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上巻は2週間くらいで読んだけど、下巻は読み終わるまでに2ヶ月くらいかかった… 冬眠して時代がぽんぽん進むのにあまりノレなかったかも。
程心(チェン・シン)は地球文明の終末を任せるには優しすぎたし、突然センチメンタルな気分になって判断を誤るのはなんとかならんかったのか?
雲天明(ユン・ティエンミン)のお伽話と、太陽系が暗黒森林攻撃を受けるあたりは面白かった!
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ありがとう 『三体』物語。
とても楽しかった。
一年前まで、昔SFが好きだったことを、すっかり忘れていた。
かつて、星新一や筒井康隆で不思議な空間に身を委ね、眉村卓、小松左京で大いなる冒険心を掻き立てられたころが、確かにあった。
コロナ禍の中、とてつもなく大きな宇宙の物語ーーまさに膨大な時間を描く大河ドラマーーに浸ることができたことに、感謝。
これからもSFを読んでいこう。
本当にありがとう。
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三部作全て読みました!
ディアスポラ、百億の昼と千億の夜を読んだことがあったのですが、翻訳された大森先生がおっしゃっていたように、これら作品に負けないくらいすごいスケールのお話でした。多次元ってほんと、どんな世界なんでしょうね。
もしも世界が終わっても、いつか私達の文明の遺物が別の文明、あるいは新世界に発見されたらいいなと思いました。
※読み進める手は止まらなかったのですが、ちょっと著者の女性観が自分にはあわなかったのでそこは苦痛だったかなと思います。
重大な政治問題が発生したときや、またパニック時に人間がどのように振る舞うかをかなり濃く描いている作品ですので、いまの社会状況にオーバーラップする部分もあるかも…。
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面白くない。
小学生の時に宇宙の外には別の宇宙がある、とか想像するが、それ。
主人公の程心の失敗で世界は滅び、彼女はさまざまな幸運で次の宇宙に生き残る。
なんだそれ。
Five Stars Storiesの天照とラキシスでもあるまいし。子供じみた話がなぜここまで人気なのか、。
最初の三体は面白かった。 三体IIもiiiもこうと荒唐無稽すぎてついていけない。
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三体Ⅱのラストで物語は綺麗に幕を閉じたように感じ、Ⅲは番外編のような位置付けなのかな、と思いながら読み始めました。
しかしⅢを読み進めるうちに、Ⅱまでの世界とはまた何段もスケールの違う物語の始まりだということがわかります。
様々な偶然の結果として辛くも三体の脅威から逃れた地球人類が、さらに様々な偶然を重ねて、最終的に宇宙に回帰するまでの物語の壮大さに驚きます。
そしてその結末を産んだのが、時空を超えても変わらない程心の自分以外の存在への責任感である、というのが、とても印象的でした。
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程心が主人公になり、太陽系が三体に滅ぼされかけていたところで逆に三体人の故郷が何者かに攻撃されて滅んでしまったところから、今度は地球の番ということで地球人の防衛が始まった。やはり光速が越えられないところで粒子が太陽に山体整形と同じように攻撃されても生きんこれる方法として、木星の影に隠れたが、未知の相手からは2次元への飲み込みという方法で攻撃されてしまい、残ったのは程心と部下のAAのみとなってしまった。 そのあと以前地球を離れていた生き残りと遭遇しやはり光速運動の残滓であるモノリスに入った程心は雲天明からもらった小宇宙で過ごすが、やはり最終宇宙に戻っていく。 その後は読者の想像にという事で後を引く話であったが、まあ、後味はそれなりに良かったかな。ただ長かったなあ。。。
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人類の命運を左右する決断を繰り返し、
光速も時間も次元も時空さえも越えた先にあるのは愛でした。
「愛・覚えていますか」や「オカエリナサト」、
「ジージクジオン!」とか「Komm, süsser Tod / 甘き死よ、来たれ」が脳裏をよぎる。
万感。
さらば、全ての三体。
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はぁ〜、、、この3部作最高!
私が今まで読んだ小説の中で、様々なジャンル総合して面白さ第一位です。
下巻は、雲天明が程心に話した物語の内容から始まります。
物語に隠されたメッセージの解読の為に情報解読委員会「IDC」を設置。
はたして地球文明は解読に成功し、攻撃を回避することができるのか。
SFの枠組みを超え、パニックホラー、心理、哲学、地球の歴史、美術、謎解きなど、色々な要素が凝縮した世界観がたのしめます。
その上、宇宙、時間、空間、全てにおいて、スケールがとにかくでかい!
それでいて、心の中や目に見えたものの表現の美しさ。
絶賛しすぎかもしれませんが、響いたのです。
私の中のSFの概念が変化した小説です。
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次元や光速など、私には理解が難しいところがとても多かったけれど、細かいところは気にせず、映画を見ている気持ちで想像しながら読んだ。これまでよりも更に広い宇宙の話になり、時間軸も壮大で、圧倒された。この「三体Ⅲ 死神永生」は作者が一般向けではなくSFファンに向けて書いたのに結局一番の人気となった、とあとがきにあったが、私にとってもこのシーズンⅢが最も面白かった。
この世界・宇宙は途方もなく広くて、でも他の星や他の生物に生まれずに今この地球に私としていることがなんだかものすごいことに思える。それに、気の遠くなるような長い時間をかけて、今この瞬間を迎えられているのだなと思った。
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宇宙は、意思ある者たちの作為によって、次元を下げ、光を遅らせ、時を止められて、熱死する。壮大な年代記。
人新世は地球環境の話だが、これは大宇宙の話。
次元攻撃のカタストロフ感はただならぬものがあった。
今日もなお、これだけに壮大な物語を構想できるという劉のSF的想像力は信頼すべきものだ。
スピンオフ作品にも期待したいし、Netflixが進めていると言う映像化も楽しみだ。
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まさか次元攻撃されるとは。。。
ただ、個人的には黒暗森林のほうが好みかな。敵がよくわからなくなった
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上巻とはがらりと趣が変わり(※雲天明のお伽噺以降)、緻密な描写で壮大な時空を描くハードSFな展開に。
キャッチーさはないが難解で力強いストーリーは、前作とはまた違った面白さを味あわせてくれた。
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上巻に続き、下巻。
■下巻は後半に進むに連れ、時間がどんどん未来に流れていく。
はっきりいって自分の頭では想像のつかない時間軸にストーリーが展開していき、途中少し疲れてしまった。
終盤、ほぼエンディングに近いシーンなどでは主人公やその周辺人物、三体星人の描写がかなり端折られている感は否めない。作者の考える宇宙の終焉って「こんなんだぜ」っていうアイディアが箇条書きされている感じ。
■宇宙の終焉、人類・生命の終焉の危機にあたり、彼らがどのように考えどのように行動し、生命の責任を果たしていくのかについてはより詳細に深く描いてほしかったとも思う。
■作中いくつか描写されていて気になったのが、「敵は〇〇と考えるに違いない」など、敵に対する人間の楽観的・主観的なものの見方。
結局、敵は地球文明と同じ土台に立っている文明ではないので、まさに字のごとく虫けら同然に駆逐されてしまった。
敵の立場に立って考えるとはよく言われるが、あまりに実力差のある相手が敵となると、想像力が途方もなく豊かな人物でないと、敵の身になって考えるなんてできないんだろうなあと。。
■SF要素が各所に散りばめられていて非常に楽しめた。
個人的に好きなポイントとしては、3次元空間の2次元への次元削減と、ビッグクランチをやり過ごす方法論。
■太陽弾きに手紙を飛ばす(だったっけ?)次元削減攻撃は、公園で遊ぶ子どもたちが無邪気に蟻の巣に水を注ぎ込む様が頭に浮かんだ。
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とにかく情報量が圧倒的。驚きと共に新たな見解が得られる。人類に対する神話を残すかのような内容となっていて、絶体絶命のピンチでも、かなり都合良く話が展開していくと言えなくもないけど、神話なんだから、おぉそうかそうかそうきたかと、受け入れて素直に楽しんでおけばいいのだ。読めば自分を取り巻く「宇宙」を意識し、その認識が変わる作品なので、人類としては一度読んで、来るべき未来に備えたい(備えようないけど)。
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この超大作を中国圏に遅れること11年。英語圏からは4年遅れで遂に日本語版を読み終えることができた。感謝しかない。
雲天明からもたらされた情報により人類が行うべきことがだいぶ明確になってきた。とは言え暗黒森林攻撃を回避するためには、まだまだ高いハードルが残されているが、攻撃が想定される数十年後にむけ、着実に多方面の準備は進めてきた。しかし、そうこうしているうちにも常に暗黒森林に怯え、なにか未知の危機が起これば、またもや人類は持って生まれたエゴをむき出しにしてしまう。
そして遂に人類が想像してもいなかった方法(雲天明のお伽話には示唆されていたのだが)で、暗黒森林攻撃は実行される。彼らにとっては人類ごときが考える対策など何の障害にもなりはしなかった。
程心らはこの最大の危機に際し、人工冬眠を解除される。果たしてAAと共にこの危機に対処できるのか。
もう次から次へと予想をはるかに超える事態に見舞われ、消化するのが大変だが、実にワクワクさせられる。著者の想像力にすっかりやられてしまった。
次元は攻撃用、光速は防御用なんて誰が思いつくのか。しかも現在宇宙の次元とか光速とかの有り様も実は違うとなれば…。そんな宇宙規模の想像を絶する事象についても描写が素晴らしく、読んでいて情景が目に見えるようである。こんな世界を体験できたことが本当に嬉しい。星間雲が少なく天の川銀河の光だけで夜でも影ができる、そんなオリオン腕にあるという星に行ってみたい。
ラストまで怒涛の展開で美しく完結した。そして自身は所謂三体ロス状態だ。これを超える地球外知的生命体SF小説は今後出るのだろうか。ネットフリックスで映像化される。今からはそれを楽しみとしよう。