紙の本
「ヤンデル先生のようこそ!病理医であるぼくの日常へ」なら納得できる
2022/05/23 00:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びらのあ - この投稿者のレビュー一覧を見る
病理医のルーティンワークについては、大体どこもあんな感じなので分かりやすかったです。ただ、今までのブログでも書かれていることなので、過去ログで事足りるとも思いました。
あと話が急に飛んだりするのですが、読み手が置いていかれるような脂肪の輝度の医用工学の話などあそこで必要でしたでしょうか。
大真面目なTwitter論の章について。
ちょっと言い訳?ページ数も自分語りにかなり使いすぎて読むのが怠くなりました。どんなに綺麗な言葉で纏めても人の命を扱いながら下ネタ発言していた事実は事実です。
自分の知る限り、仕事中にこんなに過剰にTwitterをやられている病理医の先生はいませんので、一般の知らない方が読んでこれが医療現場の当たり前だと思わないでほしいなと思いました。
他のコメディカル、事務職、掃除の方々まで見てもここまでやっている方は見た方がありません。
著者のように、息継ぎと称してちょこちょこSNSをやっていたら上司や同僚の目につくと思いますし、患者に対して申し訳ないなとかそういった感覚がないまま他のビジネスをしているのにも驚きます。
この辺は一般常識と倫理観の問題かなと思っています。
残念ながらこの業界にはヒエラルキーなるものが存在していて、頂点に立つ医師は社会的に強い国家資格によって優遇され、このようなことが可能になっているのでしょう。
良い医療情報の発信等は分かるのですが、医療を用いての商業的色合いが強くなっているのが残念ですね。
自分はあの団体のやり方が好きではないので、もうちょっと公的なものを介せればいいと思います。
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圧倒的なTwitterフォロワー数とか、本の装丁とかからしたら、一般向けと思うんだけど、ちょっといまひとつ、想定される読者層が思い浮かばんかった。じゃあ自分は?って話だけど、前に読んだ著作が面白かったから本作も手に取り、そして肩透かしを食らった、というところ。医療者にとっては結構当たり前な部分も多く、好奇心を惹かれるところが少なかったのが原因かな。
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ヤンデル先生をいつの頃からかフォローしていて、毎日のようにツイートを目にしていたので本も読んでみた。何きっかけでフォローするようになったのか?オヤジギャグではないと思うw。病理医の仕事をほんのちょっと覗き見したような感覚。
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Twitterで13万フォロワーがいる有名人、ヤンデル先生こと市原真氏のエッセイ。電子版で購入して読みました。
研修医が見学にやってくる、という設定で1日体験ツアーが行われるところから始まる。一般の人には「病理医」なんて「何それ、何をする人?」っていうイメージだろうな。
かく言う私も一応過去に医療職として働いた経験がありつつ、病院で働くまで「病理医」の存在を知らなかった。勤務先には常勤の病理医がいなかったせいもあってしばらくの間は存在すら認識していなかった。
と、ここまで書いてから唐突に思い出した。学生時代に一応、「病理学」という科目があったような。大学病院から病理医が講義に来ていたんじゃなかったか?だけどあまり面白い授業ではなかったのだろう、記憶に残っていないほど。
ふだんTwitterを拝見しているので「なるほど、今このスキマ時間にTweetしているんだな」ということが垣間見られてそれはそれで面白かった。
実際のお仕事の内容については本書を読んでいただくとして。
がんが見つかった患者さんがいるとその方が家に帰って家族に話して、涙する場面までが思い浮かぶのだそうだ。それに対して「そんなことやってたら持たない」と忠告されたこともあるそうだ。
だけど、すごくよく分かる。
私自身、画像診断に関わる仕事をしていてやはり多くのがんであったり脳卒中、その他諸々、その人の(家族も含めた)人生に大きな影響を与えるであろう疾患を見るとつい「これからどうなるんだろう」と想像してしまっていた。
仕事上、その後の経過を追うことも多々あり、安堵したり落胆したりすることも多かった。自分はどうやって折り合いを付けていたのかよく覚えていないけれど、ほかにも似たような方がいらっしゃったことを嬉しく思った。
そしてTwitterを初めとするSNSの話。
SNS医療のカタチの活動を知ったのは(自分で思うに)遅い方で、昨年の6月頃だったように思う。ちょうどその頃、ようやくヤンデル先生のフォローも始めた、と記憶している。
自分がばりばり働いていた頃は今のようにSNSも普及しておらず、SNSを通じて世界が広がるなど考えられない時代だった(そんなに年寄りではないけれどw)。SNSで出会った先生たちが志を持って啓発活動をしていることに驚きと尊敬の気持ちでいつしか応援するようになった。
そして本の方は「お仕事のお話」と題して病理医になった経過がまとめてある。なぜマイナーな分野とも言える病理医になられたのか、そこは関心があったので夢中になって読んでしまった。
そして思った。ヤンデル先生、もとい市原先生にとって病理医という仕事は天職だったのだろうなと思うと同時に、天職とは運と努力によるものだと感じたのでした。この感想をTwitterに書いたらタグ付けしたからと言えご本人から速攻で御礼がきてビビりました(笑)
運、というのは就職先の上司との出会いだったり研修として行った先での出会いだったり、という場面。もっといえば医学部に入学したことも含めてかなぁ。「置かれた場所で咲く」なんて言葉もあったけれど、運によって導かれた場所で努力してきたからこそ今があるのだと思わされたのです。
最後に生老病死の話、幸福論について私感を述べられてエッセイは終わる。
このコロナ禍の中で考えられたことも書かれていて、
「コロナ禍でなければ出会えなかった人、本かもしれない」と、ふと。
ヤンデル先生をもっと知りたい人、病理医のお仕事を知りたい人、ただエッセイが好きな人、ともかく色々な人に読んで欲しい1冊だと思いました。
過去にもエッセイを出されているようなのでそちらもいずれ読んでみたい。
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様々な活動をされている病理医ヤンデル先生ご自身のことを知ることができる、貴重な一冊。
やわらかであたたかな気持ちになり、ヤンデル先生のことがもっと好きになりました。
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病理も面白いかも。学生時代の実習の思い出しかなかったけど。SNSでの情報発信については真似できない。
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SNSで著者を知りこの本を手に取る。ユーモアあふれる方のイメージとは一転、医療に真摯に取り組む面が印象に残る内容だった。SNSのイメージで読み始めると面食らうかも。一般に馴染みのない病理医とはなんぞや?が詳しく書かれている。
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SNS医療のカタチに興味をもって、この本に行き着いた。病理医の仕事について詳しく書いてあることを期待したが、あくまで筆者の個人的経験に基づく話にとどまっていて、病理医についての説明以外の部分が多いと感じ、期待外れだった。
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