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最近になって、Voicyを聞き始め、MBさんのVoicyで紹介されていたことをきっかけに読んでみた。
音声コンテンツが広がっている背景には様々ある。
•イヤホンの進化
•スマートスピーカーの普及
•コロナ禍による動画疲れ
•クラブハウスによる音声メディアへの注目
•情報を楽に手に入れたいという欲求
•GAFAがこぞって基盤を手に入れようとしている
色々と要因はあるが、確かに自分自身動画コンテンツから音声へと乗り換えてきている。
教育系YouTuberや、本の解説などは耳だけで聞くことも多い。
同じような人も多いはず。
これから日本でも本格的にスマートスピーカーなどが普及し、一気にボイステックの時代が来るのだろう。
Stand fmなど気軽に音声コンテンツを配信できるようになっている今、チャレンジしてみてもいいかもしれない。
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ボイス
について記載した本は少ないので意味はありますが
なぜボイスかとかこの分野のまとめ的な部分が弱く
ただ現状を記載しただけのように見えたので3
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【感想】
Clubhouseが世に登場したのが2020年4月。そこから約1年半経ち、当初の熱狂は成りをひそめたかに思われる。だが、音声SNSを一過性のブームとして終わらせないよう、GAFAに代表されるテック企業が、音声市場のリーダーになるべく水面下で開発を続けている。
本書は、そうした音声コンテンツの拡大を「ボイステック革命」と名付け、近い将来音声コンテンツが人々の娯楽を席巻するようになると論じている。
その理由の一つとして、「可処分時間」を多く専有できることが挙げられている。
動画とは「目」の可処分時間を使うコンテンツだが、一日のうちで「見る」ことができる時間は限定されている。例えば車の運転中にスマホ画面を見ることはできないし、家事をしているときや仕事をしているときは、目の前の業務に視線が優先されてしまう。
一方、音声の特徴は「ながら」ができることだ。朝食を食べながら、仕事をしながら、移動しながら……。寝ているとき以外はいつでも活動と両立できるし、ワイヤレスイヤホンによってデバイスとの物理的距離が問題にならなくなった。
こうした現状を見るかぎり、音声コンテンツの潜在的需要は、他の娯楽に比べて圧倒的に豊富なのだ――これが筆者が述べる音声コンテンツの有利性である。
では、本当に音声コンテンツは革命を起こせるのだろうか?
私個人の考えとしては、本書のとおり上手くいくことは少なく、より限定的な効果に留まると思う。というのも、情報を発信する側と情報を受信する側で、音声の活用度は異なってくるからだ。
メリットが大きいのは発信する側である。
本書では人と情報の接点の歴史として、口伝→活字印刷→新聞→TV→PC→スマホと、インターフェイスが移り変わってきたことを紹介した。
通常、右に行けば行くほど情報発信のためのハードルが下がり、情報にパーソナルな価値が付加されていく。
ボイステック革命によって、ここから更に発信が容易になり、情報のニッチ度がどんどん増して行くのは間違いないだろう。今までは情報発信のハードルが高く市場に参入できなかった人にも、そうしたチャンスが巡って来るのはとても喜ばしいことだ。「その人だけの価値」を音声SNSでブログのように発信できれば、個人の物語が世に溢れ、未だかつてない潜在需要を産むことは大いにありうるだろう。
対して、受信する側の革命――音声コンテンツの参入によって選好度合いに変化が起きるのか――については少し懐疑的だ。
音声が次の市場を制する可能性を秘めている理由として、「可処分時間」の優位性が挙げられている。
しかしスキマ時間の使い方がカギを握るならば、何故今の人々はラジオを年がら年中聞いていないのか?また、街中でも家中でも、音楽(言うまでもなく、ながらコンテンツの最たるもの)で耳がふさがり続けている人がそこまで多くないのはなぜなのか?
結局のところ、娯楽であっても勉強であっても、神経を振り分ける対象にはその人なりの優先順位がある。勉強しながらラジオを聞きたい人もいれば、家事をやりながらでも音楽を聴きたくない人もいる。言い換えれば��人がある行動をするかどうかは「時間が余っている」という一つの要因だけで左右できるものではなく、「時間がたくさんあるから音声コンテンツが有利」と単純化はできない。その複雑な要因が合わさった結果、娯楽の中で優先順位が向上したのはスマホであり、スマホの中の動画コンテンツであったのだ。
とすると、注目すべきは可処分時間ではなくむしろその逆で、他の娯楽に向けられている処分時間をいかに奪えるかであり、それは他のコンテンツ(特に視覚コンテンツ)と真っ向から喰い合うものだ。
ながらではない、より集中的な音声コンテンツは本当に流行るのか、と問われれば、本書で語られているように楽観的には成功しないと思う。音であっても視覚であっても土俵は同じであり、音というコンテンツ「だけの」優位性を築けなければ厳しい結果が待っているだろう。
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【まとめ】
●基礎知識
音声コンテンツには大きく3種類ある。
①ラジオ番組、ポッドキャストのようにプロが制作するタイプのもの。
②クラブハウスのような、音声ライブや音声チャット的なもの。(場の提供)
③ボイシーのような、個人が自分のしゃべりを蓄積していく、声のブログ的なもの。
1 ボイステック革命の勃発
Siri、Alexaは単に音声による入力を可能にするのではなく、「音声」で情報提供してくれる。Spotifyを始めとしたIT大手各社も、こぞってポッドキャストといった「音声コンテンツ」に力を入れ始めている。
ボイステック革命は、情報と人のあり方を思い切り変える、スマートフォン登場以来の大きな変化だ。数年後には、人類は情報を入力したり表示したりする画面に縛られた生活から解き放たれるかもしれないのだ。
なぜ単なる音声情報の追加が「革命」といえるのか。それは、人と情報の接点がより短く速くなるからだ。
人と情報の接点の歴史を振り返ると、口伝→活字印刷→新聞→TV→PC→スマホ、と移り変わっている。インターフェイスが変わるごとに、情報をより能動的に素早く得られるようになっていっているのだ。
こうした一連の変化を、多くの人は「流通する情報量の増加」と見るだろう。しかし逆の見方もできる。つまり、情報を得るために起こる「生活の犠牲度」が減少する方向に世の中が動いてきた(口伝のときはわざわざ情報源まで足を運ばなければならないし、新聞は購読しないと見られない)ということである。インターフェイスは、人間の「楽に情報を得たい」という欲求に合わせて、急速に進化してきたのだ。
そして、ボイステックの世界になると、画面に縛られることはなくなるため、情報を得るために費やす手間や時間は、さらに減る。
2 なぜ今革命が起ころうとしているのか
このタイミングで革命が起こった理由は、「音声テクノロジーの進化」「デバイスの普及」「聴く習慣の広がり」の3つの相乗効果が起こったからだ。
「音声テクノロジーの進化」→情報解析技術の向上により、会話内容をデータ化できるようになった
「デバイスの普及」→ワイヤレスイヤホンの普及により、情報との接点が増えた
「聴く習慣の広がり」→ポッドキャストが普及し、音声コンテンツの認知度が上がった
●ボイステックの「市場」としての魅力
ボイステックはなぜブルーオーシャンなのか。それは「可処分時間」を多く専有できるからだ。動画とは「目」の可処分時間を使うコンテンツだが、一日のうちで「見る」ことができる時間は限定されている。一方、音声の特徴は「ながら」ができることだ。朝食を食べながら、仕事をしながら、移動しながら……。寝ているとき以外はいつでも活動と両立でき、ワイヤレスイヤホンの普及によって、ながらは更に簡単になった。
音声によって、これまで「すき間」と呼んでいた時間が、もはやすき間ではなくなるだろう。
3 発信手段としての音声
音声は、発信のハードルを大きく下げる媒体だ。今後は、これまでネット上になかったような、一級当事者の情報が(発信のハードルの高さから声を挙げられていなかった人々の話が)たくさん発信されるようになるだろう。
音声は、低労力ですぐに発信できるうえ、発信者の人となりや生き方、思いなど、人としての魅力も伝わりやすいパーソナルなメディアだ。
加えて、宣伝効果は視覚よりも音声のほうが高いとされている。ラジコが2018年に行った調査では、ラジコの音声広告を聴いた人は、聴かなかった人に比べて、ブランド認知が1.22倍、購入・利用意向が1.52倍に上がったという結果が出ている。
4 ボイステックの未来、日本の可能性
ボイステックは将来どのような広がりを見せるか。
①発信…収録、加工技術の向上による簡素化。
②受信…音声認識の向上による、記録の即時化。業務効率の向上。
③分析…声色の解析による心身状態の診断。高齢者などの会話のスムーズ化。
日本の音声コンテンツは、BGM的なものは多くあるが、集中して聴き、思考を要するものは諸外国に比較して少ない。情報欲求や学びの欲求が高まる中、思考や学びにつながる音声コンテンツの需要はもっと広がるはずだ。
音声コンテンツにおける日本の弱みは2点ある。
1点目は言語。日本語というマイナー言語の中では、広告配信が限定的になり、収益化が英語よりも難しい。また、国語的に「視覚文化」なのも、動画と競合する原因になる。
2つ目は国土の広さ。アメリカと違って国土が狭く、移動が少ないため、耳の可処分時間が最初から少ない。
一方、強みとして、強固な通信インフラが日本全域に整備されていることが挙げられる。
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シリコンバレーでアレクサを体感した時は衝撃だった。
日本の発売日にアレクサもGoogleホームも買って、どっちが良いか検証した。
ボイステックの未来も考えよ。
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あんまり音声サービスに触れることがないけど、最近Voicyを知って、今後YouTubeみたいになるんかなーって思っていた。本書を読んでみて、プロローグみたいな未来が実際すぐそこまで来ているんかと思ったら、めっちゃワクワクした。でも本書でも述べていたように、実際まだ音声コンテンツってあんまり充実していないイメージけど、この1-2年で一気に充実しそうな気もするなー。
あと、この近未来で期待するのは、家族家族みんなで共有できる音声コンテンツとデバイスかな。
ポッドキャストはちょっと漁ってみようと思う。
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「音声」がこの先、スマホに次ぐ新しい世界を作る。海外では、GAFAが音声分野に着目しており、市場が拡大している。「音声」が着目される理由は、楽だからだ。「音声」の場合、スマホのように画面に縛られることなく、いつでもどこでも、楽に情報が得られる。人間の「楽に情報を得たい」という欲求の最終形態が、「音声」なのだ。
ただし、日本はアメリカや中国と比較すると、音声分野でかなり遅れを取っている。なぜなら、日本人には「聴く」習慣が定着していないからだ。アメリカは車社会のため、長時間の移動が多く、「聴く」機会が多くある。しかし、日本人は「画面」に重点を置く傾向があり、「聴く」習慣が薄い。そのため、市場があまり発展していない。
しかし、以前と比べると、クラブハウスが流行ったように、日本でも「聴く」習慣が増加している。その理由は主に3つある。1つ目は、音声情報処理レベルの向上。2つ目は、ワイヤレスイヤホンの普及で、より楽に音声を聞けるようになったこと。3つ目は、コロナ禍で「人」が恋しくなったことだ。
3つ目の理由のように、音声は「人」を感じることができる。そのため、中身以上に、誰が話しをしているのかという、「人」に重きが置かれる。人と会いずらくなったコロナ禍で、「人」を求める中、「音声」に注目が集まるようになった。
また、「音声」は高齢者と相性がいい。たとえば、「音声」は孤独な高齢者の話し相手になることができる。さらには、「画面」よりも分かりやすく、高齢者に機器などの説明を行うことができる。
このように、徐々にではあるが、日本でも「音声」分野が拡大しつつある。しかし、日本ではまだコンテンツ力が弱いため、コンテンツ力を高めていくことが必要だ。
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flierでの紹介で興味持ち、購入。
CLUBHOUSEのような業界を取り上げたものかな、という印象は冒頭の未来イメージに良い意味で打ち砕かれた。 スマートスピーカーも入る世界だったことを知れて、より身近に感じた。
音声ならではのメリット、可能性など読んでいてワクワクすることが多く、将来どのようになってくのか、この本を読みより興味を持てるようになった。
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面白かった!ただ面白かった!
個人的にクラウドファンディングを時たま開催しているが、この本を読んで新たなプロジェクトが思い付いた!
そのきっかけを与えてくれただけで読んだ価値があったと自分は思った。
音声が世界を席巻する時代が来るなんて1ミリも考えてなかった。
ただ、自分の同居人がテレビを見ている時に、ふと、「テレビ疲れる」と言った時に、あ!そういうことか!とこの本に同調することができた。
時間の問題。とにかく時代の波に乗り遅れないようにもっと勉強しなきゃと思いました!
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2021年に入りヒットした「クラブハウス」の流行などもあり、現在注目されている「音声マーケット」について語られた一冊(著者はVoicyのCEOの緒方憲太郎さん)。音声市場に関しては、海外は日本の3年くらい先を行っており、GAFAの中にも音声関連の会社を買収したりして市場参入している。音声ブームのキーツールはワイヤレスイヤホンということで、ワイヤレスイヤホンが独立通信できるようになってからが音声ブームの本番であり、音声マーケットは想像以上に大きくなりそうな市場のようだ。
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ボイシーCEOが語るボイステック界隈の近年の傾向が半分、ボイステック関連スタートアップ創業者の座談会が半分という感じ。
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スマホとワイヤレスイヤホンやスマートスピーカーの普及で広がりつつある声の市場について、業界動向、競合会社と保有するテクノロジー、そして未来がどう変わるかについての紹介。
pC→スマホはどちらも画面だけど、声は、耳だからながら作業で聴ける時間が多いというのはその通りだし、この先イヤホンにsimカードやマイクが搭載されて、独立通信でインターネット検索や買い物を耳と声で出来る様になったら、格段に便利な世の中になると思った。ただしネットで音声を通信するのに電力消費が大。現実、スマートスピーカーのほとんどが充電式が無くコンセント式。
シリコンバレーinstreamatic の対話型音声広告でタイミング良くコーヒークーポンの提案なんて出たら、嫌味な感じもせず、むしろ便利で素晴らしい体験で買ってしまうと思った。
Pc、スマホの画面で表示されるテキストや映像情報に対して、音声では業務効率化とパーソナライズされる事でのエンタメ性を追加できる。
Googleドキュメントの、音声入力は便利そうだから、使いたい。
Googleのワイヤレスイヤホンのpixelbudsはリアルタイム翻訳が可能。
Google、Amazon、アップルのスマートスピーカーへの音声解析技術。
MicrosoftのSiriに基板技術を提供したnuance communicationsの197億ドルの買収2021/04、
Microsoft傘下のLinkedinのライブ音声チャット機能、Spotifyの Podcastにオバマ夫妻と契約
コエステの音声合成技術を使ったサービスで自分の声を元に合成音声を作れる。で、タレントやアイドルの音声広告や、介護人へのコミュニケーションや音声案内への音声提供など将来性。
コロナ禍で人の寂しさにうまく入り込んで一過性的に盛り上がったクラブハウスは双方向的なSNSの側面もあったから流行ったが、有名人がそこに集まり、それを聴きにきていると言う側面が大きかったのでは?というのは腑に落ちた。
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スマホの次は音声コンテンツだ、とはいうが次ではなく、上にのっかる感じ。
実際自分はSpotifyのコテンラジオ、ゆる言語学ラジオ、マンガのラジオ、ビジネスウォーズにどはまり中。だからこそ読んでみた。
音声は目も手も空くからいいが、面白すぎると、他の作業に支障がでる。単純作業ならよいが。最近はYouTubeが飽和してる感があるから、音声に広がっていくんだろうなとは思うけど、結局のところ多様化していくんだろうな。
分次にくるとか関係なく、
自分の好きなものを見たり聞いたりしたらいいよね。みんなちがってみんないい。
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んー、すごいな。
ついていけなかった箇所も多かったけど、
それは想定内。
こういう本は、分からなくても読んでおかないと、
思って読んでますが、
まさにその「読んでおかないと」という本でした。
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アレクサとグーグルネストのニュース読んでの回答の30%がVoicyだとは知りませんでした。この本を読んでアプリをダウンロードしたので最近聞き始めています。確かに、音声情報って視覚が自由になるのでいいですよね。ながら聴きで視覚を他の作業に使う生活にシフトしようかなと思います。奇しくも、この本を自動読み上げ機能ではなく目で読んでしまいました。voice tech期待しています。
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音声はスキマ時間にうってつけとは理解していたが、可処分時間が増えるという観点は考えていなかった。とはいえ家事をしている時もそれなりに集中していて、わざわざ聞きたいと思えるのか?とりあえず自分もやってみないことには分からなそう。
GAFAが音声市場を重視していることは理解できたが、いつ何時も耳にワイヤレスイヤホンを入れたままにする時代が本当に来るのか?筆者の「モニター疲れ」による音声への転換は納得感があったが、結局耳から情報を注ぎ込まれ続けるのも、なかなかなディストピア感がある。
終盤に書かれていた高齢者に向けてのボイステックは、希望を感じた。テクノロジーの進化は弱者に対して有益であるべきだが、スマホ革命は必ずしもそうなり切れてない面もあり、音声ならばハードルを易々と乗り越えられる面もありそうだ。
筆者の「人間の肉声」へのリスペクト、可能性を信じる気持ちも理解できる。声の持つ力を実体験できれば、ボイステックの未来も切り拓かれるのかも知れない。「声」産業の成功のカギは、広告効果やらの理屈ではなく、感情的に「声の価値」が沁みるか、実感できるかにかかっていると感じた。