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評価内訳
2021/09/03 00:05
投稿元:
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「裏取引をした方が得」そんな時代だったとは隔世の感がある。今やコンプライアンスの時代。失うものは支払った金額の何倍にもなることは誰もが自覚している。犯人は”怪盗”ではない、運がよかっただけ。不甲斐なく思われた警察。それも紙一重で起きたこと。罪を償わせることができなかった当時の社会。デジタル化が進み、監視カメラも張り巡らされる現代。犯人にとって幸運が巡る確率はかなり下がった。今ならば、捕まえられる?いや、それはわからない。犯行に及んだ動機。そこに至らせた何かを撲滅できているのか?それも謎のまま。
2021/09/18 21:24
タイトル通り、“グリコ・森永事件”を検証し直したノンフィクション。 この事件はリアルタイムで報道に接していたこと、菓子会社という身近な企業がターゲットとされたことでとても関心がある。誰も死んでないしね。過去に一橋文哉さんの『闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相』も読んだが、20年以上前のことで読んだ記憶しかない。先日映画化された塩田武士さんの『罪の声』もこの事件を題材にしたものだった。 本書はNFとしてはオーソドックスな構成だったが、私感や思い込みを排除した内容でわかりやすかった。
2021/09/30 22:41
小説「罪の声」は以前読んでいて映画も観ていたが、 グリコ森永事件に関しては、当時かなりの割合で新聞でキツネ目の似顔絵を見ていた…の記憶のみ。 紙面をじっくりと読んでなかったのかもしれない。 これは、ジャーナリストが12年もの歳月をかけて取材したもので年表と地図でも詳細に記している。 それだけでも世間をかなり騒がせた事件だとわかる。 そして知らないことも多く、グリコ森永だけではなく、他にも被害にあった企業があったこと。 一般市民が、犯人に拉致されたこと。誤認逮捕されたこと。 そして滋賀県警本部長の悲劇…なんともやるせない気持ちになる。 このような事件は二度と起きてほしくない。
2021/12/22 15:30
非常に興味深い本でした。僕の年代ではまさに小学生の時なのでグリコ森永脅迫事件というフレーズで完全記憶している事件です。 「レディージョーカー」「罪の声」等で小説化もされている超メジャーな事件ですが、個人的にはノンフィクションとして初めて読みました。 犯人グループのクレバーさが際立つ印象で、まだまだ警察の捜査ノウハウも、科学捜査も確立されていないイメージで、なんともお粗末な感じがしてしまいます。 当時の捜査員が読んだらとても悲しい気持ちになりそうな本ですが、こういう失敗から学んでレベルアップしている所もあるのでしょう。 もう40年も前に事件なんですね・・・。
2022/01/29 16:36
この事件については最近、罪の声、真相と読んできて、これで三冊目だが、それぞれの解釈はそれぞれで面白かったのだが、今回のこれが一番リアルだなと思った。他の二つは小説なのに対して、これはドキュメンタリーだから当たり前といえば当たり前なんだけど、事実(だろう、だけど)の積み上げと洞察はより真に迫るものがあったように思う。ただ、犯罪としては時効になり逃げ切れたようには思えても、この本で書いてる通り、ここまで証拠が残っているのだから、(多分、法が変われば)捕まる可能性はあるのだろうし、心に蟠るそれは、一生背負って生きていかなければならないと述べているところについては、少し言葉が足りないように思えたので、もっとページを割いて、もっと深い思いを読みたかったと思う。
2022/02/05 15:41
自分が子供の頃に起きた事件。 犯人の異常性を改めて感じたのと、信念を持って悪に屈しなかった企業には感服した。
2022/02/06 15:02
あの当時、地方に住む身にとって、事件の大きさの割には他所ごとと傍観していた。地元の店舗の菓子に毒を盛られる危機感はなく、菓子を求める年齢は過ぎていた。それでも、あのキツネ目の似顔絵はいかにも不気味で、あれだけ執拗に脅迫を繰り返す犯人をなんで捕まえられないんだろうとは感じていた。塩田武士の『罪の声』を読み、小説ながら当時は知りえなかった事実に触れた。ここでは当事者の声とともに、時間を経てこそ明かされる真相に驚く。捜査体制にお粗末な要因はあれど、なんとしても解決しなければならず、またできた事件だったのだろう。
2022/03/15 21:27
Yahooニュース✕本屋大賞のノンフィクション本大賞の候補作となりずっと読みたかった本。 塩田武士さんの罪の声、高村薫さんのレディジョーカーなど小説化、ドラマ化、映画化されている未解決事件。 正確な真相は犯人が知っている。 告白本でも出版してみては?
2022/03/11 14:49
興味深く読むことができた。 日本中を巻き込んだ事件の真相に迫る。 かなり犯人に近いところまで行ったようだ。
2022/10/22 21:09
生まれる前に起きた事件で詳細を知らなかったこともあり、まるでフィクションかのように読みました。まさに劇場型犯罪。読む手が止まりませんでした。こんな壮大な犯罪を完全犯罪にした犯人達はすごい…当時の捜査に後悔や反省があると知ると警察も所詮人間の集まりなんだなと感じます。 食の安全はこんなに脆いものだったのかと驚愕するとともに、犯人にお金を払うべきか犯罪に屈せず業績悪化を受け入れるか、被害企業の苦悩を想像すると、こんな事件があっても持ち堪えた被害企業に敬意を表します。
2022/12/25 23:05
事件が発生した時は中学生。キツネ目の似顔絵やビデオの男は印象深く残っているが、事件の詳細までは知らなかった。後になってからは何とでも言えるのだろうけど、こんなに何度も逮捕する機会があったのか、いくつか指紋などの証拠を得る機会を逸しているのかと知り、もしもあの時…と思わずにはいられない。また犠牲者は出なかったと思っていた。直接的な原因とは言えないかもしれないけど、警察官が焼身自殺をしているというのは衝撃的だった。今、70代くらいと言われるキツネ目の男はどこで何を考え暮らしているのだろう。
2023/02/19 22:40
グリコ森永事件が起きたときは7歳でなんとなくしか覚えていない。 映画『罪の声』を見て事件について知りたくなり読んだ。2010年から2011年にかけての執筆ということで本書の内容は最新の情報なのだろうか。警察は2度、犯人を逮捕できるチャンスがありながら失敗している。一般人を利用した一度目のすれ違いは運もあるかもしれないが2度目の高速下での取り逃しは捜査情報の秘匿が裏目に出た…というかそもそもすぐ情報を漏らす大阪府警の体質に問題がある。犯人グループは運がよかった。 脅迫文はひらがなを多用していたのは知っていたので無学な人間によるものかと思ったが、本書で多く読むうちに正反対の印象を持った。少なくとも無学ではない。金を運ぶ時間を計算していたり用意周到でかつ慎重、かなりの頭脳犯だろう。そして金を欲していながら金に困っていない、だから少しでも異変を感じたらサッと手を引ける。 しかし本書ではキツネ目がリーダーとされているのには根拠があるのだろうか。犯人はキツネ目と、脅迫電話をかけてきた35歳前後の女性、二人の男児、ビデオに映った男、運転手の少なくとも6人と見ている。そもそも本当にキツネ目の男が犯人で合っているのか。女の似顔絵はどうか。また、本書では犯人グループが裏取引によってどこかの企業から金を脅し取ったのが事実なようにも書かれているが、その根拠について書かれていないのはなぜか。書けないのか。『罪の声』で動機としていた株価操作については否定されている。 日本の犯罪史上初の劇場型犯罪といわれる。失態を繰り返し一向に成果を挙げられない警察と、それを揶揄する犯人グループ。当時、後者に肩入れするような庶民がいたとしてもおかしくないが、マスコミが脅迫文を取り上げ過ぎたことで、陽性な、義賊的な犯人像を作ってしまった部分もありそう。キツネ目の男は今も生きていれば70代。生きているのだろうか。 裏取引で1億払って解決、ただし露見したら社会的信用を失うリスクを取るか、正道を行って100億の損失を出すか、企業経営者としては苦しすぎる選択。事件の概要は掴めたので他の関連書籍も読んでみたくなった。
2023/04/06 19:20
【感想】 本書でグリコ森永事件を初めて知ったが、心から驚いた。これほどまで大掛かりな脅迫事件を演出した犯人の知能の高さと、実際に複数の企業から数千万円を奪った実行力の高さ。そして時効まで行方をくらますことに成功した運の良さ。 脅迫企業の裏で警察が動いていることを犯人に悟られてはならないため、警察は表立って活動できない。その状況を逆手に取り、何度も要求を繰り返しては現金受け取りをキャンセルすることで、警察側を焦らして慎重にさせ、捜査を後手に回らせる。その後「約束を破って警察に通報した罰として、毒入りの菓子を置く」と脅し、株価を暴落させる。そして企業や警察の反応を世間に喧伝することで、「かい人21面相から脅迫が来たときは、警察に届け出るよりも、裏取引に応じるほうが損害は少なくて済む」と他企業に思わせ、秘密裏に金をせしめる。 企業、警察、消費者の心理を逆手に取って、ここまで見事な大立ち回りを演じられるのが本当に信じられない。間違いなく日本犯罪史に残る劇場型犯罪であり、その詳細を事細かに知ることができるいい一冊だ。 ――グリコ森永事件を担当した元一課長のひとりも、こう言った。「われわれがそれまで相手にしとった粗暴犯には及びもつかん、計画性と知恵のある連中やった。だから、現金を取りに来た者だけを捕まえるという大方針ができた。周辺をウロウロしている者を引っ張っても、結局、警察が捜査しているのがバレるだけで、うまいこといかん。肝心の主犯を捕まえられんかったら、被害企業への報復がものすごいことになるのは、目に見えている。それに」と、一呼吸おいてから語を継いだ。「現場捜査で失敗すると、警察庁から大阪府警に来ている本部長や刑事部長にキズをつけてしまう。自分たちの責任だけですまんから、この事件、勝負をかけられへん苦しさがあった。選択肢は現行犯逮捕だけやった」 官僚機構の弊害が生み出した捜査方針は、信じられないことだが、捜査の基本である証拠の収集と現場検証を犠牲にするという事態も生み出していたのである。
2024/03/22 10:56
インパクトがある表紙が気になって読んでみた。 起こったことが淡々と書かれており頭の中で想像しやすかった。 犯人は今どこで何をしてるんだろう。
2024/06/02 15:21
1984〜1985年に起こった事件。 事件の存在は子どもながらに認識していて、キツネ目の男も覚えていた。 詳細を知るのは本書が初めて。 多くの人が巻き込まれて、多くの警察も動き…未解決に終わる。 読みながら自己顕示欲の強い犯人だったのだなと感じた。 犯人グループは何人いたんだろう。 犯人はまだ生きているんだろうか。 まだ関西圏にいるんだろうか。 なんて事を思った。