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市立高校シリーズ第七弾。今作では目次を見ればわかるが異世界の章がある。勿論ちゃんと理由と意味があるので安心されよ。それにしても今作で本格的に葉山くんに探偵役が回ってきたんだなぁ、と第一作から読んでいた私なんぞは地味に感動してしまった。成長したなぁ葉山くん。そうして葉山くんと柳瀬さんの関係にも…。今回の事件のトリックは全体的に、今までの市立高校シリーズを読んで親しんでいた人ほど謎に嵌ってしまうもののような気がする。それもこれも伊神さんが名探偵すぎるからだ!
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市立高校シリーズ第8弾。
途中で何回か誰かが書いたとされる異世界風の話に飛びます。
その場面を読むのが苦手で苦手で・・・・・
飛ばし飛ばしなんとか本作を読了したものの、集中できなかった分内容もイマイチわからなかった。
自分には合っていない作品でした。
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柳瀬さんの卒業を控えて現在進行形のように書かれる過去パート、実際の現在である未来パート、そこに挟み込まれる小説世界。なかなかに情報の整理に忙しい。
未来パートまであるとなんとなくシリーズ完結のムードが漂うが、あとがきによると、完結ではないらしい。
過去パートの解決部分で明かされた事実を踏まえて、シリーズ全作を読み返したくなる。
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異世界ものが混在してて戸惑ったが、ちゃんと意味があった。なんだかすっきりしない話だったけど、高校生活なんてそんなものだね。
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読了、85点
市立探偵シリーズ最新作
柳瀬さんたち一つ上の世代の卒業間際に新たに湧いた七不思議を解き明かすお話。
ミステリとして見るとどうにも分かり難い設定をしていますがこれは後述するオマージュに気付くとストンと何が書きたかったのかわかると思います。
さて、シリーズは一区切りですが最終巻ではないらしく、またいつもの似鳥節も好調で既刊シリーズ好きな方にはお勧め。
ということで以下ネタバレ。
本作はいわゆる後期クイーン的問題のオマージュになっています。
と言っても私自身は正確に理解しておらずWikipediaの説明とにらめっこしながら把握しました。ということで引用
第一の問題 「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと」
第二の問題 「作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非」
第一の問題はミステリの構造が抱えている避けようのない問題であり、理解しやすいですが、
第二の問題は正直どのあたりが問題かわからない。キャラクターの描き方の問題だし、別に探偵に限ったことではないのでは?と思う次第。
ただ本作に当て嵌めてみるとこの作品が明らかにこの2つを意識して書かれた小説であることはわかると思います。
まず大前提として後期クイーン的問題から見た探偵とは作中の人物が、あるいは読者の多くが思い浮かべる伊神さんではなく葉山くんになります。
葉山くんは伊神さんが解き明かした偽の解決を看破し無事真相へ辿り着きます。
さらに風紀委員なる役職を譲渡され、事件を解決した際に風紀委員の一存で問題を公にするか内々に処理するかなどを決定する権限を得ることとなりました。
特に後半の特徴はまさに第二の問題で挙げられている点と酷似しており、だからこそ本作はこういう謎の構成になったのだろうと納得できました。
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まず目次に驚かされる。例のパートも読むのにそこまで苦戦はしなかった。まだ完結ではないので、もうしばらくこのシリーズとのお付き合いは続きそう。
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未来の葉山君たちが垣間見られて楽しい!
ファンタジーの世界も世界観がよく練られた作品だと思う。(犯人の設定にはびっくりしたが)
まだこのシリーズは続くらしいので万全の体勢でお待ちします。
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不可能な密室での出来事が次々と。意味があるのか分からないが3年生が卒業するまでに解決を目指す。伊神さんの力を借りながら。
作中作のファンタジーもよく出来ている。色々なミステリがあり全てを理解は難しい。青春恋愛パートもありほろ苦さも味わえる。
最後には伊神さんの秘密も明かされる。
結構盛り沢山な内容であった。
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ついに読んでしまった。
読んでしまうのはもったいないという理由でずっと先延ばしにしてしまっていたが、やはりそうするだけの面白さだった…。
誰かと本書のことについてぜひ話したいけれど、話す相手がおらず、そもそも友人も少ないなあと思って、何だか悲しくなってしまった。。。
ミステリとしては、いわゆる多重解決もののような要素があると思われた。作中作の中にも、それはそれで謎と解決編があり、構成としても、シリーズ中でも屈指の凝りようだと思った。
一方、このシリーズの魅力は登場人物たちの関係性によるところも大きいと思うが、その点でも大きく進展があった。私にとっては何といっても柳瀬さんと葉山君がどうなったのか…が一番気になる。私としては変にほろ苦い結末…とかはいらないので順当にぜひお願いしたい。これからもシリーズをずっと続けてほしいし、伊神さん、柳瀬さんにもまだまだ事件に関わってきてほしいと思う。
また、作中作の作者をめぐる最後の謎解きについては、意外だったし、むしろこれまでのシリーズの中ではあまり感じなかったようにも思った。いつからそうだったのだろう。
著者のあとがきも(今回、そこも含めてメタ的に小説の一部になってしまってるが)相変わらず面白かった。
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市立高校シリーズの続編がまだえるなんて思ってなくて嬉しい。コロコロと変わる解決編に転がされるのがまた楽しい。後書きの後に最終章とか反則だろ、と突っ込みつつ、それもまた楽しい。
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今まで印象が薄く、パッとしない感じだったあの人がメインというか犯人。普通って何?あの人とは世界が違う?どんな人も特別な存在、特殊なスキルがなくても同じ人間なんていないのだから。
そんな世界でも自分だけの特別な誰かがいてくれるだけで幸せなんだろう。
今回は、別次元の世界と交互に展開される話で、かなり特殊。不思議な感覚で共通する人物を追っていく。
また伊神さんの今までの行動の理由も説明される。確かに不自然で違和感を覚えていたが、その感覚さえもリードされていたとは。
あとがきにも記されていたが完結編ではないとのことだったので、続きも楽しみ。
このあとがきも、誰のあとがきであったのか不自然な感覚に恐われた。
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目次から驚いて何が起きるのかと思ったら、現在・作中作・未来が交互に語られていた。
卒業しても学校の事件を解決しに来てくれる伊神さんについてあんな背景があったとは。
全然推理では無く、漠然と作中作を書いているのはあの人だろうなと思ったのは何でだろう。勘。
高校生活の甘酢っぱさが炸裂しているが、12年後の葉山くんと一緒に暮らしているのって、柳瀬さんですよね?
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前作が短編集なのにとっても大掛かりな仕掛けだったので、今作は…と身構えていたら。
目次の時点で「搦手がすぎる!!」
今回も立派に最終巻っぽいまとめ方で、そのお約束もまた、たまらないです。