紙の本
主人公の茶狂いぶりが人外じみてる
2021/09/19 23:03
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お茶が好きすぎて、皇帝に献上するお茶の選定会に出場しようとしたところ間違えて後宮の妃を選定する所へ受付してしまい、後宮妃になってしまった茶道楽ヒロインが、皇帝と出会って好き勝手に茶を飲ませたり茶の蘊蓄を語った結果、彼らの後押しをして宮廷を牛耳っていた悪投を無事に成敗する話。
茶道楽というか、もう茶狂いといったほうがいいような。
あまりにも空気を読まずに茶のことしか考えてなさすぎてドン引きだよ。
陛下のツッコミが正確すぎてところどころ笑えて良かった。
しかし、一応確かすぎる後ろ盾があるとはいえ、あまりにもお茶のことしか考えてないヒロインを皇后にして大丈夫なの?
後宮と政治を遠ざけるにはいい手なのかもしれないけど、皇后が後宮の秩序を守るはずなのに、このヒロインには無理では?
いや、陛下の母である現皇后も何もしてないけど、彼女は後ろ盾ないし……。
うーん、何の不安もなく陰謀的なものとかもないからっと読める後宮モノとしては珍しい作品になっているとは思うけど、だからこそツッコミ所も満載だなぁ。
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最初、お茶に関する膨大な知識、そのお茶をどんな量でもお腹に収めてしまう大飲み具合、時折見せる貴族然とした姿などが色々人間離れしていたので、もしかして神がかり的な何かを宿した人かと思っていたら、ちゃんと人間だった件。
ただただお茶好きが行き過ぎた結果だったという。
それでいて、お茶飲みとしては陛下に劣り、お茶の作り手としての発想は、意外なキャラに負けるという弱点持ち。
何でもお茶で解決してしまう(何ならそれで自身が意識しないまま仲間を増やしていくというお茶無双ぶり)最強キャラと思わせておいて、ちゃんと弱い部分もあるのが魅力的だった。
そこをコンプレックスに思っている点も。
結構色々化け物じみた彼女も悩める少女だったという。
あれだけ国を好き勝手食い物にしていたラスボスを今回の話だけで撤退できるのかと心配していたが、彼女のお茶による後押しを受けた陛下が最終的に大どんでん返し。
しっかり敵を叩きのめし、そして自身が欲しかったものもちゃっかり手に入れるという大団円。
彼女と彼が手を取り合える未来は難しいかなと思っていたのだが、あのラストのための伏線はちゃんと用意されていて、彼女が時折別人のようなオーラを見せることができたのは、ちゃんと理由があって、それも陛下と一緒になれる伏線になっていたのが素晴らしかった。
お茶好きが過ぎるが、ちゃんと彼女は陛下の隣に立てるだけのものを持っていた女性だった。
国も最愛の人も手にした陛下はこの先いい皇帝になるだろう。
それにしても、お茶好きが本当に過ぎる彼女。
シリアスな場面もお茶が好きすぎてコントのようなスルー芸を多数見せてくれて大変笑わせてもらった。
そんな彼女がお茶と天秤にかけるほど悩んだのが陛下とのことだったのは、堪らなく嬉しい展開だった。
お茶以外にも大事にしたいものができて本当によかった。
これからもどうぞお茶も陛下も愛して支えてあげて欲しい。
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采夏 サイカ の素性については、読んでいるとだんだん あれ? もしかして? と気付いていく
茶への情熱がすごい
彼女の入れたお茶が飲みたい
黒瑛 コクエイ の茶飲みの才能すごいね
………茶飲みの才能ってなんだ。ていうか 茶酔 って本当にあるんだろうか?
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自作の茶葉の茶選定に来たハズが、間違いで妃選定を受けてしまい入内する采夏
宦官の専横を許している宮廷は後ろ盾の無い妃嬪で溢れていた
お茶狂い主人公の後宮物語
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1つの物事に玄人がいる
主人公はそれがお茶で
私も今まで全然興味なかったけど
少し沼ってみたいかも…と思った
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権力争いパートもうすくて、よくある"おもしれー女"が後宮で無意識に無双するだけの話ではあるけど、主人公がただの変人ではなく愛されている自覚もそれ故のわきまえもあって、読んでいて気持ちよかった。
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面白かった。好物の天然無自覚系能力者もの。
茶師になりたい采夏(主人公)が、献上茶の選考会場と、後宮妃の応募会場をまちがって、後宮にはいってしまう。
そんでまあ、茶愛が高じすぎてこじれはいるが、その才能ですべて解決していくという、なんかわからんけどめでたしめでたしなお話。後宮能力妃は一大ジャンルなので、いろいろあるが、お茶というのが私には目新しく、しかしキッチリ定番は抑えているのが安心感ある。薄くてヴォリュームがちょっと寂しいが、ともていい。
既刊三冊出ているようなので一気読みすることにしよう。