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フードファイターの心の動きが凄くリアルで、撮影の裏側はきっとこんなことも行われていたかも…って思わせるようなリアルな描写が沢山あります。(苦手な人も多いかも)
ただ、後半からのリアルさと物語のスピード感は、実際自分も食べているような、その場に居合わせているような臨場感を感じられるので、読後感は気持ちだけでお腹がいっぱいになりました。
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フードファイターの葛藤。
王者でいることのプレッシャー。
食べることは自分との闘い。
大食いタレントの方たちの気持ちが少し垣間見えた1冊です。
最初から最後まですごく勢いがあって、さらっと読めました。
なんだか爽快。
でも、終わり方がちょっとモヤっと。
この後、どうなるのか…
ひとりひとり想像の中で、主人公、一果の描き方が変わるのかと思うとそれもまた面白いな。
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図書館で借りたもの。
常人離れした容量の胃袋を持ち、大食い大会番組を四連覇中の一果。若く可愛く食べる姿が美しいクイーンとして人気を誇るが、思わぬ相手に敗北。クイーンの真の戦いが始まる!
初読みの作家さん。
大食いってすごい世界だ。
あまり好きではないけど…。
エンタメっぽい感じかと思ったら違った!
躍動感ある表紙が良いです。
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女性フードファイターの壮絶な戦い。
それは体と心の内側の戦い、内臓器官のアスリートだ。
半端ない臨場感。
圧巻の表現力で、文章がまんま腹になだれ込んでくる。
臓器がゾッと汗をかくようなラストに、
タイトルの『エラー』が鳴り響く。
しかし、人って文字だけ喰らって、こんなに満腹になるんですね。うっぷ!
一番ビックリしたのは、作者の山下紘加さんご自身が、ステーキはおろか、ハンバーグも焼肉もありとあらゆる肉料理を食べたことがない、と仰ってたこと。
なにその表現力……底なしなの⁉︎
他の作品も読んでみたいです。
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BUTTERが食欲を刺激する文章なら、これは満腹中枢を刺激する文章だった。無理に食べ物を口に運んでいる時の描写が上手すぎる。こっちまで辛くなってくる。
ラストがタイトル回収ってことなんだろうけど、そもそも大食い自体が結構人としてエラーじみてるところあると思っていて(元々大食いの人がそうというわけではなく)、学生時代特盛のラーメンを朦朧としながら無理やり口に運んでる時「何が楽しくて自分はこんな百害あって一利もなさそうなことを……」と思ったことを思い出した。
あと主人公の友達が全体的になんか嫌な感じじゃないですか?!
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文章の勢いにつられて一気読み。すごい世界だ。そしてこの終わり方よ。もうこの番組は打ち切られるのだろうか。一果さんの真面目さ。
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読後感が重めです。好き嫌いは分かれそう。フードファイターに元々良いイメージは無く、読んでみてもやっぱり何でそんなことしてしまうんだろうという気持ちの方が先に出てしまう。けれどもリアルな表現、臨場感、映像を見てるかのようだった。
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フードファイターの話。
周囲のモヤモヤしたことでなんだか心が抉られた。
ほどほどがいいなって思った。
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YouTube ぶっくまちゃん で紹介されていて面白そうだったので読んでみました。
大食い番組に出てる子が主人公の話で、ギャル曽根ちゃんみたいにキレイに食べ方でアイドル性があって可愛いらしい女の子。タレントといっても、大食い番組1本しか出ないからこの番組の為にアルバイトを休んで3ヶ月特訓したり大食いに対するこだわりがあり、戦い方の美学があるが、ライバルが現れて、ライバルはエンタメとして大食いを演出するやり方に何の抵抗も受け入れてやってしまう。主人公は葛藤しつつもアスリート的大食いを最後まで貫き通すが、ラストは想像にお任せ的な終わり方だったが、読んでいて段々熱くなってくる本でした。
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読んでいるだけで身体の至る部位が反応しそうなくらい、描写がリアル。味わうための食事ではなく、勝つための食事という切り口が独特で、自分までフードファイトしたみたいな読後感だった。大食いの感覚をどうしてこんなにリアルに描けるのか、ただただ不思議。
コロナ禍で食生活を見直して最近食事量が減っていた自分としては、久しぶりにたくさん食べたくなったし、自分では絶対に食べられない量を食べられた気にもなっておもしろい読書体験だった。
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「フードファイター小説」ってジャンルは生まれて初めて読んだかもしれない…
自分自身もそれなりに大食漢だとは思うのだけど、それを遥かに凌ぐ、内臓器官に負荷を掛けてまで鍛錬して早食い・大食いに挑み続ける女性の話
怖いし気持ち悪いし、単純に不快だと感じる人が多いのも頷けるけど、その道を選んでしまった一人の女性の末路は………
読むのに割と胆力が必要かもしれません
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最近大食いの地位が上がっていますが、食べ物を無駄にするという観点で批判を受ける事は重々承知。嫌悪感を抱く人がいる事も承知。その上で僕は大食いを見るのが好き。沢山の食べ物が華奢な人々の体に吸い込まれていくのを見るのがとても楽しいです。
そんな大食いの世界を小説にしたのは記憶の限りこの本が最初なのではないか。
エンターテイメント性を高めつつ、容姿がいい人が多数いて、昔のように素人がわき目も食い散らかしているというイメージは無くなりました。
それが大食いのイメージ向上につながったと思うし、TVでの露出が多くなった切っ欠けには絶対になったはず。アイドル的な容姿の女の子が異常な量の食べ物を食べるって物凄いギャップですから。
本作もアイドル的な容姿で大食い番組4連覇の偉業を成し遂げるも、体(胃袋)と頭が段々と足並みそろわなくなってスランプ状態になります。5連覇を逃し再起を期す彼女はいったいどうなってしまうのか・・・。
大食いファンとしては誰が誰モデルなのかなと気になる所でありますが、鉄仮面は菅原さんがモデルなんだろうなきっと。あとはなんとも言えないです・・・
ちなみに昔は24時間で巨大なカメに入ったラーメンを食べ続けるとか、競技者としてもえぐいものが多かった気がしますが、最近は大分美味しそうなもの食べていますよね。食べ方もみんなきれいなので、見ていると逆に食欲湧く位です。
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食べることや食べ物についてはかなり微細に描写するのに、人物の解像度は低い感じ。フードファイターを題材にした小説ということで興味をひかれて読んだし、十分面白くもあったけれど、なんだかいまいち踏み込めていないというか、物足りないというか。
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フードファイトで自分の底を知りたいと思う、大会四連覇中の一果。
ライバルや彼氏、プロデューサーや女優志望、全てをねじ伏せた先に彼女が得たものは一体何だったのか。
食べる描写に、こんなにレパートリーがあるんだって驚いた小説。
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お腹一杯。
読了後の満腹感が半端ない。
主人公は常人離れした容量の胃袋を持ち、大食い大会番組を四連覇中の杉野一果。
ネットとテレビで放送される『真王』では、その可愛い容姿と食べる姿から、視聴者に「大食い界のプリンセス」と呼ばれ人気を誇る。
無敵かと思われた一果の前に突如現れたライバル。
勝利する為にトレーニングを重ね、少しずつ壊れていく一果に狂気を感じるが、その食へのひたむきさには畏怖の念さえ抱いてしまう。
大会の描写は凄まじい。
「おかわりください」の様子が眼前に浮かんで来る。
もうこれしか考えられないタイトルに脱帽。