい思いを感じているひとが多々いるのではないだろうか…そう思わせる文章の迫力!!