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NICU(新生児集中治療室) アラーム音が鳴る。
小さな身体で懸命に生きている。
母親、看護師、清掃員、臨床心理士、医師・・・7つの視点から描かれる物語。
新生児は痛いと言えないけれど大人も生きるのは大変だ。
ふと、そんなことを思った。
「働く場所」が良かった。
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大学病院のなかの新生児病棟NICU での日々や、そこに関わる人たちの人生の話。マンガやドラマ化された「コウノドリ」と似た雰囲気、舞台がNICUなため、もう少し深刻だけど。
自分の妊婦健診のときや出産時を思い出す。あかちゃんが元気に育っていくことは当たり前ではなく本当に 奇跡なんだと。妊婦や産婦、看護士だけでなく、そこに関わる清掃婦や心理士などの話もあって、つながっていくのがまたよかった。
当たり前のように毎日元気に暮らしている我が子が一緒にいてくれることのありがたさや嬉しさを忘れないようにしよう。
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看護師の立場、患者さんの立場、NICUで働く人々の立場と様々な目線でみた物語。
希望してやっとで授かることができても、頑張って出産しても悲しい将来が待っていることもある。
でも小さな命を大切に思って支えてくれる人は両親だけではない、もちろん子ども自身も頑張ってお腹の中で苦しみに耐えている、健康での出産は当たり前ではない、そんなことを学んだ。
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新生児集中治療室NICUを舞台にした物語。
全ての赤ちゃんが健康に生まれてくるわけではない。かけがえのない一つの命を守ろうとがんばっている人たちの物語。
でも誰より戦っているのは赤ちゃん自身…作中のそんな台詞にはっとさせられる。
この物語はフィクションであって、フィクションでない。現実に今も懸命に生きようとしている命があるのだ。全ての赤ちゃんが健やかに生きてくれることを願わずにはいられない。
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赤ちゃんの集中治療室、NICUに関わる7人がそれぞれ主人公になる連作短編。
時間と場所が短編毎に少しづつからみあう所が著者のセンスいいと思う。
あの時相手はこんな風に思ってたんだ、とかが後で分かったりする。
こういう小説読むといつも、世の中って一人一人の心があって、その集合でできてるんだよなーって改めて思う。
当たり前だけど、「赤の他人」とか「政治家」っていう記号みたいな集団も心の一つ一つの集合だなーって。
他のレビューでも多く取り上げられてるけど、やっぱり染色体異常の子とその両親の話が一番印象的。
最初に夫婦の気持ちがズレているところから話が始まり、出産後はどんどん心の距離が縮まって、後半夫が医師に伝えた意見が「それは私が考えていたのとまったく同じ意見だった」と妻が考える所まで行くところが泣ける、、、。
命の力ってすごい。
そしてその影響が他の人達に強く連鎖しているのが、主観が切り替わるこの小説はとても分かり易く読む人に訴えてくる。
最後も淡々と終わっていくのかなと思ったら心ちゃんの家族が出てきてもうダメ、、、。
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図書館でふと目に入り借りた。
甥が生まれ、赤子というものを以前より近く感じる今こそ読む価値があると感じた。
健康に生まれてきた甥は奇跡なのだろう。
そしてその奇跡には多くの人が関わっている、そんなことを思わされる本であった。
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この世に命が誕生することは奇跡。そして、元気に育つことも当たり前じゃない。
生まれてきた子どもがみんな大事育てられますように。そう改めて思える本。
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涙。
手元に置きたい1冊がまた増えた。
NICU(新生児集中治療室)を舞台にした連作短編集。
私の息子も生まれてすぐNICUのお世話になった。
出産の喜びよりも不安だらけの日々を思い出す。
そこには精一杯生きようと戦う子供達がたくさん存在した。
身体に管を付けた赤ちゃん達。
触れたくても小さな小窓からしか触れられない。
NICUに携わる医師・看護師達の思いと、赤ちゃんを見守る両親の心の機微が繊細な言葉で紡がれ胸が一杯になる。
生かされている事へ改めて感謝の気持ちが溢れる。
ココちゃん、私の息子の名前にも「心」が入っているよ。
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NICUを舞台とした短編連作。
NICUで勤務する医師や看護師、そして患者やその家族のお話。
いのちにかかわるお仕事、ましてや生まれて間もない赤ちゃんを救うお仕事、本当に尊敬と頭が下がる思いで読みました。
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NICUに通う親、看護師、医師、掃除のおばちゃん...
色んな人たちの色んな気持ち。
わたしもNICUに通っていて、一度も親御さん見かけない赤ちゃんのことが気になっていたのを思い出した。
うちの子より2ヶ月早く産まれたあの子が幸せでありますように。
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赤ちゃんが元気で無事に生まれてくることは当たり前のことではない。母親はもちろん赤ちゃんだって命がけでこの世に生を受ける。NICU(新生児集中治療室)で一生懸命に生きようとする小さな命。たくさんの管で繋がれた我が子に対する親の気持ち。ただただ生まれてきてくれたことに「ありがとう」と告げる。看護師、清掃員、臨床心理士、医師、様々な立場の人が交差するNICUで、誰もが皆あたたかく「あなた」の名前を呼ぶ。切なくて苦しくて号泣でした。
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NICUに携わる様々な人のお話。自分が助産師として産科で働いてるのでとても読みやすかった。
ただ一つ一つの話が何となく物足りない感…
心ちゃんの話が1番好きです。