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高校の校舎屋上から飛び降り自殺した朱音。遺書もなく、クラスアンケートでもいじめはなく…はたして真実はどこにあるのか?誰が嘘をついているのか。
JKたちの壮絶な日常ですね。大人顔負けの足の引っ張り合い、嫉妬、いじめ、マウンティング、羨望…嘘。
友情?恋愛?そんな簡単な言葉では言い表せないカースト制度が、教室内には暗然と、そして厳然と存在するんですよ。そのゲームに負けたら、飛び降りるだけ。
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いろんな承認欲求と自尊心の満たし方がある。
人間誰しも抱えているし、満たし方や手段は本人しか理解できないものもある。朱音だってそうだ。
にんげんの心の内がやっぱり1番のミステリーだ。
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人は成長と共に変わってゆくもの。それに伴い、自ずと人間関係も変わっていく。だけど主人公の少女は永久に変わらない友情関係を求めてしまった。そして、それを求めるため自分が無理に変わろうとしてしまった。しかしそれが上手くいくはずもなく、強く求めるのと反比例するようにそれは壊れていき、結果、少女は全てを失ってしまった。人間関係が如何に流動的であるのか、非可逆的であるのか、普遍的な人間関係など存在し得ないことを、限りなく現実的に写実的に映し出している。変わっていくことが必ずしも美しいとは感じられなくなった。変わっていくことは、新しいことを得ることであると同時に、その分古いものを失っていくことなのだろう。
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学校の屋上から飛び降りた朱音をめぐって、同級生たちが語る「朱音について」。
なぜ朱音は飛び降りたのか?
朱音はどんな子だったのか?
語る人間が違えば、捉え方はこうも違うのか...
ある同級生が語るパートに罠が仕掛けてあるんだよね。
そこに気付かず読み進めてしまったから、完全にミスリー
ド!
最後で、えー!ってなった。。
いわゆる「イヤミス」であまり気分の良い話ではなかったけど、青春ミステリーって感じで思春期特有のせめぎ合う自意識とか、未熟さゆえの歪な愛情とかが絡みながら徐々に真相が明らかになる(と、見せかけられる)のに引き込まれた。