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大全として列記された200冊はともかくとして、
ショーペンハウアーの読書方法論として、以下を引いてあるのは良い。
「どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についても言える。」
序盤、著者のビジネスパーソンとしての前歴の記載が、共に過ごした平成の世でもあり共感がハンパない。
また、図書リストに入る前に「人類の知の進化」として、宗教、哲学、その他人文科学を概観した第1章を付けたところがいい。
というか、そこまでで本書はよいかな。
図書の解説は、興味があれば読めばよいので、1-2ページにまとめた著者による感想は、不要。
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読書大全
著作者:堀内勉
発行者:日経BP
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊。
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読書大全という著書名から、読書法やアウトプットの仕方などの本かと想像していましたが、全く違っていました。
冒頭、著者の読書に関する考え方も触れていますが、内容の大半がビジネスリーダー向けのブックガイドとなります。
ジャンルとしては、経済・哲学・歴史・科学が中心です。
ただ、単なるブックガイドというだけでなく、まずは歴史的に「宗教と神話」「哲学と思想」「経済と資本主義」の流れを振り返ったのちに、歴史的名著と呼ばれる書を紹介していますので、全体像が掴みやすくなっているのは特徴だと思います。
とはいえ、歴史的名著と呼ばれるだけに、要約された内容ですら難解なものも多いのも事実です。本書で自分の興味のある分野を読み込み、原書を手に取るという形で活用したいと思います。
▼ビジネスリーダーにとって、良書が必要。それは危機的な状況に立たされたときに付け焼き刃で読む、お手軽なノウハウ本ということではなく、常日頃から人間としての練度を高めておく、つまり人間としての基礎体力や体幹を鍛えておく
▼自然科学は我々に「意味」の世界についての手がかりを提供してはくれません。結局、我々は自分が何者なのかを知るために、終わりのない旅を続ける旅人のようなものです。その答えは誰かが与えてくれるものではなく、我々一人ひとりが自分の力で探し求めるしかありません。そして、その旅を続けるための良き道しるべになってくれるのが、良書との出会いなのです。
▼本を読むというのは、ただやみくもに頭の中に知識のバベルの塔を構築することではなく、思想・知識・洞察・確信を融合し。ひとつにまとまった良識や正しい判断や行動に結びつけていくためのものです。まず自説を立てて、それを強化し補強するために読書をして、自分の頭で考えるということが肝要で、これが単なる博覧強記の愛書家と、偉大な思想家や人類の進歩に貢献する人との決定的な違いなのです。
▼現代の大きな特徴は、資本主義の拡大とともに経済と科学の領域が肥大化し、その反面、宗教は大きな物語を提示する力を失い、哲学もその領域をどんどん狭められてしまったことです。フリードリヒ・ニーチェの「神は死んだ」(「悦ばしき知識」)という言葉は、この弱体化した宗教への批判であり、西洋文明を支え続けた思想の死を告げるものでした。
▼学問分化の流れ
宗教=神話+自然(世界)+人間(自分)
↓
宗教=神話 哲学=自然(世界)+人間(自分)
↓
宗教=神話 哲学=人間(自分) 科学=自然(世界)
↓
宗教=神話 哲学=人間(自分) 科学=自然(世界)
経済学=経済(社会)
<目次>
学問の構造と本書の構成
第1部 人類の知の進化
第1章 宗教と神話
第2章 哲学と思想
第3章 経済と資本主義
第2部 人類の歴史に残る200冊
第1章 資本主義/経済/経営
第2章 宗教/哲学/思想
第3章 国家/政治/社会
第4章 歴史/文明/人類
第5章 自然/科学
第6章 人生/教育/芸術
第7章 日本論
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辞書的本 著書が、ビジネスリーダたちに理解してもらいたい、人類の歴史に残る名著を理解してもらいたいが目的です。
構成は以下です。
序章 学問の構造と本書の構成
第1部 人類の知の進化
第1章 宗教と神話
第2章 哲学と思想
第3章 経済と資本主義
第2部 人類の歴史に残ろ200冊
第1章 資本主義/経済/経営
第2章 宗教/哲学/思想
第3章 国家/政治/社会
第4章 歴史/文明/人類
第5章 自然/科学
第6章 人生/教育/芸術
第7章 日本論
第1部は、各章に図があって構造が示されています。
哲学と思想、経済と資本主義については、20世紀の世界観かと
構造、流れを知るにあたってのガイダンスの解説です
第2部は、ひたすら200冊の本の紹介です。
第5章 自然科学、第7章 日本人論 については、ちょっとものたりなかったが、それ以外は、ほぼ現代までをカバーしているかと思います。
掲載されている本をどれだけ、カバーしているか
著者がカバーしている分野を、自分としてどれだけ注目しているかなどを比較しながら読み進むのも、ちょっと楽しいかと思います。
本書を参考にして、たとえば、ITなど、自分だけの分野の地図をつくっても面白いとおもいました。
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◾️気づき
世界のリーダーが読んでいる書籍の要約本
良い気づきはどんな書籍も1Pくらいに要約が出来る内容で、
これまでの当たり前が当たり前ではない時代が必ず来るということ。
◾️Todo
今後も沢山の書籍を読んで常に自分の考えと予測を事実に合わせてアウトプットしていく。
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期待して購入しましたが、書籍のあらすじ集で、著者も言うように各書を読まないと得るものはほとんど無いという感じでした。高いのにもったいなかったな。読書への姿勢の前書きは言いたいことや気持ちがよく分かりました。ただ知識は人を救いません。世界の哲学、宗教観に日本人特有の偏りを感じました。
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はじめに学問の構造を紹介した後、経済・哲学・歴史・科学などのジャンルについての著者のおすすめ本が紹介されている。
目次に記載されているジャンルの本を読んでみたいという人がいれば、辞書代わりに利用するのもありだと思う。
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https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/21/S00160/
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これ自体から学ぶというよりは、現代においてどれだけ学ぶべき良書とされるものがあるかについて絶望するのにちょうど良い本だと思いました。
学びに合わせて、何度か読み直したい本であると思えました。
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筆者が実際に読んだ本が体系的にまとめられている。
各本の紹介に入る前に、序章で前提知識として、宗教・哲学・経済の説明がある。
(自分にあまりなじみがないためか、宗教の説明が難しかった。)
各本の紹介は、簡潔にまとめられている。得に6章の人生・教育・芸術が印象に残ったので、幾つかの本を読んでみたいと思う。
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本書は著者がビジネス上の危機の際に読書体験、特に古典読者体験が有用であり、そこから学んだ人類の知の進化として、宗教と神話、哲学と思想、経済と資本主義について、まとめている。そして今読むべき書物として、それぞれの分野から計200冊を選び、著者が解説したものである。500ページ近い大著で読了に時間はかかったが折に触れて読み返す事典のような本であった。
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長くかかったが、何とか読了。学問の構造という概念は今までに考えもしなかった視点に。
数多くの読むべき本がわかったので、死ぬまでに読み切りたいです。
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堀内勉「読書大全」読了。経済、哲学、歴史、科学など幅広い分野の代表的書籍を200冊紹介するという読書マラソン的力作。200冊分解説読むだけでも結構な労力なので、全部読むのは大変だな…と先が思いやられる。しかし、今後の読書をする上での「海図」となってくれる良書。
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本書の前半では、宗教、哲学・思想、経済学の歴史について概説した上で、
後半では、前半の歴史を踏まえながら、人類の歴史に影響を与えた本として、経済、宗教・哲学・思想、政治・社会、歴史・文化人類学、自然科学、人生論など、日本について、と分野別に合計200冊の本が紹介されている。
(紹介されている本の数は経済と宗教・哲学・思想の分野がかなり多めになっている。)
全体的に、あくまでも著者が読んできた上での概説になっており、それでも体系的な知識を一通り読むにはいい本だけれど、
自分でちゃんと読むべきだな、というのが1つの感想。
もう1つ思ったのが、この本のように歴史を踏まえながら本を紹介してくれているからこそのもので、
人間の知識は偉大なものであっても時代や歴史に影響されて、その時代と状況ならではにできているのだなぁということ。
それでも、その中には時代を超えて変わらないものがあるだろうけれど、きちんと読み解くには、歴史状況を踏まえておく必要があると感じた。
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二部構成で、第一部は教養的に読了。
実際の書籍紹介は第二部。
古典も多いので知っている本は多かったですが、いくつか腰を据えて読んでみようかなと思う本も見つけました。