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まあまあ面白かった。特に驚くような展開ではなく、想定の範囲内だった。受賞作との事で内容はちゃんと読ませるし、結末も悪くはなかった。だが、あまり満足度は高くない。主人公の設定があまり良くないのと、もう一人の女性の主人公もリスベットサランデル風で最近の流行りのようでもあり、真犯人もそれほど驚きはない。
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評価が高いのは知っていたが、実際に読んでみたらちょっと驚く面白さだった。予定調和感のないバディものというか、イーディのキャラクターもあって、落ち着くところに落ち着かない感じが実にはらはらさせてくれる。
単発でなく連作を前提としているのか、犯人の最期に謎が残っていたり、養子の件も落ち着かなかったりと、ヒキもしっかりしている。続編も楽しみだが、果たして次作でその辺は片づけてもらえるのか。
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全体を通して面白いのだが、手放しで全面的に肯定もできない作品であった。上巻では、イーヴィとサイラスの交流が始まると同時に、ジョディ・シーアン殺害事件の調査が始まる。下巻から本格的に真相が明るみになるのだが、真犯人の行動原理や、怪しげながら結局思わせぶりだった登場人物達など、もうちょっと何かあって欲しかったなと物足りなさが残ってしまった。えっ、もう終わり?って感じてしまったり、なぜそうなるの?って説明が不足したり。あまりウェットになりすぎる必要はないが、多少後日談的なものもあってよかったと思う。またサイラスの生活スタイルがいろいろ謎だったり(本業はなんなの?とか)、イーヴィになんでいきなりこんな熱を入れるの?とか疑問が残り、淡白な文章故か主人公サイラスの行動原理が良く分からず、あまり好きになれなかったのが残念だった。どちらかというと、イーヴィパートの方が楽しかったが、無駄に本編の登場人物が絡んできたりしてややこしく、その割に何もなかったりしたので、もっと壮大なドラマを期待した割には、って感じだった。
とはいえ、全体を見れば、謎が謎を呼ぶミステリーとして退屈とはいえず、続きが気になることは確かだ。
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良かったです。文庫は移動しながら読んでいるので自分も集中できなくて、始めから期待してないのですが、作者の押し付けがましくなく、それでいて物語の展開が弱い訳でもなく、自分の読むペース通りに物語が進んでいくといった感じでした。小説とかって、切ったり貼ったりが不可欠だが、その痕跡をいかに感じさせないかが需要で、この作家はうまいかなーと。内容は、「愛は地球を救う」とか幻想で、歪んだ愛こそが全てを破壊する、ということでした。ライオンキング(我が子を谷から突き落とす)とかも、その場は地獄かもしれんが、まああれが愛なんかな?
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(上巻より)
サイラスが18才になるまで里親として引き受けてくれたというのに、
サイラスの捜査に協力しようと思ったことを怒られ、
逃げ出してしまうイーヴィ。
嘘を見破る能力を生かしてポーカーでは勝つが、
金は取られてしまう。
そんなイーヴィを運び屋としてスカウトしたのが、
殺された少女の兄なのはちょっとできすぎ。
被害者が妊娠しており、父親が被害者のおじだとわかった時に、
これはひっかけだな、と感じだ。
殺人事件は解決したが、イーヴィの過去は未解決。
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イーヴィ大活躍を楽しみにしていたのにぜんぜんでだいぶ消化不良
相手の心理を見抜くという点では臨床心理士のサイラスひとりでこと足りましたね
イーヴィは無茶してかき回して思わぬところで事件と繋がったで!という役回り
しかもイーヴィに隠された謎は次回作に持ち越し
真の意味で二人がコンビになるのは次回作なんでしょうが
うーん消化不良
面白いところはたくさんあったので、次回作ももちろん読むけど
もっと派手なのを期待したい
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サイラスとイーヴィの話が中心の上巻とは打って変わって、下巻はジョディを殺害した犯人探しが加速する。
限られた登場人物、しかもそのほとんどが身内という中で、疑わしい人間を絞り込む緊張感をぎりぎりまで引っ張り続ける。読む側に『もしかして。。。』と考えさせる絶妙な情報の出し方にも感心した。
そして、ラストは映画のクライマックスを観てるかのようにハラハラドキドキした。
イーヴィの過去は未だ謎に包まれたままだ。
アイルランドの切手が貼られた絵葉書や、彼女が『あいつら』と呼ぶ人たち、テリー・ボーランドとはどこでどう出会ったのか、そして彼女は誰に怯えているのか。
小出しにされた情報が続編への期待を高めてくれる。
サイラスならきっといつか彼女を救ってくれる。
大丈夫だと信じている。
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まさか犯人がこの人か…と思わなかった結末。
最後までハラハラさせてくれる作品だった。
サイラスとイーヴィーのこの後がとても気になる。