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三体がついに終った。ちょっとロスな気分。
時間軸も含めて壮大なストーリーに引き込まれた。
個人的には三体2が一番面白かったけど
全体通して三体ストーリーが楽しめた。
この作者の作品が出たら、また読みたい。
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これまでのシリーズで物語の展開,スピードが加速して来たが,今作でその速度は臨界点を見かえて結末へと向かう.物語の舞台は地球から太陽系,銀河系,この宇宙の枠組さえも超えて拡大し続ける.このように徐々に拡大,加速していく世界の中で,読者は身に染み付いている時間,空間の感覚は乖離させられ,より俯瞰した視点で世界を見るようになりうだろう.しかしこの超次元的感覚とその世界を舞台としていても生命体としての人間を中心に据えている.故郷の宇宙への郷愁を描ける作品はこの作品だけだろう.SFでありながら,その枠組さえも超えてくる素晴らしい作品だった.
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三体シリーズ読了!惜しげもなく披露される怒涛のイマジネーション。描かれないストーリーにも想像が膨らんでしまい読み終わってからも楽しめます
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待ちに待った最終作。期待を裏切らない展開で、最後まで翻弄された。全体を通じて素晴らしい作品。個人的には最後はもう少し地に足のついた終わり方を期待していたが、この終わり方も三体らしいと思う。とにかく話のスケールが大きくて、今までにない読書体験だった。絶対にオススメ。
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とんでもない物語と出会ってしまった。
読み進めるたびに更新されていく世界にワクワクした。
宇宙とはなんなのか、この世界とはなんなのかという問いに正面からぶつかる三体の物語には圧倒された。
実際の宇宙も暗黒森林であるかもしれないし、高次元の世界が存在するかもしれないと考えてしまう。それほどの世界観と説得力がこの小説にはある。
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天明が程心に語ったおとぎ話からはじまる下巻。これがちゃんと物語としてもおもしろく、しかもそのあと示される謎解きも、納得感があってとてもわくわくした。
「ホーアルシンゲンモスケン」に込められた謎とかね。おもしろい。
しかし中盤以降は、それまで煉瓦を積むようにして構築してきたものがすべて吹っ飛ばされるほどの激しい展開……おもしろいんだかなんだか、正直なところ定めがたかった……ただ、「死神永生」というテーマは強烈に刻まれた気がする。しかもそこに「暗黒森林」理論が通底しているわけで、なんとも重く暗いテーマではあるけれど、それもこのくらい突き抜けると、なんか達観してしまうね。それこそがSFということなのかな。
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発散する物語。この「発散」は高校物理で習った「収束」の対義語として。
第三部はロマンチックなエピソードではじまったのでそういうストーリー重視で進むのかと思いきや、どんどんとハードSFな方向へ。最後には時間を超越し光速を超越し生命に与えられた時間を突き抜ける。ただ終盤の怒涛のテンポは例えて言うなら、仮面ライダーシリーズの最後の2話のよう?でギアチェンジがちょっと性急だったか。
ともあれ充実の読書体験を得られる三部作。
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最初におとぎ話から始まる。
読み終わってみるとそういうことかと思うのに。
時間を超え、光速で航行する。
とんでもないことの連続。
ただ、それが急でちょっと・・・
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中国SFの大きなうねりの中心に位置する三体三部作の最終巻。前作がハッピーエンドと取れなくもない終わり方だったので、どんな話になるか想像つかなかったけど超絶怒涛で最高にオモシロかった。スペースオペラという言葉がふさわしい作品。
前作で描かれた面壁人作戦の裏で走っていたもう1つの作戦から物語は始まる。本作は合間合間に別視点をいくつか挟むものの、基本は程心という女性の主人公の視点で進んでいく。前回は楽観的なボンクラのルオ・ジーが面壁人として活躍したが、今回は悲観的なボンクラの雲天明が登場。安楽死というセンシティブなテーマにリーチしつつ儚い恋物語、まるで織姫と彦星のような関係で物語の最後まで駆け抜けていくところがオモシロい。序盤も序盤で雲天明が悲しすぎる形で宇宙へ射出されて、まー当然伏線回収あるんでしょうねと思いながら、いつくる?!と期待しながら読んでしまう。その理由としては前作の後半よりもキツい絶望があるから。水滴の暴力性は三体から直接もたらされたけど、今回は被支配下で起こる人間同士の嫌な部分が出てるから。しかもオーストラリアの中心部の砂漠エリアでキャンプしたことがあるので、その頃のことを思い出して何とも言えない気持ちにもなった。
安楽死やジェンダー論といった現在進行形で議論が続いているテーマへの言及、配慮があるのも興味深かった。SF作家が未来を提示する仕事だとすれば著者は見事に仕事をまっとうしていると思う。さらにコロナ禍という平時ではない今、刺さるのは全体主義の話。地球外生命体が登場したときに全体主義が簡単に蔓延すると語られているのだけど、それはまさにコロナという人類共通の敵との戦いにおいて何度も見かけたので実感を伴って理解できた。
結果的に進歩を諦める心が人類を危機に追い込んでいくわけで、向上心は大事だし未知の何かにトライする姿勢を忘れてはならない。過去作に比べて何度もこの点が強調される点が印象的だった。ただテクノロジー無敵!と言い切らない良さもあり、よくこんなこと思いつくな〜という著者の想像力の果てしなさにただ脱帽するしかなかった…エンジニアに出自があるにせよ、どういう脳みそしてたらこんなことを思いつくのか?
あとエンタメ好きとしてアガったのは物語のアナロジーが世界を救う鍵となっているところ。何かを見たり読んだり聞いたりしたときに作者の意図を読み解く。これはエンタメの楽しみ方の1つだと思うけどガッツリ物語内の物語のメタファーを登場人物たちと一緒に考えるという仕掛けがユニークでオモシロかった。そこから二重三重の仕掛けと展開が用意されていてマジでスケールがデカ過ぎて上巻含めて過去二作も置いていかねない勢いだった。リアルタイムに読めたことが何よりも嬉しく数十年後に「三体で言ってたことが現実に!」と言える時代がくるのか。ここから著者の過去作のリリースも続くそうなので他のも読んでみたい。
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大満足。
数年前に興味本位で読み始め、ついに完結。
読み終えた今は少し寂しさを感じる。
人の想像力の可能性に感動した。
3巻は1巻、2巻とは少しテイストの違いを感じるところが多々あった。女性が主人公というところが大きかったのかもしれないし、中身としても伏線を張って後半に回収する感じは他の巻ではあまりなかった気がする。もちろん、面白いことには変わりはないが。
低次元、高次元を想像することは難しい。もし叶うなら、そんな世界を是非見てみたい。
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もう三体関係ないやんw
SFなので想像力を働かせて読む本なのはわかるが、この作者の文章はとても何を言っているかがわからないシーンが多々あるので、そのたびに意識が飛ぶ。
全編を通して小説として書いているのか論文として書いているのか、そもそも人に読ませようとしているのかを疑ってしまう。これほど何度も何度も寝落ちを食らわせて同じ行を読ませたSF小説も珍しい。ほかの人の評価は知らんが自分には星1だった。総合としては2かな。面白いくだりもあったがこの最終章は蛇足でしかなく、ラストの結末はもう考えるのが面倒臭いから一気にやっちゃった感がありありとわかる。
で、結局作者は何が言いたかったの?
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2021-06-19
すいません。今までの星4つを5つに変更します。
いやあ、堪能。至福の3週間でした。寝不足だけど。
1人の女性の怨嗟にはじまり、1人の女性の寛恕におわる。救いはあるが容赦はない。素晴らしいです。
あえて言うと、描かれるのはみんなエリートで、市井の人の描写が棒人間なのが残念。オスマン帝国や紙切れ発射のパートがアリバイ作りに思える分、それくらいならただ翻弄されるキャラクターのエピソードがあっても良かった気がする。
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物理学の素養が欲しいな〜!
正直2まではなんとなくついていけてたんだけど、3になるとかなり厳しい。
これまで以上に過酷な展開が続き、絶望的すぎて一時は悪夢を見るようになって読むのを中断していた。
そこまでして生きたいか?と思うところもあるけど、葉文潔が「生命にとって文明の存続は第一目標」みたいなことを言ってたし、そういうことなのかな。
現代のわたしたちは宇宙は無限の未知でいっぱいだと思っているけど、案外すごく狭くて息苦しいところなのかもな。
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おもしろいお話でした。最後は、新しい宇宙で程心と関一帆が幸せに暮らしていく・・・えっそうなのと思ったら、さすがにそのエンディングでなくてよかったです。また、その前の段階で、青色惑星に残った艾AAとそこに現れた雲天明とのエピソードも何か記してほしかった気がします。そうは言っても、全体を通して壮大な物語で実に楽しかった。ただ、個人的には、自分の知識が不足していて、二次元攻撃を仕掛けてきた文明が、自分たちもそこに巻き込まれないのかとか、宇宙をリセットしようと活動する帰零者は、その結果をどう確認するのかとか(そんなことは確認する必要はないかもしれないけど)理解できず、ちょっと悶々としています。もう一度、Ⅰから読み返してみます。
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三体Ⅱに比べるとかなりテンポが速く私個人としては読みやすく感じたが、このあたりは賛否があるかも。
「Ⅰからえらく変わったなぁ」が読後すぐの感想。スケールの大きさに圧倒されて凡人の頭ではついていかない。ここはどこ?どこに着いた?ワタシ今、家にいるよね?みたいな(笑)
とにかく進む。やたら時代が進む。それを面白く感じるかどうかがひとつのポイントかな。
時代が進みすぎるので年表が欲しいと思ったが(うっかり巻末あたりの年表を見て衝撃うけた)、年表そのものがネタバレ感があるので脳内で整理しつつ一気読みがおすすめ。
面白いのだが若干ご都合主義に見えなくもない。読んでる最中はその感覚は全くないのだが、読み終わるとちょっと肩すかしをくらったのかもという疑念が湧く。
時空を飛ぶんだから致し方ないし、主人公を一人として進めてる(主人公一人視点は読みやすい)し、先の世界に進むために仕方ないし、なによりフィクションなんだからご都合主義万歳なんだけど、ちょっとだけモニョモニョする。
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程心(チェン・シン)の立てた階梯計画実行の為に雲天明(ユン・ティエンミン)が選ばれるのは判るのだが、これ鬼畜よね。しかも雲天明の脳だけだし。
永遠の苦痛を味わう(可能性がある)事を色々シミュレートするのは読んでて辛かった。なので雲天明の再登場は素直に嬉しかった。キター!やっと真打登場!みたいで嬉しかったんだけどこの人、全然報われない立ち位置。
星はプレゼントするし、地球人類の為というよりは程心の為だろう物語(作中にしっかり書かれてある。なかなか面白い話)を作るし、極めつけは小宇宙のプレゼント。こんなに程心に尽くしてるのに全く報われない。やっとチャンスが巡ってきたのに程心、時空飛ぶし。しかも関一帆(グァン・イーファン)と吊り橋効果かなんかで、ちょっといい感じになるし。やるせない……。ここまで可哀相なのはどうかと。せめてAAと幸せに過ごしていたらいいなぁ。
Ⅱで定義された暗黒森林理論(宇宙では先に相手を殲滅させないと自分たちが殲滅する)がずっと横たわってて不穏な世界感の中、三体に支配され(オーストラリアへの移民はなかなか過酷)、それを逆転するのは痛快だったけど、そのまた上を行く未知な生命体の登場は心が折れる。三体もあっけなくだし。あんなに絶対的な力があったのにナレ死的な扱いはびっくり。そんなにあっさりですか!?みたいな。
真っ向勝負しても勝てなかった三体を、あっけなく壊滅させた未知なるもの(三体を滅した生命体とは別だが同等かそれ以上)に、地球人類が勝てるわきゃないわなぁ。
しかも、その滅し方の秀逸な事。カードサイズ程度のペラペラな小さなモノが太陽系(3次元)を2次元へ落として潰滅させるのだから恐怖しかない。まさに蟻の一穴。その攻撃に飲み込まれてゆく辺りの描写がとても丁寧に書かれてあるので読んでて苦しくなる。それ以前に宇宙都市を丁寧に描かれてあるだけに余計に辛い。人類は掩体計画が生き残る術と信じて突き進んでいたのにやるせない。
3次元から2次元に落ちたその空間(暗黒物質?ブラックホール?)は止まらずに永遠に宇宙に広がり続けるというような事が書かれてあったと思うのだが、程心が居た時代ではその広がりが届いて無かったような気がするがなんでだろう……私の理解不足か、若しくはどこか読み落としたか……。
でもって、最後の方は難しくなってきて私の頭ではついていけなかった。宇宙は一つづつ次元を落としていってるとかは理解不能。もう無理(笑)
なので最後、程心と関一帆はどうなったんだろう。宇宙はどうなるんだろうという疑問符のまま終了。
いやでも素直に面白かった。二次創作(スピンオフ)とか出たら読みたいな。