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創造性とは何か探求していった先に、バカと秀才の2つの知性に辿り着いたところは、読んでてストンと納得しました。
アイデア発想、デザイン思考、コンセプトメイクなとで出てくる知識を体系的にまとめた1冊。
遊びと好奇心をもって根気強く進めていったところに本当のクリエイティブが宿るという筆者のメッセージが節々で伝わりました。
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イノベーションを創造する思考法というのは、デザイン思考をはじめ、いろいろあるけど、それらを見事に統合したような本。
統合というと、あまりクリエイティヴなものに聞こえないかもしれないけど、これまで別のものと思われていたものが組み合わされるというのがイノベーションだという説にしたがえば、この本における統合はとてもイノべーティブ。
そして、その根っこには、進化論という骨太のコンセプトがあって、進化というのは、言うまでもなくダイナミックなプロセスであるわけだから、統合のかたちも静的なフレームワークに整理されるものではなくて、ダイナミックなもの。
これは、ツールであるとともに、一つの思想である。実際、参照されている本もかなり根源的な本が多い。
ツールとしては、デザイン思考に近いんだけど、たくさんのアイディアを捻り出すための視点が整理されているし、たくさんのアイディアから選択していくときの視点やロジックも整理されている。
しばしば、右脳的なもの、全体論・システム的なものに比重が置かれるイノベーションに、ロジカルな思考とか、分解して考えることの重要性をしっかりと位置付けてあるところに納得感があった。
これ以上の内容は本を読んだ方がいいと思うので、紹介しない。おすすめです。
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アイデアの出し方の本。実践に落とし込むにはボリュームがありすぎるので何度も読まないといけないと思う。
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『適応』が難しく、使いこなすには時間がかかりそうだなと感じた。
空き時間に分散して読んだのでもう一度通読中。
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圧倒的読書体験!粗製濫造される本とは一線を画す、探究の塊のような書。気合の入った洋書を読み終えた読後感。「変異」と「適応」の二軸で進化のメカニズムと本質をオリジナルな視点で読み解いていく。創作に限らず、生き方のヒントにもなる。勇気をもらえる一冊だ。
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変異と適応を繰り返してきた生物や自然から創造性の本質を見出し、体系化した「進化思考」。
変異(HOW):偶発性を起点にした発想手法
適応(WHY):自然選択を起点にしたリサーチ手法
創造性を体系化した書籍、進化のパターンの百科事典。
いやはや、すごい本です。
変化をリードするのは、常識外れの方法を思いついてしまった人たちだ。バカになろう。エラーは多いほどよく、アイデアの質は問わない。変化を楽しもう。歴史的な発明もまた、まさかの偶発から生み出されてきたのだから。
今とは違う未来の可能性は日常に無限に転がっていて、誰かがその視点に気づくのを待っている。今とは違った方法に挑戦する心を持ちつづけよう。 ー 201ページ
変わるものと変わらないもの。この話に似た言葉を、老舗企業の経営者からよく聞く。日本には一〇〇〇年以上も続く法人がいくつか残っている。また世界中には、創業から二〇〇年を超える会社が五五八六社あり、そのうちの半数を超える三一四六社は日本の会社だという。私も、創業三三〇年を超える日本最古の煎茶商、山本山のブランディングに関わらせていただいているが、それらの会社には共通する老舗独特の知恵がある。それは、伝統と革新のバランス、すなわち不易流行だ。変わるものと変わらないもののバランスが保たれたとき、過去からの文脈を時代に合わせる適応が可能となる。このことを、脈々と伝統を受け継いできた昔の人は、よく知っていたのだろう。 ー 291ページ
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『東京防災』で有名な太刀川さんのノウハウをまとめた本です。分厚い本ですが、とても面白く、苦にならずに読める本でした。
「創造」のプロセスを「進化」や「言語」との共通点で探るアプローチがとても興味深かったです。各章がちょっとした小話で始まる構成も飽きさせない仕組みで、よく考えられていると思いました。
実践的な内容なので、読み込むほどに真価を発揮する本です。
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創造性を育むためにはどうしたらよいか?
生物の進化と照らし合わせて、考察した一冊。
変異(狂人的思考、発散)と適応(秀才的思考、収束)を組み合わせることで、創造性が生まれる。
変異には九つのパターンがあり、
(変量、擬態、欠失、増殖、転移、交換、分離、逆転、融合)
適応には四つの見方がある。
(解剖、生体、系統、予測)
特に適応は、時空間的に考える事で洗練されていく。
内部(解剖)と外部(生体)、過去(形態)と未来(予測)
創造性が必要な場面で、このフレームに当てはめて、考えを進化させていきたい。
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素晴らしい本でした。著者らと一緒に働いてみたいと思いました。
途中は生物の講義のようになって少し中だるみしましたが、
人間が生態系の中のちっぽけな存在であることを認識し、
それでも大きな命題を持てればより上手い創造がなせるような気がします。
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手元に置きたい一冊!いわゆるデザイン思考よりさらに一歩進んだ、体系的な考え方。デザインと名のつくものには全て応用が効く。いや、つくる人には欠かせない本。制度設計などにも役立てられそうだと強く感じた。久しぶりに、「これは面白い!納得感もある!」と感じた。装丁もとても綺麗。やや誤字脱字があることが気になる。
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何年も前に少しだけ会う機会があった太刀川さんの著書とのことで、読んでみた1冊。デザインの分野を進化の観点から見たときに見えてきた類似性、そしてその類似性はあらゆる物事そして種が「もっとよくなる」ために考えるときのアイデアの軸として共通につかえるものだった、だからそのアイデアの軸を身につけることができれば、天才でなくても新しいアイデアを思いつくこともできるし、そうやってみんなが考える力をつけていくことで未来をもっといいものにしていけたらというメッセージを強く感じる1冊でした。考え方を誰かと共有するのに、とても参考になる1冊でした。
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新たなデザインの手法とその論文ということなのかな?
生活する上で全てのものにデザインが関与している〜と思っていたけれど、生物の進化をデザインと捉えるって面白い発想。
自然の中を歩いていると植物などにもその美しさに心打たれることがある。そして自然の中はデザインの宝庫とも思う...
デザイン、生き残る術...
ものが溢れる中で淘汰される品々...
発想と視点...
術を知れば皆均一になるのでは?
いやいや ...
そこには「こちらに向かう」というベクトル、デザインする人のベクトルが作用するから同じデザインになることはないのか...^ ^::
やっぱり淘汰されるってことなのかな!?
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創造するクリエイティビティやイノベーションを生物の進化のプロセス、変異と適応の各要素に分解して照らし合わせているデザインに関する本。
そもそも良いデザインとは、という問から本書が始まり、それを生物の歴史、進化の過程の各要素に落とし込んでいるため、読み応えがある。
構造として本書を理解した上で、気になった要素を重点的に読むような辞書的な読み方のほうが、より理解しやすいと思います。
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著者とお会いすることがあり読書。
メモ
・デザインとは形によって美しい関係をつくること
・変異の思考と適応の思考。偶発アイデアと適応理解。変化と適応が進化と創造の鍵に
・変異に挑戦し続ける
・変異の9パターン
欠失 標準装備を減らしてみる
交換 違うものに入れ替える
融合 意外なものと組み合わせる
擬態 欲しい状況を真似てみる
転移 新しい場所を探してみる
逆転 真逆の状況を考えてみる
変量 極端な量を想像する
増殖 常識よりも増やしてみる
分離 別々の要素に分けてみる
・時空観学習の4つの観点
解剖 内部構造を観る観点。内部に秘められた機能や作られ方を理解し、ものが備えている可能性を発見する
系統 過去からの影響や文脈を観る観点。
生態 外部との関係を想像する観点
予測 未来を明確かつ希望あるものとして想像するための観点。未来を現実に近づける
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前から気になってた本で、そろそろ買おうかなと思っていたところ、とんでもないゴミ本であることが発覚。
まず本書の正誤表をググって、見ていただきたい。
よくぞまあ、ここまでミスったものを本に出来たなぁと呆れるばかりです。
しかも、ただの誤字脱字にとどまりません。
概念違い、根本的な認識違いまで大量にあります。
なんでこんなに間違ったものを記載したものを出したのか?と疑問に思って著者の太刀川 英輔をググってみました。
そしたらなんと、ただのデザイン屋じゃないですか。
てっきり人類学あがりの研究者かと思いました。
そりゃ、ただのデザイン業の人がお門違いの学問的領域を知ったかすれば、
間違いの嵐になりますね。
いや~、ヒドい本です。買わなくて良かった。
自分は分厚い本が好物なもんで、しかも装丁もオシャレだったので「これはその内買おう」って思っていました。
ただ、今までも沢山ゴミ本を掴まされた経験上、値段が張る本はしばらく泳がせておいて世間の評価や正誤表が出るのを待つようにしてたことが幸いし、
このゴミ本を買わずに済みました。
この本の購入を考えてる人は、まず正誤表をググって見てください。
その上で買おうと思える人は大した物好きです。どうぞお好きになさってください。