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脳の仕組みや記憶について興味があったので、丁寧に解説されていて分かりやすかったです。
自分だけの考えに囚われない。他人と同じでなくていい。平均なんてない。様々な個性があるから新しいものが生み出せる。ここに強く共感。
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「どのようにして人間から個性や創造性が生まれるのか」について、脳の習性や統計学習の観点から分かりやすく説明されていて非常に面白かった。
とくに印象に残っているのが第3章。最近クリエイティブなこと出来ていないなと思っていたが、第3章の「本質を知ること」「外発的意欲・内発的意欲」の部分からその理由が分かった気がする。
この本を読むと、帯のDaigoさんが言う通り、自分の才能の伸ばし方のヒントが貰えます。
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人間が学習するプロセスについて平易にまとめた書籍。
人間の学習は基本的には、統計学習が基本にあるということだと理解したが、統計学習にも発散する方向と収束する方向がある。
何か創造的な方向のアイデアを出そうというときは、例えばブレストとか発散方向にもっていくという傾向があるため、創造性には思考の発散、という印象があるが、実際には収束も重要となる。不確実性という切り口からは、収束方向は不確実性を下げる方向、発散方向は不確実性を上げる方向といえる。この相反する方向のアプローチがどちらも必要ということが面白い。
ひらめきが生まれる流れとして、ワラス4段階のプロセスがあるがそこでもいったんは収束的な思考がポイントになるらしい。
結局は、収束と発散を行ったり来たりするということで、具体と抽象を行き来するということとも近いように思う。
そのような思考の行き来を意識的に行うことで創造性を増すことができるかもしれない。
統計学習を繰り返すことで、予想の精度が上がりちょっとしたズレを遊びとして盛り込むことができるということも参考になった。訓練された音楽家は、リズム、音程など正確なものが学習で身についているから少しのズレがわかる。だから、そのズレを個性として感じることができる。
私は合唱をやっていたことがあるがマニアックな人は、コンクールで同じ曲をいくつもの別の奏者が演奏するのを聞いて、その違いについて論じていた。私自身はそこまで聞き分けるほどの統計学習ができておらず明確な違いを感じることができなかったこともしばしばなのだが、それは学習量の違いからくるズレの認識精度の違いなのかもしれない。
本書では、このあたりの説明を横軸にズレの度合い縦軸に確信度を配置した2軸のグラフで説明している。このグラフが正規分布のような形状をしているのだが、十分に学習している人はこのグラフの分散が低い形状になっている。このため特異な情報はズレだと認識できるというものである。この説明が個人的にはわかりやすいものだった。
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脳科学や思考を中心とした話が大半であり、タイトルのようなことを述べているのは最終章近辺だけでした。
予備知識としては大事なのかもしれないが、ちょっと肩透かしを食らう本かもしれません。
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不確実性とか統計学習とか一度で理解するのは難しいと思いました。なんとなーく分かる、って感じで読み進めました。人間をいかす、個性を生かすの章はとても納得しました。
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いや、面白かったし、読後の完全肯定してもらえる感がとても良かった。
本当は「生物はなぜ死ぬのか」を探していたのだけれど、よい出合いをしたと思う。
それは今度借りたい。
本書は脳神経科学者による、脳の統計学習システムについての解説が大部分であり、タイトルの「AI時代」や、「才能を伸ばす」については気持ち程度に触れていました。
がっかりされるとアレなので、念のため。
脳は揺らぎを好むという話、とても興味深く読みました。
不確実性がゼロでも、不確実すぎても面白く感じない。
これって、(大きな声では言えないが)今の勉強にも言えることだと思うし、
行政書士試験のための勉強をしていた時にも当てはまること。
とっかかりが面白そう、で入れるものと、勉強をしていくと面白味がわかるものの両方あって、わからなさ過ぎても学習意欲が沸かないし、かと言ってわかりきっていることの復習を延々とするのもまた辛いもの。
過去問の一週目がとても時間がかかるのに対し、二週目からは短縮されていくのも多少は…きっとそう。
いや、既視感だけで解いてる部分もあるので…どうかな。。
納得したので、過去問の二週目に取り掛かることにする。
そうそう、最後の章に書かれていたエピソードが印象的でした。
アメリカ空軍機のコクピットを、パイロットの各パーツの平均的値が収まるように設計したけど、調べてみたらその平均値全てに合う体格をしたパイロットは誰一人いなかったという話。
平均にもいろいろありますけど、それってどんな意味を持つ数字なのか、使うときには考える必要がありますね。
備忘録
「収束的思考」と「拡散的思考」
「ゴールへたどり着くためのさまざまなプロセス・道はどれも正しく、どれも本人にとって最適」