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白木蓮はきれいに散らない (ビッグコミックススペシャル) みんなのレビュー
- オカヤ イヅミ (著)
- 税込価格:1,320円(12pt)
- 出版社:小学館
- 発売日:2021/03/25
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コミック 第26回手塚治虫文化賞短編賞 受賞作品
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紙の本
散り際が美しいとは言えない花を、あえて暗喩に
2021/04/08 10:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者は初めて読んだ。
高校時代の友人(女三人組)が初老期になって再会。「アパートを相続して欲しい」という、共通の友人(故人)から、弁護士を通しての依頼だった。事情を説明されて、びっくりする三人。誰も故人とは、それほど親しい間柄ではなかったからだ。
その謎も徐々に明らかになり、それぞれの生活がある三人は迷いだす。家族がいる者、おひとり様で働いている者、立場は皆違う。でも、老後をこの、白木蓮が咲くアパートで過ごすのも良いかな…、だけど…。
という物語。やや強引な設定にも思ったが、それなりに描きたいことは分かる。女性の現実と夢の交錯、それぞれの生き方と迷い。白木蓮は、肉厚の花弁が茶色に色あせてぼとりと落ちる、散り際が美しいとは決して言えない花。それを暗喩に選んだのもよく分かる。
まあまあ内容は納得いくものだった。が…。正直に言います、絵が雑駁に感じる。その分、星が減りました。
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