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オッサンでもキュンとするストーリー。いや、オッサンだからキュンとするのかも。
うーん、おもしろいッ!
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吉野に神様に好物が盛りだくさんで、大好きな傾向の本だった!
図書館で借りたけど、これは買ってもよかったなぁ。
神社の娘、宮子と修験者の寛太。
寛太には辛い過去があり、なんとか乗り越えようとするものの、ラストがまぁそうなるよねという感じなのだけど、予想通りの展開でこちらも満足。
いやぁ、良かったなぁ。
満足!
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神社の娘、宮子の初めての友達は、『幽霊』だった。
幼い頃から“視える”力を持つ宮子にとって、それはごく自然なことだったのだ。
ある日宮子は、母親を凄惨な事件で亡くし、壊れそうな心と向き合うため修験者の弟子となった少年・寛太と出会う。
「あいつは死んでいる。お前ももう、わかっているんだろう?」
寛太に現実を突きつけられた宮子は、この世に未練を残す魂――友達を【あるべき姿】に戻すことを決意するのだった。
以来、互いに“視える”ことで感覚を共有し、“正しく”心を育てる寛太に惹かれていく宮子。
そんななか、寛太の母親を殺した犯人の判決が下される。
宮子は憎しみと後悔で揺れ動く寛太の救いになりたいと願うが、寛太は「女人に触れない」というさらに厳しい戒を己に課してしまい――!?
芦原瑞祥さんのデビュー作。主人公は小学六年生の柏木宮子。神職の血筋である彼女は、妖(あやかし)や人間の負を見ることができる不思議な力を持っていた。人に害をなす妖を自分で何とかしようとするのだが、まだ未熟ゆえピンチになって……というストーリー。この手の物語にあがちな実は無敵の能力を持った主人公ではないのが良い。
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奈良を舞台に繰り広げられる、神社の娘の少女と修験者の少年の物語。
主人公たちは普通には見えないモノが見えてしまう人々。見えない世界を扱う話なので「ファンタジーもの」と括られてしまえばそれまでなのですが、本著はそれにとどまらない。
宗教者の家、宗教者の立場にいる彼らは心に齟齬と悲しみと悩みと闇を抱えて、それでも目指すべき浄らかな世界との間で迷いながら成長していく。
時間経過も小学生から中学生、高校生、そして大人へ踏み出す大学生へ。
各章が構成さてれています。
はじめはどんな結末になるのだろうと見えなかったのですが、そんなことに……と、クライマックスは一気に読み切りました。
精神のジュヴナイルを見せてくれるお話です。