紙の本
2024年
2021/05/15 09:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
IATAの予測では、世界旅行が問題なく行けるのは2024年とあり、遠い先のことのように思えてきた。航空業界の現状と、血のにじむような努力の内容に心から応援したい気持ち。
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最後の章だけでよかったかな?と思いました。
コロナのときの業界をウォッチした内容がまとめて書かれていたのですが、ほぼ報じられていること、事実がメインに綴られているかなぁと。エッセイ本的な感じかなと思って読むといいと思いました。
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オリンピック特需で過去最高益を見越していた最中でのコロナ禍。特に国際線の利用率の著しい低下やそれに伴う各航空会社における雇用の維持などの苦悩、一方でその状況にあって応援する顧客、コロナ後のサービスの在り方など、さまざまな角度で語られている。安心して世界中に旅立てるときが来ることを心待ちにしていたい。
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コロナ以後の航空業界の状況をキャッチアップしたく読んだ。
各社の取り組みが記載されているので、目的にはフィットしていた。
内容や分析も妥当なように思える。
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BOOKOFF書店で購入。ニュースで航空関連の記事を追っている身からすると基本的に書いている内容は網羅していたが改めて見返すと言う点で意味のある本だった。
57ページ「世界中の多くの航空会社が加盟している団体であるIAEA (国際航空運送協会)は、2020年初頭からの総乗客数が12億人だったのに対して、感染例は44件にとどまっている上、これらの事例の多くはマスク着用が浸透する前に発生していたことから、「航空機内で感染するリスクは非常に低い」と発表している。」
81ページ「JALの対面接客でのホスピタリティー溢れるノウハウをお持ちの方がコールセンターでのアンケート業務をやりますと、我々社員よりもはるかに高い回答率が取れているわけです。どうして成果が上がったのかを聞くと、「例えば朝はお忙しいのでてきぱきと聞く。夕方はお疲れなので、ゆっくりと聞く」とのこと。メリハリを持って対応していただいたのが印象的でしたと話す。また、マニュアルにない部分でのホスピタリティーを感じることも多く、「まずは弊社のマニュアルを頭に入れて、お客様対応の中でマニュアルを外しての会話で話が盛り上がり、それが成果につながる。彼女たちは日常の会話のように答えを引き出すことができる」と言う。
94ページ「ピーチは、電車に乗るような気軽さで飛行機に乗れることを目指した「空飛ぶ電車」と言うコンセプトが近畿圏第10社を中心に支持され、関西空港からピーチで旅行に出かけると言う新しい旅のトレンドが生まれた。」
96ページ「関西空港を拠点としていたピーチは、成田空港を拠点としていたバニラエアと統合したことで、成田空港からの路線が大幅に拡大した。」
103ページ「これまでのジェットスタージャパンにおける国際線の機体運用については、夜から早朝にかけての便がほとんどであった。この運用には、国際線で早朝日本に戻ってきた気体を国内線に投入し、深夜に再び国際線に投入することで機体の運行効率を高めることができると言うメリットがあった。これが新型コロナウィルス感染の拡大により、国際線が運休することで効率が下がってしまった。」
118ページ「スカイマークは、ANA JALに比べても運賃がリーズナブルであること、さらにスカイマーク利用者はリピーター需要も高く、飛行機を手軽に利用する層に支えられていることが読み取れる。」
121ページ「スカイマークに対してかつてつぶやかれていた「安かろう悪かろう」と言うイメージが払拭され、顧客満足度も2020年度に第1位となった。単に運賃が安く、手順効率が高いだけではなく、機内の快適性も含めて評価された結果だろう。」
144ページ「飛行機は多くの場合、90日間に1度は実際に離着陸をしないと、より大掛かりな重整備をしなければならない規定になっており、それを回避するために乗客を乗せなくても90日一度は飛行機を飛ばしている。実際に2020年6月には誰も乗せずにA380が成田空港周辺を約30分フライトしたこともあった。」
187ページ「福岡空港の国際線は、日本の空港でありながらも9割以上が海外の航空会社の路線となっており、利用者層を見ても日本人利用よりも圧倒的に訪日外国人に支えられている状況とな���ていた。」
203ページ「コロナ禍でも黒字を維持した大韓航空に関して、これは全職員が2020年4月から年末まで輪番勤務を行い人件費が大幅に削減できたほか、大韓航空のソウル仁川空港の貨物ハブ戦略が大きく貢献している。」
206ページ「ANA JAL両者とも、しっかり収益が出せる路線を需要に見合った機体で運行し、堅実に黒字化を目指す形方針である。より具体的に言えば、大型機を大量に飛ばして収益を拡大させるエミレーツ航空やカタール航空のように全世界へのネットワークを拡大するのではなく、海外の提携航空会社とのコードシェア便や収益を分配する共同事業(ジョイントベンチャー)を展開するなど、自社で確実に収益を出す部分とアウトソーシングする部分を明確に区別している。」
226ページ「新型コロナウィルスの感染拡大が就職収束した後には、国内線国際線ともに航空旅客に占めるレジャー需要の割合が高まると言われている。そういった観点から注目したいのが、国際線中距離路線が中心となるJALグループのLCC、zipエアとANAホールディングスが出資するブランド名未定のLCCだ。」
229ページ「だが、LCCは国民生活や経済において不可欠な存在ではないと言う認識をされているケースが多く、基本的に一般的な民間企業同様に自社で必要な融資等を調達することで運行の継続が可能となっている。航空会社を専業としている独立系L CCは、自力で資金調達ができなければ運航を継続することが不可能だ。日本でもAir Asia Xジャパンが運行終了、破産に追い込まれたほか、海外でもタイのノックScootなど、運行休止に追い込まれているLC Cが出てきている。やはり日本同様に強いのは、フルサービスキャリヤが出資しているLCCとなる。こうしたエルシーシーはグループのシナジー効果を高める位置づけになっていることもあり、フルサービスキャリヤ本体からの支援が得られ運航が継続できている。」