刀城言耶シリーズ第七長編!
2022/03/17 16:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藍花 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもの如く、推理を積み重ねて真相に迫っていくさまは圧巻でした!
四つの怪談も怖かった。”唐食船”の正体とラストの光景にも震えた。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりにシリーズを読み返してますが、
水魑から今作にかけて耐えられないくらい
偲の存在が苦痛です。
最新作はレビューみたところ、
登場が少ないみたいなので間飛ばして
そっち読もうかな、、
投稿元:
レビューを見る
地図の挿絵が無かったせいか、村の位置関係がいまいちよくわからず。。
想像力を働かせて読まないといけません。
投稿元:
レビューを見る
これもまた面白かった~。待望のシリーズ最新作。大きな流れとしての展開はシリーズ共通だし、怪奇譚に絡んだ事件というのもいつも通りなんだけど、それにしてもこのワクワクドキドキ感は半端ない。小難しい書籍を読んでいるように一瞬錯覚させられる、難読の地名や人名のオンパレードも、今更ながら癖になる味わい。本作は、導入に当たる地方の怪談がかなり長い尺で語られることが一つの特徴だけど、以降、探偵登場で幕を開ける事件と、見事に絡み合わせられていく求心力が凄い。改めて素晴らしいシリーズです。
投稿元:
レビューを見る
断崖に閉ざされた海辺の村に江戸時代をはじまりに4つの怪談が伝えられている。その怪談をなぞるように次々と起こる不可解な連続殺人事件。民俗学の調査に訪れた刀城言耶がたどり着いた事件の真相はーー
怪談の雰囲気作りはとても好み。解決篇では二転三転しながら事件を検討しつつたどり着いた真相が、二転三転に振り回され過ぎていて「んん…?」と振り落とされそうに…。ラストのアレは大好きな展開でした。
投稿元:
レビューを見る
最初の4つの怪異はとても面白く読めて、事件も楽しみだ!とおもったけどそっちの方はちょっと肩透かしだったかもしれない。
今回の事件の真相がどうしても、えっそれって無理がない?とかなんか解き方甘くない?本当に真相はそれなの?とか説得力が弱い気がしてモヤっとしたまま終わってしまった。
事件がおきるまでも長かったし殺人が起きてからも盛り上がるポイントはあまりなかったように思う。
怪異の話は面白いし、シメ方もあれはあれでありだとおもうしゾッとして良かったと思うけど、どうしても事件がなぁ…と…。
投稿元:
レビューを見る
ゆっくり味わいながら読む筈が、結末をのんびり待っていられない謎だらけのおもしろさについ夜更かし。
時代を跨いだ四つの怪談からの始まりは好き嫌い別れそうだけれど自分はゾクゾクしてこの強羅という舞台特有の不気味さが感じられて好印象。
押しの強い偲さんのキャラにもだいぶ慣れてきたなw
薄々気づいてしまった唐食船の正体も、その答え合わせを待つ間のドキドキが一種の醍醐味。土地土地が背負ってきた歴史の想像を絶する重さ…。それでも守るのは過去ではなく未来を生きる子供や若者であって欲しかった。
ゾッと凍りつく幕切れに息を呑む。
投稿元:
レビューを見る
このミス、2019年版6位。刀城言邪シリーズのホラーミステリー。自分が読むのは5作品目。4つの怪談の見立て殺人が発生して、いつもどおり探偵の刀城言邪が推理して行くパタン。何回も間違うのだけど、それでもいいんじゃないのんって感じが繰り返されて、結局真相はなんだったっけ。てなってしまう。今回は特に最後の方が解りにくくって、犯人逮捕されてないよねってなる。
最後の方で読者への挑戦状といった感じで70個ぐらい謎が書いてあるのだけど、推理する気力がでなかった。
本格ファンの人は楽しめるんでしょうかね。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの刀城言哉シリーズ。
まずは、今回の舞台となる地方に伝わる怪談が4編語られ、その地方に赴く主人公、そこで起こる奇怪な事件。と、シリーズのフォーマットを踏みつつ、事件に巻き込まれながら、その事件を解決していく。
現実的にはあり得ない筋ではあるが、論理的に謎が解明されるのはスッキリ。
そして、これまたシリーズ特有の怪談的オチがついて、久しぶりに楽しめた。
投稿元:
レビューを見る
偲のキャラ設定や会話が好きになれないが、その他は面白かった。主人公一行のキャラ設定はもう少しなんとかならないものか…。
投稿元:
レビューを見る
★3.7
怪異譚自体は怖かった。謎解きも良かったけれど、怪異譚以外の箇所に怖くてゾクゾクする感じはあまりなかった。
投稿元:
レビューを見る
刀城言耶シリーズ第七作目。強羅地方に伝わる四つの怪談とそれに擬えた殺人。冒頭の怪談はどれもとても怖い。不可能かと思われる殺人事件。最後の二転三転のどんでん返しの解決編はとても面白かった。そして衝撃のラストに戦慄。
投稿元:
レビューを見る
【短評】
決して悪くはないのだが、過去作と比較すると物足りない印象。
まず、冒頭に「碆霊様(はえだまさま)」に纏わる四つの怪談を配置する構成は、導入として効果的だったと思う。碆霊信仰の得体の知れない薄気味悪さは本作の雰囲気作りに一役買っていたし、強羅地方の地理を頭に入れるという点でも奏功していた。刀城言耶シリーズは登場人物や地理を把握するのに苦労する(苦痛、ではない)ので、こうした工夫はありがたかった。一方で、各話の恐怖度がイマイチであり、良くも悪くも「触り」になってしまったのは残念。ただし「蛇道の怪」は良かった。”段々振り返っている”という趣向はさすが三津田信三と唸らされた。
導入部のお陰が、シリーズ屈指の読み易さだったと思う。どこで何が起きているか、スッと頭に入ってくるので連続殺人事件に集中することが出来た。中でも竹林宮の殺人は状況の不可解さが群を抜いており、その真相も含めて非常に評価している。
高評価に至らなかったのは意外性の無さといったところか。回り道をして正道に戻る構成というか、論理的には正しいかもしれないが、何というか、もっと吃驚させて欲しかったなと思う。
最後に、本作の幕引きは見事の一言。最終3ページの展開だけで1点追加しても良いと思う程に。伏線が綺麗に発動すると言う意味において、本筋のミステリィを凌駕してさえいると思う。
【気に入った点】
●「蛇道の怪」が良かった。断続的に立ち現れ、それが徐々に迫っているというのはやはり怖い。暗闇の山道という逃げ場の無さも含め、緊張感に溢れた良作だったと思う。
●竹林宮の殺人の真相。発想という点では間抜けですらあるが、あそこまでシンプルな仕掛けで矛盾なくあの奇妙な状況を現出させるのは、素直に凄いと思った。
【気になった点】
●「**の睨んだ通り」ってのは着地点としては微妙。個人的にはそれを否定するのがミステリィじゃろがいって思ってしまう。無論、それだけではなく、背景には複雑な因果はあるのだが、楽しみにしていたご馳走を取り上げられたような気分になった
●「逆」という設定に必然性が無い。物語を複雑にし、因果関係を隠蔽するために組み込まれたとしか思えなかった。これ「順」でも問題ないのでは?と思ってしまった。
●主観的な視点の欠如。本作は基本的に「外から眺める」構成になっているが、どうにも全体的に淡々とした印象が強い。四つの怪談話も然り。”真相”の当事者である誰かの目線に依れば、文字通り真に迫る物語が紡げたのではないかと、素人ながら思ったりもした。凄絶なお話がスッと流れた印象がある。
要所要所に光るものはあるが、全体的には振るわなかったかな。過去作との比較を避け得ないシリーズ物の宿命だろう。ただ、キャラたちへの愛着は十分にあるので、今後も楽しく読み進めることだろう。
全体的に酷評めいたが、本作のラストはマジで素晴らしい。この点だけは手放しで褒めることが出来る。本当に大好物な展開であった。
投稿元:
レビューを見る
読むのが遅い自分にしては、短期間で読んでしましました。続きが気になってとまらなくなってしまったのでした(^^;)。
最初の4つの怪談がそれぞれ怖く興味深いものでした。その怪談が全体の約4分の1を占めます。その後、刀城言耶が登場。怪談の舞台で、怪談になぞらえたような殺人事件がおきます。そしてその殺人がすべて密室(不可能犯罪)です。トリックに少し無理がある感じはしましたが、そこは小説ですから。大変おもしろかったです。
最後はなんとも不思議な終わり方でした。
投稿元:
レビューを見る
4つの怪談にはぞわぞわとしつつ、ようやく始まった本編では廃道での偲のわがままぶりにイラッとしつつ(笑)、第一の被害者が現れたときには待ちかねたという気持ちになっていた。
怪談とリンクする連続殺人事件。その裏には村の伝承そして村の秘密が……?
試行錯誤する言耶の推理は楽しいが、ひとつひとつがおぞましい。
秘密を抱える村の不気味さが最高潮に達するラスト。