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オクジーはもしかすると地球が動いているなんて考えもせず、天国を求めて一生を終えたかもしれない。強く引き付けられ、感動することが人の価値観を変える。そのさらに莫大なムーブメントが世界の変化。
チ。(知)が向き合うのは世界中の人々の、ひとり一人の価値観。自分が常識だと信じて疑わないものと向き合うというのは面倒で恐ろしいと思う。
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熱い。反論や訂正に晒すことが研究と信仰とを分ける事の本質であり、他者が引き起こすねじれが現状を前に向かわせる希望なのかもしれない。という信念のもと、地動説という「知」への火が人から人へ乗り移り、一人一人と命を落としながらも何とか前に進んでいく。
“ちょっと前までは早く地球を出て天国へ行きたかったけど、今はこの地球を守るために地獄へ行ける” って熱い。
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【あらすじ】
どれだけ絶望すれば、人は救われるのか?
「天動説」の大家・ピャスト伯から研究を託されたバデーニは、「地動説」証明へとさらに没頭する。一方、オクジーは一連の体験を物語として執筆し続けた。それぞれが希望を胸に行動する中、圧倒的絶望が音も立てずに彼らの元へと忍び寄るーーー
眼を塞げ、耳を塞げ、凡庸であれ。それこそが知性に対抗する唯一の手段だ。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
感想は最終巻にまとめて記載予定です。
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突然、1巻の冒頭のシーンがわかってしまった。そして、衝撃の人間関係。これからどうなるのか、ある程度予測はできるものの、毎回そこに何かメッセージを付け加えてくれる作品。今回は物事に目を開いてみるということ。知らない方が良かったことなんてあるだろうか。そんなことはないと信じたくなる1冊。
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チとは。
地であり、血であり、知である。
「他者が引き起こす捻れが、現状を前に向かわせる希望なのかもしれません。」
「間違いを永遠の正解だと信じ込むよりマシでは?」
オクジーの成長、と言ったらなんか違うな。
オクジーが思っていたことを、知識を得ながら言葉にしたことによって、そして信仰を持てたことが、なんだか響いた。
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オグジーは地を信仰し、知に命を賭けて血を流す覚悟をする。真実を追求することが命がけだった時代と比べると、現代のなんと恵まれていることか。
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まだ4巻なのに想像できない展開がずっと続いてすごい
楕円のあたりなんか天才すぎるだろと感じた。
今までの巻で1番静かに物語が進んでいたと思ったら、中盤から思いもよらない出会いがあり、終盤は急激な展開があってすごかった。今まで登場してきた人やモノがいろいろな形で合流していることがわかる。
この巻でかなり表に出てきている気がするが、地動説や天動説などの天体に関する内容だけにフォーカスせず、『コトバ』や『信仰』が扱われて趣が深い。特にコトバ。どんなに天才や学がなくても、言語化しないと伝わらないし遺らないことがわかる。そして、知識の伝達や継承、人生の目的にもなり得るからその重要性がわかる。
次の巻で最新刊に追いついてしまう〜毎週の楽しみだったからずっと続いてほしい
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「間違いを永遠の真実と信じるよりマシ」
…マシかどうかは個人の価値観による、ということなのだけど、これは確かに「信仰」、思考が停止する事の危うさを表しているなぁ、と。
その上で、「信仰している」と言わせるのが熱い…!
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天動説が有力な世界で、
意義を唱えたら異端だと拷問されて殺されてしまう世界で、
それでもなお志を持ち、命をかけてでも、気高く真理を追求していこうとする話。
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互いに分かり合っているとは言えない肉体労働担当者と、頭脳労働担当者が、一致しているとは言えない目的のための共同作業を通して、心を近づける距離感がいい。
カタカナの表題、「チ」の構成要素が正式に表明される。
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チ。の伏線回収。
信仰と研究は分離して考え、間違いを受け入れる余力を置いとかなければならないが、だがその人にとっての信仰を捨てた途端、人間は人間ではなくなるだろう。
だから人間ってやめられない。
いろんな国の宗教観ってすごく面白いよね。
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永久に未完成の海を漂い続けることになっても。間違いを正解と信じ込むよりマシでは? ――面白い、という表現が合っているかはわからない。価値観が変わる瞬間。それが凄くゾクゾクさせる。
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託すこと。
託されること。
認めること。
他人の意見を素直に聞けること。
~~2巻まで~~
そういう感じなのか。
もっと奮闘するものかと思っていた。
そこがまた、リアルでもあるのかな。
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エウレカ!だ。
ついにバデーニが地動説を解明?
そんな彼に感化されて
日記を書き始めたオクジー。
それを読んでから
微妙に心境の変化が起きてるっぽいオレ様。
なんか謎の行動に出てるな。
そして、ヨレンタの家族の真実。
ああ…見返したら、うまいこと伏線があったわ。
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やっと少し面白くなってきたかも!な4巻。
ヨレンタさんのお父さんが、あの異教徒を始末するノヴァクだったとは。。。
にしても、夢を抱いて生きることや
研究は心理の追究でありながらも、間違えも素直に認める視点を持つことなどこの巻は読み応えがあった。