電子書籍
読みやすい
2022/06/04 01:32
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は、人間の恐怖感をあおるなぁ……新型コロナウイルスがこんなに世界を襲ってる最中に、次のウイルスは、何か……というお話……。この本は、わかり易いし、読んでいて厭きないので、中高生にもぜひ
紙の本
コロナウイルスにも詳しい。獣医が詳しい広い視野で書いたウイルス理解の本
2021/10/17 16:06
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は大学教養課程・医学部専門課程の学生向け授業を担当されるが、本書は生物とウイルスのかかわりを一般向けに解説した本。著者は「高校生でも十分理解できるように書いたつもり」と冒頭で述べておられる。
さすがに獣医が書いただけあって、動物界ではありふれたウイルスが人間界で害をなすケースについて丁寧に紹介している。新型コロナウイルスについても然りである。読みながら教えられたことも多い。また本書を読んで「レトロウイルス」についてよく理解することができた。
しかしながら本書は純文系の私には難し過ぎて、もしくは理系の人には当然と思われることが省略された説明であるためか、理解できないことが多く、目が活字を眺めただけで、消化不良のまま通り過ぎた箇所が多かった。レビューには本書の内容を高度に理解された方のものが多いが、純文系の読者は読む前に手に取って少し読んでみることをお勧めする。
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目の前のおかしな空気に左右されるんじゃなくて、科学を・・・歴史を・・・生物学として丁寧に説明された良書です。
ぜひ、空間と時間を俯瞰できる力をつけるきっかけにしてほしい。
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著者のことは、1年ほど前にYouTube の動画で知りました。
動画の方では、武田邦彦先生との対談など、楽しくてためになる話をたくさん聴かせてもらいました。
本書が初の単著ということで、著者の話を本で読めるのを嬉しく思います。
内容は今、まさに世間が注目しているウイルスについてです。
マスコミに登場する学者さんは、医学会の方が多く、ウイルスを専門に学ばれていない方が多いそうですが、著者は獣医学の観点から幅広いウイルスの知見を持った方です。
後半は少々難しいところもありますが、多くの方にとって、ウイルスとは一体なんなのか、よくわかる内容になっています。
ウイルスの話から発展して、現在のクローン技術から、やがて確実にやってくる人類の滅亡まで、幅広い題材を扱っていて、非常に興味深く読ませてもらいました。
「ウイルス=悪」ではなく、生物もウイルスも共存して進化してきたことを知ると、世界の見方が大きく変わることでしょう。
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気になっていたけど書店に無かったので電子ブックにて。
新書らしい読みやすさとページ数で、2日で読み切ることができました。
SARS-CoV-2で世間がバタバタしている現代。様々なことに賛成するにしても反対するにしても、最低限はこの本に書いてあるレベルのことは知っておくべきかなと。
複雑な内容を高校生の一般教養レベルまで書き下している著者の努力は並大抵では無かったでしょう。
(半分を超えたあたりで振り落とされそうになりましたが、かろうじてしがみついてみました)
少なくとも、内容についてどこかしこから訴えられてもいない様ですので、著者の主観が少々混じっていたとしても記述されていることは事実なのでしょう。
読み終わった今、胡散臭かったテレビの番組やニュースの中に、いかにいい加減なものが多いかがわかりました。
久しぶりに素晴らしい教養書に出会えました。
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「2021年4月29日」が「第1版第1刷」となっているが、入手した本は「2021年6月3日」の日付が在って「第1版第5刷」となっている。短い期間にドンドンと増刷された「話題の一冊」ということになっている様子が察せられる。
もう1年半にもなるか?「ウイルス」なる語句が耳目に触れずに過ぎる一日は望み悪いような感じが続いている。“感染症”の問題という“事情”に「覆い尽されている?」という感で、「ウイルス」なる語句は連日連夜のように連呼されている。が…「ウイルス」というものが「何?」とか「如何いうモノ?」という問いを発してみれば、「知らない…判らない…」ということになるのではないだろうか?
本書はそういう世情の中、「ウイルス」というのがどのようなモノなのか、最近の“事情”の下で論じられている事柄の要点、そして「ウイルス」の研究を通じて知られているという「おどろき」と呼ぶべき知見が紹介されている。
題名に「京大」と超有名大学の名が冠せられているのだが、著者は「ウイルス」の研究者で、この大学の教員でもある。大学教員としての著者は、専門分野に踏み込む前の段階である大学の新入生が受講する講義を担当する場合や、請われて高校生に科学知識を紹介するような意図も込められた講演を行う場合も在るのだという。本書は、そういうような大学の新入生や高校生に向かって話題を提供する時を意識した綴り方になっている。故に「ウイルス」というような事柄について「知らない…判らない…」という、「理系の学問に縁が深いでもない…」という自身も含めた一般読者が「なるほど…そういうことなのか…」と興味深く読み進めることが叶うようになっている。或いは、こういう本を綴るというのは、意外に難しいようにも思う。
「ウイルス」に関して、著者は表意文字である漢字を用いる中国の表現を借りて「病毒」と言われていることを紹介している。一般に病気の原因となる「ウイルス」が在るのだが、その限りでもないモノも存在し、そして人間をも含む「動物の進化」という中で一定の役目も担っていたと見受けられるということが本書で詳しく紹介されている。
著者の「ウイルス」の研究は「獣医学」から入っているということだ。中国で「病毒」と言われている「ウイルス」であるが、例えば馬には馬の、猫には猫の、牛には牛の、鶏には鶏の各々の病気をもたらす「ウイルス」が在る。そして人間の病気をもたらす「ウイルス」も在る。「医学」の研究者が扱う人間の病気に関連する「ウイルス」よりも、「獣医学」の研究者が扱う様々な動物の「ウイルス」は圧倒的に種類が多いということになる。その圧倒的に種類が多い「動物のウイルス」が、何時の間にか「人間のウイルス」になって行くというのが、「新たに流行…」ということになって警戒される“感染症”の原因となるモノなのだそうだ。
そういう「新しい“感染症”とは?」への回答に加え、本書には「“感染症”に対するワクチンとはどういうモノか?」という内容も入っている。最近は「ウイルス」と同時に「ワクチン接種」というような表現も連日のように耳目に触れる。そういう意味で「なるほど!」と蒙を啓く内容だった。
自身はこの「ウイルス」というような事柄を含む、所謂「理系の学問」には暗い。それ故に、「ウイルス」なる語句が耳目に触れずに過ぎる一日は望み悪いような感じの中、「大学の新入生や高校生に近いような知識の一般読者に判る…」を意図して、優秀な研究者が工夫しながら綴った労作は非常に有難いと思った。
頻繁に耳目に触れる事項が気になるというような場合、「そもそもそれはどういうモノ?」を広い層に向けて説いているような本を読むというのが、非常に有益であると自身では思っている。そういうことで、本書は最近の“事情”の下では「読まなければならない…」という一冊かも知れない。
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秀作。
テレビで見ると頼りないおじさんだが、実はすごい人だったんだ。東大初の飛び級博士とは。
解りやすい本。
ウィルスは未知の領域。人の成り立ちにも大きく影響しているとは。ウイズコロナは当たり前なんだ。
人間は滅亡する。出産は、タンクで行うことが可能になるなど、衝撃的なお話。
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一般人なので内容の理解は難しいが、文体は丁寧で読みやすい。
ウイルスのことワクチンのこと勉強になります。
難しくても、こういう知識を入れることは無駄じゃないです。
宮沢先生の研究活動を応援しています。
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良きにせよ悪しきにせよ生態系の一部として種に組み込まれているウイルス。それをあるがままに見つめ、冷静に対処しましょう、という論旨。
体系的で未来を見据えた内容でとても面白かった。
森博嗣のWシリーズでは人間は子供産めなくなる設定だけど、おそらくレトロウイルスを排除し過ぎたからでは?とか想像がつくようになった。
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コロナウイルスから、人獣共通感染症、ウイルスの分類、進化でのウイルスの働き、生命関連技術の現状とウイルスの使われ方まで、いろいろ。そうとうみっしり。人は技術を使う、は性癖みたいに言ってるけど、確かに、あって使えれば使ってる気がする。
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読みやすさ★★★
学べる★★★★
紹介したい★★★
一気読み★★★
読み返したい★★★★
実際にDNAワクチンを開発したこともあるウイルス研究者による一般人向けウイルス学。
話は宇宙的スケールから、遺伝子レベルの極小サイズ、はたまた数億年前から人類滅亡後の未来予測まで何とも壮大。宮沢氏含め研究者達の研究に対する熱意や地球愛?のようなものまで感じる。ウイルスなしに今の人類は存在していない。
テレビでのコロナ報道がいかに一方的かつ狭い知見かがよくわかる。
一方で、研究予算への嘆きも散見される。研究予算が選択集中された今の日本ではウイルス研究の厚みが薄くなっていると。動物ウイルスから新興感染症はやってくるのにだ。現在進行形の感染症ばかり研究しても意味がない。
私は化学出身だが専門的箇所はなかなかスッと入ってこないところもあった。しかしながら、学生時代に読めばもっとワクワクしただろうこと間違いなしの一冊。
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生物とウイルスの「共進化」から、生殖技術がもたらす怖い未来、太陽災害などの地球環境の変化による人類の滅亡までが語られる。
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生物の進化に貢献してきたウィルス、
哺乳類の胎盤形成にウィルスが関係していることに驚き!
「ウィルスは決して悪者ではない」のね。
抗体には良い抗体と悪い抗体があり、悪い抗体ができてしまうと逆効果となり、かえって感染を促進する。
ワクチンを打ったがために、変異株に感染したときに重篤化してしまうリスクは排除できない。
「長期的にはよくわからない」というのが正直なところだと。
読み、考え、視野を広げることができました。
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とても面白かった。
私には、全てを理解できたわけではない。
知識と理解力が不足しているため、細部はイメージしきれなかったところもある。
それでも、多くの新しい視点・世界を見せてもらえた。
特に、最後の章は、科学者たちの間でこのような話もあがっているんだな、と、驚いた。
科学者だからこそ、見えるものがある。
平凡な私が、それに少しだけでも触れさせてもらえたことは、意味が大きい。
宮沢先生、大好き。
宮沢先生の本音も垣間見れる。
みんな、この本、読んで。
【memo】
腫瘍溶解性ウイルス
がん抑制性のマイクロRNAを出す。猿のレトロウイルス。
ワクチンは、ウイルスの侵入経路のうち、どこを防御するかによって、働きが変わってくる。
アデロバシレウス 最初の哺乳類
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ウイルスの勉強にはなるが、後半は筆者が強調するレトロウイルスの専門的な話となり、ちょっとついて行けなかった。感染症はまだ続く可能性があることを認識できる一冊。