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料理するとき、何品か作らなきゃという義務感あったが、一汁一菜でよいという考えに少し気が楽になった。がんばりすぎて料理することが苦痛なことにならないよう、シンプルに考えていきたい。あと、きれいにすること、心がけたい。
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料理について、成り立ちや歴史、文化圏による違い、土井先生の考えなどがぎゅっと詰まった一冊。
ある種土井先生の祈りのような本でした。
料理は私が思うよりかんたんで、それでいて深く大切な営み。なくしてはならないと土井先生が考えていること。
日常と非日常、ハレとケ。
作り食べる、その重なり。
料理をするというだけで、だれかのためであること。
料理のハードルを下げてくれつつも、いかに料理という行為が尊く重要なことなのか、自分や家族だけでなく地球ともつながっているということを伝えてくれます。
これぞ!というポイントがある即効薬というよりは、ときおり読み返しながらじわじわと効いていくお守りのような本だと思います。
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″料理とは、食べられないものを、食べられるようにすることです。ですので、料理は、おいしさよりも、食べられることを優先します。もちろんおいしい方がいいと思います。でもまず大切なのは、食べられるものと食べられないものを区別し、その状況によって、どうすれば食べられるかを学び、食べられないものを、食べられるようにすることです。おいしさや楽しさを求める工夫は、その次にあることです。″
料理について、勝手に自分でハードルを上げているのかもしれないなー、と思わされた。
肩の力を抜いて、「家庭料理」をやっていきたい。
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料理を負担にしてはいけない。でも力は抜いても手は抜くな、というメッセージを受け取って、早速一汁一菜を試してみた。
これまでおかずを3~5種類出していたが、メインディッシュはもちろん他のおかずも作らないというのは意外と勇気が必要だった。これまで品数を多く用意するのに手一杯で、器の選び方、盛り付け方などあまり意識できていなかったと気がついた。
ご飯と味噌汁とお漬物しかないと、もう少しきちんとご飯を炊いてみたいと思うようになった。
土鍋を買って炊いてみようかな。
◉ハレの日の料理はお祝いの日を前にしてみんなが集まり一緒に準備したものである。手間と時間をかけて料理することに意味があり、そこに喜びを感じていた。
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料理とは何なのか。料理のルーツから、和食のあり方など日本人が料理をどのように扱ってきたか、これからどのように考えると良いかという提案がサクッと読める分量•文体で書かれた一冊。
一汁一菜を押し付けられるのでは、という先入観があったけれど、「一汁一菜をベースに考える」という提案なのが良かった。プラスすることが悪いわけではないというのは取り入れやすい考え方。どうしても主食を中心に献立を考えることに毎日大変さ面倒臭さを感じていたけれど、ご飯と汁物をベースにして考えるととてもやりやすい。分かってたようで目から鱗だった。
毎日毎日やってくる料理時間を大切に考えられるようになる思想書という感じ。サクッと読める分端折られているようにも感じたので、物足りなければ著者の他の本も目を通すのが良さそう。
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料理哲学を述べた本
料理を負担と思う人に、ほらこんなに人間にとって根源的な行為で最高なんですよーと語りかけるかんじ
自分は料理負担と思ってないしむしろ楽しんでるんだなっていうのを逆に発見した
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仕事を始めてから、料理が苦しかった!
なんで?
でも、この本を読んで、料理することそのものを楽しんでいた子どもの頃の気持ちを思い出して心が軽くなった。同じく、母が台所に立つ時の匂い、音、心地よさも…。
すごくオススメの本です。
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前回読んだ本と主張は変わらない。料理は美味しくなければいけないということもないし、家では料理をする人が偉い。日本推しが若干強すぎるようにも思うけど、基本的なところは肯ける。
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料理することって、清々しい行為だなと思った。
いつも時間に追われてバァーっと作って慌てて盛り付けて、はい、できたよ食べて!
という感じだった。
この本を読み終えてから、
時間はないままでも、
場を綺麗にする、整える、を意識し始めた。
それだけで、心が落ち着き、幸せを感じられるから不思議だ。
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ハレとケの概念、一物全体の言葉が勉強になったし、和食と西洋料理の違いも面白かった
料理が下手だと自覚しているので、おいしさを求めず自然に寄り添う感覚で料理できれば良い、というところに救われる気持ちになった
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一言に料理といってもプロの料理、家庭料理や和食、洋食など様々カテゴライズがあり、またそれぞれの調理方法に言われてみるとなるほどなとなる特徴があることがわかった
ボリュームはそこまでない一冊だが多くの気づきが得られた
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土井先生の言葉が優しい。厳しくも鋭くもあるのに優しい。一生懸命生活しようと思えた。
読みやすい親しみやすいこの本の中で、一汁一菜はもちろん、人類の進化や細胞、地球のことにも触れている。料理のことだけじゃないのがすごい。土井先生、たくさんの本を読んでこられたのだなあ。
簡単な料理をゆっくり作って、ゆっくり食べよう。きれいに整えよう。
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肩肘張らず、かしこまらずに読める土井先生の料理本。序盤は日本の食文化の概略、日本に入ってきた諸外国の食文化の分類、ケとハレの概念から見る料理など、いわゆる「日本料理総論」みたいな内容。後半は、前半の内容を踏まえてどのように「料理や食事を整えるか」という、和食の精神性に話が及ぶ。
人はなぜ料理を作るのか。なぜ、家族に料理を出すのか。どうやったら、美味しい料理を楽しく整えることができるのか。
具体的なレシピは何一つ出てこないが、料理を作る楽しさや面白さ、料理をすることが人が生きる中でどれほど大切なのか、ということが、煮物に味を染み込ませるように、ゆっくりと丁寧に書かれている。
土井先生は、いろいろな場所で「食事は、丁寧に整えられていれば一汁一菜でいい」と繰り返しており、この本の最終章でもそれは触れられている。
忙しい時には、この本を読んでふっと肩の力を抜けばいい。そして、ご飯と味噌汁と漬物をきちんと膳に並べて食事を取れれば、日本人ならそれで充分なんだと思う。
料理をすることにプレッシャーを感じている人や、食事の支度をすることに疲れてしまった人には、特に響く本なのだろうと思う。
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著者の本は初めて読んだ。和食の文化や、料理をいろいろなことに広げる考え方を知ることができたと思う。
和食と洋食、日本と欧米の文化の違いも料理を通じて知ることができた。
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土井さんの思想が汲み取れず、
ついていけない部分もあるけれど、
半分くらいは沁みる文章もあった。
「料理するとは、自分を大切にすることであり、それが、生きていく自信になり、自立することにつながる。」
私はもともと料理に苦手意識があったからこそ、
当時と比べて料理が好きと言える今の自分は
何故か逞しく、生きることに誠実になったと思う。
ちゃんとしたいときも
ちゃんとしたいけどできないときもあるから、
土井さんに「一汁一菜でよい」
と言ってもらえるのはホッとするよね。
まだまだこの世には知らない世界があるな。
料理の熱が高いうちにいろいろこだわってみようかな。