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なぜ斉藤洋さんがクヌギ林の妖怪たちを語っているのか?
斉藤洋さんも富安陽子さんも私の大好きな作家だ。「クヌギ林のザワザワ荘」は私が初めて読んだ富安陽子さんの作品だ。とても楽しくて大ファンになった。それを斉藤洋さんが語っている、なぜ?
前半はもちろん斉藤氏による作品論が展開されている。私が読みたいと思った二人の対談が後半に掲載されているのだが、その前後に斉藤氏の本心が書かれている。
「富安陽子という作家に興味があったからだ」
「『クヌギ林のザワザワ荘』の続編を富安陽子が書きださないのであれば、私が書いてしまおうと思っている」
斉藤氏にとっても、それほど大切で重要な作品なのだろう。
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童話作家・富安陽子と『クヌギ林のザワザワ荘』を同じく童話作家の斉藤洋が考察する。
〇童話一作品の作品考察したものは珍しいなあと思った。ほかにもあるのかな。
妖怪という現象と実在。
〇“不思議”と物語の中でしか出会えなくなっていることに気付いた。
〇日本は厳密には土壌として多神教ではないように自分は思う。一神教でも、無神論者でもないと思うけど。
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(私にとっては、「あの」とつけたい)斉藤洋さんが、これまた「あの」富安陽子さんの世界を読み解く、という内容に惹かれて読みました。
最後の対談では、斉藤さんの思い入れが強くて冨安さんが引いている?と思うような場面もありましたが、「クヌギ林のザワザワ荘」の面白さも再認識できましたし、妖怪と妖精、外国のファンタジーと対比した日本の独特な世界観など、とても興味深かったです。