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題名にギョッとなりましたが.日本人ね…納得…。ってなる本です。中野信子さんを初めて読む方におすすめ。
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もっと脳科学的な話かとおもったら、ヤマザキマリさんとの対談ということで古代ローマの話は半分以上。面白かったけど。
ネロの話辺りは知らない話としては面白かった。
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【生贄探し】
TOKYO MXで放送中の番組『DANDY Salon』より、成功者に対して嫉妬する日本、経済の足枷にというテーマで議論されています。
この著書に記載されている内容にも通ずるものがあります。
人は生贄を探したくなる性質を持っているもの。その闇みたいなものを持ち合わせている人どうしが社会を作り上げていることをちゃんと理解しないと生きにくいんだなぁと思いました。
やはり脳科学者の中野信子氏、漫画家のヤマザキマリさんの対談はなかなか興味深い著書でした。
#生贄探し #中野信子 #ヤマザキマリ #本 #読書 #読書好きな人と繋がりたい #読書記録 #book #bookstagram
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中野信子さんの書いた部分は、今までの著書と同じく説得力ある記述となっており、参考になった。ただしヤマザキマリ氏の記述部分は、感覚的な意見の羅列であり勉強にならない。対談部分もバラエティー的で、学術性に欠ける。全体的に内容の薄い本。残念。
「(多様性への抵抗)異なる内面、異質な外見を持った者を、(集団が)執拗に排除しようと何年も忘れずに叩き続ける。体内に取り込まれた異物を排泄するがごとく、集団は異質な者をどうにかして排除しようと足掻く。体中の免疫系の細胞を総動員するようにして、この異物を攻撃します」p3
「自らを「正義」と思い込んでしまうと、人間は、どんなに残虐なことでも心の痛みをあまり感じません」p16
「人間の脳は他人に「正義」の制裁を加えることに喜びを感じるようにできています」p28
「協調性の高さと収入のレベルは反比例するといいます。いい人は搾取されてしまうということです」p39
「ドローンやブロックチェーン、自動運転といった新たな技術が出てきても、普及させるうえで些細な問題が起きるたびに、足を引っ張るいい口実ができたとばかりに、責任追求ばかりに終始する。ネガティブな側面ばかりがクローズアップされて、規制のオンパレード。これでは、新しいことにチャレンジするインセンティブがなくなってしまいます」p44
「(正義中毒)新型コロナウィルス以上に、正義中毒のパンデミックが起きた、と言ってもいいかもしれません。人々の脳は、社会のルールを破る相手を見つけて制裁を加え、自分があたかも正義の味方になったかのような全能感を覚えて、満足し快楽を感じているように見えました」p50
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正義を正義と思い込んでいる人ほど厄介である。
というのを他の本でも読んだが、
この本でも同じような事が書いてあって
やはりそうなのか、と思った。
人の不幸を嬉しいと思うのは自分が損したと
感じるから。というのは初めて知った。
日本のや村八分の文化が
他の国がそうではないと知り
日本はすごく生きづらい国なんだなと思う。
嫌われないように、ひとりぼっちにならないように。
自分の学生生活を振り返ると
本当にしんどくて、苦しかったなと思った。
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タイトルに惹かれて読んでみた。内容は悪くないと思うのだけど、対談形式の本はまとまりがないように感じるなあ。中野氏のパートは、波長に合うが、ヤマザキ氏のパートは、内馴染みのない内容だからか、若干読みにくかった。まあ、こんなもんでしょ(何様w)
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ヤマザキマリさんの視点って斬新でいつも好き。時々、多文化過ぎたりイタリア人名が沢山出て来て頭がボッーとしてしまうのですが。
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途中、対談形式になっていて読みやすかったです。世界に比べて日本でのコロナ感染が抑えられているのは、「世間体を気にする」からでは?という考えに、驚いたけど納得できました。とっても日本人らしいですよね。
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ちょびっと日本で生きていくのが大変だなってなった。自分が知りたくない自分とは遭遇したくない、グサッときた。目を向けること、想像すること、一歩一歩だな〜
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ヤマザキマリさんも中野信子さんも、好きです。
本当にそう。
魔女裁判、皇帝ネロ…
その時代から、人間の嫉妬による残虐性、間違った正義、毒親などなど…
とても興味深かったです。
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脳科学者の中野信子さんと、「テルマエロマエ」などの漫画家ヤマザキマリさんの共著(ほとんどが対談)。誰かを生贄にして叩かないと気が済まない?現代のSNS社会が、脳科学と 古代イタリア・ローマの(ネロやフェデリーコ2世)歴史視点で語られた面白い作品。他人と自分を比較したり、個人行動ができない集団気質の日本人の心理について上手に分析されているのも面白かった。
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「異質者を排除する集団バイアス」に自覚的であることの大切さが、ずしりと胸に響きました。
そして「正義」の制裁を加えることに喜びを感じる、人の心のあり方について、魔女狩りを例にとりあげられていましたが、それは今でも当てはまることにはっとしました。
自分が排除する側にもされる側にもならないように、どのように振る舞っていくのがよいのかを考える、よい機会になりました。
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帯から期待した内容とは少し外れていました。
対談形式が読みにくいという訳ではないのですが、要領を得ない雑談のように思えました。
対談形式で思い出すのは、nendoの佐藤さんと漫画家の松井先生の本。お二方の思考やアイディアについてのお話は興味深く面白かったです。
今回のお二方は大変知識がある方とは思うのですが、それゆえに読者が置いてけぼりになる気がしました。というか私が知識不足ゆえ置いてけぼりになりました。
お二人はプライベートでも連絡のやりとりをすることと知識レベルが高く近いからかスムーズに応酬できていると思いますが、話していることが表層的に見えるというか、ツーカーの会話感がありました。
最後の方にはヤマザキマリさん個人のページ、後書きがあり、私はそちらの方が楽しめました。
特に後書きは、鑑賞したけれど自分の中にはない新しさ故に咀嚼し切れなかった映画『ノマドランド』に触れられていて、そんな見方があるのかと気付きになりました。
ヤマザキマリさんの映画の解釈が正解(というか誰か1人の解釈が正解と思っていないので)とは思いませんが、この本の内容からうまく繋がっていてなるほどなと思う解釈でした。
ちょこちょこ共感できる考えや意見が本著にあり、中でも共感したのは自分の考えを自分で言語化することをサボらないようにということ。
私はSNS廃人でとにかく情報収集を好むのですが、RTよくするしTwitterで見た情報を日常の会話で話すこともあります。
でもある日会社の人との会話で、これは誰と誰の会話だ?と思うことがありました。お互いが「伝聞」した内容を伝え合っていたからです。そこにお互い個人の意見はなく、「ネットで見た〜」「Twitterで見た〜」他人の意見を伝え合っていました。
そのときに違和感と恐怖感を抱き、自分の言葉で語る必要性を感じたのですが、RTと140字どころか数十文字でおさまる短文ツイートに慣れきっていて(こんな長ったらしい感想書く人間がいうこと?)自分の意見を書こうにも難しいなと気付かされることがありました。
購読記録になっていたブクログを、極力感想を書こうと努めるようになりました。下手の横好き。
そして、本著の中で書かれている正義感を振りかざして他人を追い詰める悪習、Twitterでよく見かけます。
善意に見せかけたものはインスタでも見ます。
人の興味を引きつける騒ぎやニュースが起きれば、個人特定されたりお気持ち表明ツイートをみんながし始めて自発的学級会が起きたりフォロワーが多い一般人がご意見版のように語ったりと一連の流れがもうびゃーっと起きます。
ネットという大海に投げ出されたものは全ての人がアクセスできることではありますが、誰彼構わず不躾にリプライしたり噛みついたりするものをたまに見かけると驚きますしショックを受けます。
善意の元に成り立つ理想イメージばかり輝いて先走り、機能が進化してもそれを使う人間は進化しないのかもと思わされます。
またインスタでは、悲しいことが起きた芸能人に対して「大丈夫ですか」「心配です」とコメントが群がるのを見たことがあります。
私もコメントをしないとはいえその事象を見にアクセスしてるわけでやな奴かもしれませんが、気遣いの皮を被ったリアクションを催促する野次馬に思えてしまうのです。
放っておいてほしいと思わないのかなと気になります。
かといって全てのコメントがそうでなく常日頃からコメントしてるようなファンの方のもあって…。
適切な距離感でSNSを通して人と関わる人もいれば、おかしな距離感をおかしいと思わず対面ではしない言葉遣いや態度で当たり散らす人もいて。
ネチケットの意識が普及するよりも早くSNSが一般層に広まった弊害かなと感じています。
最近印象的だったことが、ツールドフランス2021でカードを掲げた観客に選手が追突して玉突き事故を起こした件。
大会主催者側はその観客を訴えるとしてましたが本人が数日後名乗り出たことで訴えることはしないとしたそうで、それについて、「私たちは大げさに広まってしまったこの事態を緩和させたい。何よりも大事なのは、沿道の観客が今後気を付けなければならないというメッセージが一般に広まったことだ」と大会主催者側が語ったそうです。(https://www.designstoriesinc.com/europe/tourdefrance2021/ こちらの記事よりコメント引用)
なんと理性的で成熟したコメントと感動しました。
これが日本であれば、それでは気がおさまらない普段その大会をみていないような人が騒ぎ立てて個人特定までしそうで恐ろしいです。
交通事故を起こした会社に似た社名のところに電話が殺到して業務妨害となったことも、なんだかその嫌な日本人の性格をあらわすエピソードだなと思いました。
どこから手をつけていいのか、群衆の流れは大きな潮流となり操作できないとも思えるし、また声をあげようとする人を異分子として抹殺しそうな雰囲気も感じさせる今の日本。
かといって流され続け、思考も停止する訳にはいかないのでせめて自分はあらがおうと想像力を磨くことを諦めず意識していきたいな。
いつもこんなん。
他人に影響を与えられるほどの人物じゃないので、自分頑張らなきゃに帰結します。
P184 後ろから4行目。
「再現なく」となってますが「際限なく」なのかなと気になりました。
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知性溢れた方同士の会話を覗き見した気分。実に知的で羨ましい、、。こういう対話ができたらなあ。中野さん、ヤマザキさんとお話ししてみたいです。そのために磨きをかけとかないと。
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話題作だったので読んでみました。
著者ひとりひとりの章である1章と5章は面白く読みましたが、間の2.3.4章の対談部分は、知っている、分かっている、を前提とした読者を意識しない二人だけの会話が続くので分かりづらかったです。話もあちこち飛ぶしね。
古代ローマ史についてある程度の知識がないと楽しさ半減かも。今の世の中にはプチネロがあふれかえっている、と言われてもネロがどんな人か知らなければ前後の文脈で想像しながら理解するしかないし、フェデリーコ2世も頻繁に登場するけど、私には元々のイメージがないから二人が盛り上がっていても置いて行かれてしまったよ・・・
ただ、中世ヨーロッパの魔女狩りを例に、「正義」の名のもとに他者にどこまでも残酷に制裁を下す現代のSNS上の攻撃(→人類進歩ナシ)や、日本特有の「出る杭は打たれる文化」、ある意味宗教よりも厳しく縛られている日本の「世間体感」の話などは面白かったです。
また、努力を誉めるのではなく、頭がいい、といった能力について褒められると自信はかえって失われてしまったり、噓をつくことがわかっているというのも印象的。
最後にヤマザキさんが言っていた、想像力の欠如がいつでも人々を野蛮化させ、人間としての全体的な社会組織そのものの崩壊も招き入れかねない、地球という惑星とうまく折り合いをつけて生きていきたいのなら、そういった危機感をもっと日頃から感じるべき、という言葉はしっかり胸に刻みました。
多様性を認める世の中、ぜんぜんできてないねーと暗い気持ちになってしまいました。